腰痛が楽になって運動ができるようになった症例
主訴
2週間前からスノボー競技の練習中に転倒をしてから、腰が急激に痛み出して授業中座っている時も痛くてじっとしていられない状態でした。 整形外科に行き「腰椎分離症」と言われ、湿布や痛み止めを処方されていましたが、変化がない状況でした。
当院の評価
患者様への説明
捻ったり反ったりする動作の繰り返しで腰関節に負担がかかり、腰の骨が疲労骨折したような状態になっています。
日常動作・解剖学的動診
【日常動作】 授業中に座っていても腰が痛い 走ると振動が腰に響いて痛い 夜寝ていても同じ体勢でいれない 【解剖学的動診】 伸展動作:腰部に激痛、可動域制限 回旋動作:腰部に痛み、動かせるがゆっくり
身体機能評価
股関節の伸展制限 痛みが強いため評価不可 股関節可動域制限による腰椎での代償動作
判断
股関節の可動域制限があり腰椎が緩い環境での回旋や伸展の過剰負荷が要因ではないかが主な原因である可能性があると判断しました。
施術の様子
患者様への説明
この方は、捻る・反る動作のくり返しで腰の負担が蓄積した状態でした。まずは安静と炎症のケアを優先し、痛みの様子を見ながら股関節の動きを引き出して、腰の負担を減らしていく方針で進めました。
専門的内容
【手技療法】 股関節可動域の向上手技 【物理療法】 疼痛抑制の電気治療、炎症抑制のアイシング 【セルフケア指導】 コルセットの使用、安静指導
施術の経過
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初期
1回〜5回 安静時の痛みが減ったが、運動時の痛みはほぼ変化がない状態でした。
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中期
6回〜10回 痛みはほぼなく過剰に反った際以外は出ない状態になったが、患部の安定はまだでした。
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後期
過剰に反る動作以外では痛みが出にくい状態になってきています。競技を続けたい方のため、コルセットの活用や股関節の柔軟性づくりを並行しています。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
施術 3,740円 + 物理療法 990円
2回目以降の料金
施術 4,158円 + 物理療法 990円
通院の目安
施術回数
8〜20回
施術期間
約3〜6ヶ月
ここでは、この症例の記録とは別に、「何をしても腰の痛みが続く」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を見ていきます。
座り続けると腰が重くなってくるのはなぜ?
長時間の座位や前かがみ姿勢が続くと、腰だけでなく、股関節まわりの柔軟性やお腹・お尻の筋肉の使われ方が、腰の負担に関わってくるとされています。画像検査で大きな異常が写らない場合でも、この体の使い方のかたよりが、座っているときの腰の重だるさや痛みにつながっている可能性が考えられます。
座っていて出る腰の痛みには、腰そのもののほかに、股関節の硬さやお腹・お尻の筋力が影響していることがあります。腰と併せて周囲の状態まで確かめることが大切とされています。
髙原 佑輔腰だけを調べて「異常なし」と結論づけるより、股関節やお尻の使い方まで範囲を広げてみると、負担のかかりどころがつかめてくることがあります。腰の痛みイコール腰が原因、と決まっているわけではないんですよ。
こんな方に気になりやすい(セルフチェック)
次のような項目に心当たりが多い方は、負担が気になりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。
- デスクワークなどで、1日に長く座っている
- 座っていると、だんだん腰が重く・痛くなってくる
- 立ち上がるときに腰が伸びにくい、いったん止まってしまう
- お尻や太ももの裏が硬い感じがする
- 反り腰気味だと言われたことがある
ご自宅でできる工夫
一般的なセルフケアとして、次のような工夫が知られています。
- 30分〜1時間に一度は立ち上がり、姿勢を変える
- 椅子に深く座り、骨盤を立てるように意識する
- 股関節やお尻まわりを軽く動かす・ストレッチする
痛みやしびれが強いとき、力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。
こんなときは医療機関へ
腰の症状の多くは時間とともに和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
- 脚のしびれや、力が入りにくい感じがある
- 排尿・排便のしにくさなど、いつもと違う変化がある
- 安静にしていても強く痛む、夜間に痛みで目が覚める
- 発熱を伴う、または転倒など強くぶつけた後の痛み
よくある質問
座ると腰が痛む場合、座る時間はできるだけ減らすべきですか?
腰の負担になりやすいのは、同じ姿勢が長く続くことだと一般に言われています。まったく座らないことを目指すより、こまめな立ち上がりや姿勢の切り替えのほうが現実的な工夫とされています。痛みが強い場合は医療機関にご相談ください。
腰の痛みの相談なのに、股関節やお尻をみるのはなぜでしょうか?
腰にかかる負担は、腰そのものに加えて、周辺の関節や筋肉の動きとも関係する場合があると言われています。こうした理由から、腰以外の状態も一緒にみせていただくことがあります。
症状が落ち着いたあとに、気をつけたほうがよいことはありますか?
ぶり返しを防ぐという点では、座り方・立ち上がり方や、こまめに体を動かす習慣が役立つとされています。
髙原 佑輔つらい腰の痛みも、原因を突き止めていくと変わっていくことがあります。我慢して長引かせてしまう前に、気になるときは無理せず一度ご相談くださいね。
この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。
施術担当者

経歴
症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。







成長期のスポーツでの腰の痛みは、捻る・反る動作のくり返しで負担が蓄積して起こることがあります。この方は安静と段階的なケアを優先しました。無理なく運動に戻れるよう、股関節の動きを整えながら進めた症例です。