就寝時に肩や首へ力が入ってしまう首肩のこりに鍼灸を行った例(40代女性)
主訴
2025年8月、慢性的な首肩のこりでご来院されました。デスクワーク中心の生活で、就寝時にも肩や首に力が入ってしまい、休んでいるはずの時間にも体がゆるまない状態でした。
当院の評価
患者様への説明
お体を動かしながら確かめたところ、首を左右にひねる動きに制限がみられました。姿勢の評価では、頭が肩より前に出た姿勢(頭部前方位)と肩甲骨が外側に開いた状態がみられ、日中の姿勢の負担に加えて、腕や手の力みも含めた全身の緊張が抜けにくくなっていると考えました。
日常動作・解剖学的動診
【日常】デスクワーク中心、就寝時に肩や首へ力が入ってしまう 【所見】頸部回旋の可動域制限、頭部前方位・肩甲骨外転
身体機能評価
頸部回旋の可動域制限/頭部前方位・肩甲骨外転/前腕の力み
判断
日中の姿勢による首肩への負担に加えて、力の抜きどころがつかめないまま緊張が続き、就寝時にも肩や首がゆるまない状態になっていたと考えました。
施術の様子
患者様への説明
こりを感じている首肩への鍼に加えて、力みの強かった前腕にも鍼を行いました。胸の前や首まわりの筋肉(小胸筋・胸鎖乳突筋・後頭下筋群)をゆるめる施術と、首と肩甲骨を支える筋肉(僧帽筋・頸長筋)のトレーニングも組み合わせて進めました。
専門的内容
【鍼】患部への刺鍼+前腕の力みへの刺鍼/【手技】小胸筋・胸鎖乳突筋・後頭下筋群のリラクゼーション/【運動】僧帽筋・頸長筋のトレーニング
施術の経過
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初期
初回の施術後、力が抜ける感じがあり、就寝時の力みが軽くなったとのことでした。
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中期
2回目以降は多少の戻りはあるものの、以前のようなつらさはない状態が続いています。
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後期
現在はセルフトレーニングを併用しながら、月1回のペースでメンテナンスを継続中です。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
5,500円
2回目以降の料金
9,900円
通院の目安
施術回数
初回から変化があり、月1回ペースで継続中
施術期間
セルフトレーニングを併用しながら月1回のメンテナンスを継続中
ここでは、この症例の記録とは別に、「就寝時にも肩や首に力が入ってしまう、慢性的な首肩のこり」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を順にたどります。
どうして寝ているときまで力が入ってしまうの?
長時間のデスクワークなどで緊張した状態が続くと、力を抜く感覚そのものがつかみにくくなり、休む時間になっても筋肉がゆるみにくくなることがあると言われています。肩や首だけでなく、キーボードやマウスを使う腕・手の力みが、全身の緊張につながっている場合もあると考えられています。
就寝時の力みでは、首肩だけでなく、腕や手を含めた全身のどこに力みが残っているかを確かめることが役立つと言われています。
横田 未帆「朝起きた時点でもう肩が重い」という方は、睡眠中に体がゆるめていない可能性があります。ご自身では気づきにくい力みを施術の中で一緒に見つけて、力の抜けた状態を体で覚えていくお手伝いをしています。
こんな方に気になりやすい(セルフチェック)
次のような項目に心当たりが多い方は、負担が集まりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。
- 朝起きた時点で肩や首が重い
- 気がつくと肩に力が入っている
- デスクワークなど手先を使う作業が長い
- 首を左右にひねりにくいと感じる
ご自宅でできる工夫
痛みが和らいできたら、一般的なセルフケアとして次のような工夫が知られています。
- 寝る前に、肩をすくめてストンと落とす動きを数回くり返し、力の抜けた状態を確かめる
- 就寝前のスマートフォンの時間を短くし、目と首の緊張をゆるめる
- 湯船につかって体を温めてから休む
痛みやしびれが強いときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。
こんなときは医療機関へ
多くは時間とともに和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
- 腕や手のしびれ・力の入りにくさを伴う
- 強い頭痛や発熱を伴う
- 痛みで眠れない日が続いている
- 転倒や事故のあとから症状が出ている
よくある質問
初回でも変化はありますか?
この症例の方は、初回の施術後に力が抜ける感じがあり、就寝時の力みが軽くなったとのことでした。ただし感じ方や経過には個人差がありますので、状態を確かめながらその方に合った進め方をご提案しています。
首肩がつらいのに、腕にも鍼をするのはなぜですか?
この症例では、キーボード操作などによる前腕の力みが全身の緊張につながっていると考え、首肩とあわせて前腕にも鍼を行いました。つらい場所と力みの残っている場所が違うことは、めずらしくありません。
メンテナンスはどのくらいのペースで通うのですか?
状態によって異なりますが、この症例の方はセルフトレーニングを併用しながら月1回のペースで続けられています。間隔はご相談しながら調整しています。
横田 未帆休む時間に体がゆるむようになると、日中の調子も変わっていきやすいものです。力の抜き方から一緒に確かめていきましょう。
この症状について、とんとん整骨院のスタッフが臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。
施術担当者

経歴
症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。








「寝ているのに肩に力が入っている」という方は、日中の緊張が休む時間まで持ち越されている状態と考えています。この方は首肩だけでなく前腕にも力みがあり、そこへの鍼をあわせたことで、初回から力の抜ける感覚を実感していただけました。ご自宅でのトレーニングにも取り組んでくださり、いまは月1回のペースで良い状態を保てています。