デスクワークと運動不足で続いた背中の張りと体のだるさに低刺激の鍼灸を続け、運動再開で持ちが良くなってきた例(40代女性)
主訴
2025年7月、背中の張りと体のだるさでご来院されました。長時間のデスクワークが続き、運動不足もある状態でした。
当院の評価
患者様への説明
お体を確かめると、肩甲骨が外側に開き、頭が前に出た姿勢(頭部前方位)がみられ、首から背中にかけての筋肉の緊張が張りとだるさに影響していると考えました。長時間同じ姿勢で座っていると、背中の筋肉が頭と腕を支え続けて硬くなり、動かす時間が少ないと血のめぐりも滞りやすくなると言われています。
日常動作・解剖学的動診
【日常】背中の張りと体のだるさ/長時間のデスクワーク・運動不足 【所見】肩甲骨の外転・頭部前方位・頸部〜背部の筋緊張
身体機能評価
肩甲骨の外転/頭部前方位/頸部〜背部の筋緊張
判断
背中の張りと体のだるさに対して、肩甲骨が外に開いて頭が前に出た姿勢で、首から背中の筋肉が支え続けていることが背景にあると考えました。だるさを伴っていることから、刺激量は浅めの低刺激に設定し、首から背中への鍼とお灸で緊張とめぐりを整えながら、運動の機会を増やしていくこともあわせて進める方針としました。
施術の様子
患者様への説明
首から背中にかけての硬くなっている部分へ、鍼とお灸を行いました。体のだるさがある状態だったため、鍼の刺激は浅めの弱い設定にして進めました。
専門的内容
【鍼・灸】頸部〜背部への刺鍼と施灸/刺激量は浅めの低刺激に設定
施術の経過
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初期
初回から2か月ほどは、ご本人の実感として、やや良い状態が続いたとのことでした。
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中期
その後、ご自身で運動を再開されたところ、施術のあとの良い状態の持ちが良くなってきました。
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後期
現在は2週に1回のペースでメンテナンスを続けています。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
5,500円
2回目以降の料金
9,900円
通院の目安
施術回数
2週に1回のペースで継続中(2025年7月から約1年4か月・約30回)
施術期間
2025年7月から約1年4か月、2週に1回のペースで継続中
ここでは、この症例の記録とは別に、「長時間のデスクワークと運動不足のなかで続く、背中の張りと体のだるさ」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を順にたどります。
デスクワークが長いと、背中が張って体がだるくなるのはなぜ?
長時間座ってパソコンに向かうと、肩甲骨が外に開き、頭が前に出た姿勢になりやすくなります。この姿勢では、首から背中の筋肉が頭と腕の重さを支え続けることになり、動かす時間が少ないと筋肉が硬くなって血のめぐりも滞りやすくなると言われています。背中の張りだけでなく、体全体のだるさとして感じられるのは、支え続ける筋肉の疲れと、めぐりの滞りが重なるためと考えられています。運動不足が続くほど、この状態から抜け出しにくくなります。
だるさがあるときの刺激の強さ
張りが強いと「強く押してほしい」と感じることもありますが、だるさを伴っているときに強い刺激を入れると、かえって重さが出ることがあると言われています。そのため、刺激を浅めの弱い設定にして、首から背中の緊張とめぐりを整えるという進め方が取られることがあります。この症例でも、低刺激の鍼とお灸で進め、初回から2か月ほどはやや良い状態が続きました。
運動を再開すると持ちが変わる
この症例で特徴的だったのは、ご自身で運動を再開されてから、施術のあとの良い状態の持ちが良くなったことです。施術で整えた状態を保つには、動かす時間を増やして背中の筋肉が支え続けなくて済むようにすることが助けになります。当院ではデスクワークで続いた慢性的な首肩こりの症例も記録しています。首肩のこりとして出るか、背中の張りとだるさとして出るかは人によって違いますが、姿勢と動かす時間から確かめる点は共通しています。
背中の張りと体のだるさが続くときは、張っている場所だけでなく、肩甲骨と頭の位置、1日のうちで体を動かす時間、刺激の強さがその日の体調に合っているかをあわせて見ることが、進め方を考えるうえで役立つと言われています。
横田 未帆背中の張りとだるさが重なっているときは、強い刺激よりも、その日の体調に合わせた弱めの刺激で整えていくほうが保ちやすいことがあります。こもれびでは、施術だけでなく、運動を少しずつ再開するタイミングもご一緒に考えています。
こんな方に気になりやすい(セルフチェック)
次のような項目に心当たりが多い方は、背中の張りとだるさが重なりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。
- 長時間のデスクワークが続き、背中が張って重い
- 体全体がだるく、疲れが抜けにくい
- 運動の機会が減っている、動く時間が少ない
- 肩甲骨が外に開き、頭が前に出た姿勢だと言われたことがある
- 強めのマッサージのあとに、かえってだるさが出たことがある
ご自宅でできる工夫
背中の張りとだるさをためにくくする工夫として、次のようなことが知られています。
- 1時間に1回は席を立ち、両腕を後ろに引いて肩甲骨を寄せ、胸を開く動きを数回行う
- ウォーキングなど、軽く息が上がる程度の運動を週に数回、短い時間からでも再開する
- 背中を蒸しタオルなどで温め、寝る前に深い呼吸でゆるめる時間をつくる
背中の痛みが急に強まったときや、しびれなど今までと違う症状が出たときは無理をせず、医療機関にご相談ください。
こんなときは医療機関へ
背中の張りやだるさの背景に、医療機関での確認が必要な病気が隠れていることもあります。次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
- 安静にしていても背中の痛みが強く、夜間も続く
- 背中の痛みとともに胸の痛みや息苦しさ、動悸がある
- 発熱や体重減少、食欲の低下を伴っている
- 腕や脚にしびれ、力の入りにくさが出てきた
- 休んでもだるさが何週間も抜けず、強まっている
よくある質問
鍼の刺激を弱めにしたのはなぜですか?
この症例では、背中の張りに体のだるさが重なっていました。だるさがあるときに強い刺激を入れると、かえって重さが出ることもあるため、刺激量を浅めの弱い設定にしました。刺激の強さは体調に合わせて調整しており、感じ方には個人差があります。
どのくらいのペースで通われていますか?
この症例の方は、初回から2か月ほどやや良い状態が続き、ご自身で運動を再開されてから良い状態の持ちが良くなったため、現在は2週に1回のペースで続けられています。
運動はどのくらいすればよいですか?
この症例では、運動の再開が良い状態の持ちに関わりました。内容や量は体の状態によって異なりますので、無理のない範囲で短い時間から始め、来院時にご相談いただきながら調整しています。
横田 未帆背中の張りと体のだるさは、どちらかだけを追っても抜けにくいものです。姿勢と動かす時間、そしてその日の体調に合った刺激で、少しずつ持ちが変わっていくのを一緒に確かめていきましょう。
この症状について、とんとん整骨院のスタッフが臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。
施術担当者

経歴
症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。







背中の張りと体のだるさが重なっている方で、デスクワークの時間が長く、運動の機会が少ない状態でした。だるさがあるときに強い刺激を入れると、かえって重さが出ることもあるため、浅めの低刺激で進めました。施術で整えるだけでなく、ご自身で運動を再開されたことで、良い状態の持ちが変わってきたのがこの方の経過の特徴です。動かす時間が増えると、施術の間隔を空けても保ちやすくなります。