強い腰痛が施術を経て落ち着いた例
主訴
数日前から立ち仕事中に腰の痛みが強くなり、動けなくなりそうになることがある。近くに整骨院でマッサージを受けた結果動けなくなり、当院へ来院。
当院の評価
患者様への説明
腰そのものがかなり緩くなっており、かつ股関節の硬さとお尻の筋力低下により、腰に負担が集中している状態でした。全ての動きで腰が頑張りすぎていることが痛みの主な原因である可能性があります。
日常動作・解剖学的動診
【日常動作】 立ち仕事をしていると、激痛がでて動けなくなる。 【解剖学的動診】 伸展動作:腰部に詰まり感と痛み
身体機能評価
体幹の弱さ、股関節の屈曲、伸展制限 体幹筋群(腹部・臀部)の筋出力低下(筋延長) TFLの短縮 腰椎の緩さによって腰部が動きやすくなりすぎた結果の状態
判断
腰椎がかなり緩い環境で立ち仕事による過剰負荷が要因ではないかが主な原因である可能性があると判断しました。
施術の様子
患者様への説明
この方は、腰まわりが不安定で、股関節の硬さとお尻の筋力低下から全ての動きで腰が頑張りすぎていました。腰を安定させるため、股関節の動きを引き出しつつ、体幹と股関節を連動させる動き(ヒンジ動作)で腰の負担を減らす方針で進めました。
専門的内容
【手技療法】 股関節可動域の向上手技 【運動療法】 ヒンジトレーニング 【物理療法】 腰部、臀部の筋再教育のためのハイボルテージ 【セルフケア指導】 コルセットの使用とすこしでもトレーニング
施術の経過
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初期
1回〜7回 痛みの程度は下がったが、まだまだ痛む時は動けなくなる。
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中期
4回〜10回 痛みの出る頻度も低下。仕事の時間が長くなった時に痛む。
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後期
痛みの出る頻度が減り、仕事を続けられる時間が長くなってきました。立ち仕事で腰に負担がかかりやすい方のため、再発予防として体幹・臀部の筋力づくりを続けています。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
施術 3,740円 + 物理療法 990円
2回目以降の料金
施術 7,480円
通院の目安
施術回数
10〜30回
施術期間
約3〜8ヶ月
ここでは、この症例の記録とは別に、「立ち仕事の最中に腰が痛くて動きづらくなる」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を確認します。
立ち仕事の間に腰がつらくなってくるのはなぜ?
立ったり歩いたりする時間が長い日々では、腰の反りすぎに加え、お尻・太もも・体幹の筋肉の使い方が腰の負担に結びつくと言われています。しつこい腰の重さや張りは、一つの原因よりも、姿勢や毎日の動作の積み重ねが背景と考えられることが多いです。
立ち姿勢での腰への負担には、腰の反りの度合いとお尻・体幹による支えが関わっていることがあります。腰のケアに加え、立ち方・歩き方の見直しも役立つと考えられています。
髙原 佑輔立ち仕事の方や歩く時間が多い方の腰の負担は、腰単独ではなく姿勢の支え方が関わっていることがあります。反り腰になっていないか、お尻や体幹で体を支えられているか、そこを手がかりに確認していきます。
こんな方に気になりやすい(セルフチェック)
次のような項目に心当たりが多い方は、負担が気になりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。
- 立ち仕事や長時間の歩行が多い
- 立っていると、だんだん腰が重く・痛くなってくる
- 腰を反らすとつらい、反り腰気味だと言われたことがある
- お尻や太ももの筋肉が硬い・弱い感じがする
- 長く続く腰の張りやだるさがある
ご自宅でできる工夫
一般的なセルフケアとして、次のような工夫が知られています。
- 同じ立ち姿勢を続けず、ときどき体重のかけ方を変える
- 骨盤を軽く立て、腰を反りすぎない姿勢を意識する
- お尻・太もも・体幹をゆっくり動かす・ストレッチする
痛みやしびれが強いとき、力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。
こんなときは医療機関へ
長く続く腰の症状の多くは生活の工夫で和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
- 脚のしびれや、力が入りにくい感じがある
- 歩いていると脚がしびれて休みたくなる
- 安静にしていても強く痛む、夜間に痛みで目が覚める
- 発熱を伴う、または急に強くなった痛み
よくある質問
何年も続く腰痛は、あきらめるしかないのでしょうか?
年数がたっていても、姿勢や体の使い方を見直していくことで変化していく場合があると言われています。年齢のほかの要因にも目を向けながら、できる工夫からひとつずつ見直すことが役立つとされています。
ストレッチだけでは変化が出ないのはどうしてですか?
ストレッチが合っている場合でも、日中の姿勢や立ち方の負担が勝っていると、変化につながりにくいことがあるとされています。ケアと仕事中の動作、両方から見直すことが現実的と言われています。
通勤などで歩くのは続けてよいでしょうか?
一般的に、無理のない範囲で体を動かすことは腰にとって望ましいとされています。歩くと脚がしびれて休みたくなる場合は、別の対応が必要なこともあるため医療機関にご相談ください。
髙原 佑輔長年たまってきた腰の張りも、姿勢と使い方を分けてたどると変わっていくことがあります。年齢のせいと諦める前に、気になるときは一度ご相談くださいね。
この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。
施術担当者

経歴
症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。







立ち仕事での腰の痛みは、腰の不安定さと股関節・体幹の使い方が関係していることがあります。この方は腰まわりが不安定で、股関節の硬さとお尻の弱さから腰が頑張りすぎていました。腰を安定させる力を養えたことが変化につながった症例です。