1年以上続いた腰の張りと痛みが施術を経て感じづらくなった例
主訴
1年前から腰痛が続いています。配達業で体を使う仕事をしており、寝て起きる時や腰をかがめる動作で痛みが出やすく、常に腰に張りがある状態でした。これまで整体を受けることで対処してきましたが、間隔が空くと症状が出てしまうという繰り返しだったとのことです。本人は姿勢の改善と、自分の体の癖を知って予防につなげていきたいという希望をお持ちでした。
当院の評価
患者様への説明
腰そのものの問題というより、股関節の制限と肩甲骨周りの動きの硬さが重なり、腰部に負担が集中しやすい姿勢パターンになっていた可能性があります。
日常動作・解剖学的動診
【日常動作】 前かがみ動作や反る動作で腰痛が出る 寝起きに腰の痛みと張りが出る 【解剖学的動診】 屈伸動作:腰部に痛みと張りが出る
身体機能評価
股関節の伸展可動域制限・肩甲骨内転可動域制限 体幹や臀部の筋出力低下 猫背姿勢
判断
股関節の屈曲伸展制限と肩甲骨の動きの低下が組み合わさり、腰部への慢性的な負荷を引き起こしていることが主な原因である可能性があると判断しました。
施術の様子
患者様への説明
この方は、股関節の硬さに加えて肩甲骨まわりの動きの硬さ(猫背姿勢)が重なり、腰へ負担が集中しやすい姿勢になっていました。股関節と肩甲骨の両方の動きを引き出し、胸を張れる姿勢で体幹を使えるようにして、腰の負担を分散する方針で進めました。
専門的内容
【手技療法】 股関節屈曲伸展可動域の改善手技・肩甲骨内転可動域の改善手技 【運動療法】 胸を張れる姿勢を維持するための体幹・股関節トレーニング 【セルフケア指導】 姿勢・動作パターンの意識づけ指導
施術の経過
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初期
1回〜2回 2回目の施術時にはすでに症状がかなり楽になっているとのことでした。股関節と肩甲骨へのアプローチで腰への負担が分散され、早期から変化が得られました。
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中期
3回〜6回 週1回ペースで継続しました。症状の波はあるものの、前かがみや寝起きの痛みが和らいでいきました。週の後半には腰痛自体がほぼなくなっている状態になりました。
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後期
現在は腰の張りや痛みを感じづらい状態が続いています。配達業で体を使う方のため、再発予防として胸を張れる姿勢づくりと股関節の柔軟性を続けています。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
施術 4,400円
2回目以降の料金
施術 4,600円
通院の目安
施術回数
12回
施術期間
約3ヶ月
ここでは、この症例の記録とは別に、「寝起きや前かがみで腰が痛み、常に張りがある」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を順にたどります。
座る時間が長いと、なぜ腰がつらくなるのでしょう?
座りっぱなしや前かがみの姿勢が続くときには、腰だけでなく、股関節まわりの硬さやお腹・お尻の筋肉の働き方が腰にかかる負担と関係すると言われています。画像検査で異常がはっきりしない場合でも、こうした体の使い方の偏りが、座っているときの腰の重だるさや痛みの背景になっている可能性が考えられます。
座っていると出てくる腰の痛みには、腰そのもののほか、股関節の硬さやお腹・お尻の筋力が関与することがあります。腰の周りまで視野を広げて確かめることが大切だと考えられています。
川口 流世腰の検査に加えて、股関節やお尻の使い方まで一緒にみていくと、負担のかかりどころがつかめてくることがあります。腰が痛いとき、その原因が腰にあるとは限らないんですよ。
こんな方に気になりやすい(セルフチェック)
次のような項目に心当たりが多い方は、負担が気になりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。
- デスクワークなどで、1日に長く座っている
- 座っていると、だんだん腰が重く・痛くなってくる
- 立ち上がるときに腰が伸びにくい、いったん止まってしまう
- お尻や太ももの裏が硬い感じがする
- 反り腰気味だと言われたことがある
ご自宅でできる工夫
一般的なセルフケアとして、次のような工夫が知られています。
- 30分〜1時間に一度は立ち上がり、姿勢を変える
- 椅子に深く座り、骨盤を立てるように意識する
- 股関節やお尻まわりを軽く動かす・ストレッチする
痛みやしびれが強いとき、力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。
こんなときは医療機関へ
腰の症状の多くは時間とともに和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
- 脚のしびれや、力が入りにくい感じがある
- 排尿・排便のしにくさなど、いつもと違う変化がある
- 安静にしていても強く痛む、夜間に痛みで目が覚める
- 発熱を伴う、または転倒など強くぶつけた後の痛み
よくある質問
座ると腰にきます。座るのはやめたほうがいいのでしょうか?
同じ姿勢を長く続けることが、一般に腰の負担になりやすいと言われています。座ることを断つより、立ち上がりや姿勢の変更をこまめに挟むほうが現実的とされています。痛みが強い場合は医療機関にご相談ください。
腰が痛くて来たのに、股関節やお尻を確かめるのはなぜですか?
腰への負担は、腰そのものだけでなく、周辺の関節や筋肉の動きとも関係する場合があると言われています。そうした背景から、腰以外の部位もあわせてみせていただくことがあります。
落ち着いてきたら、その後はどんなことに注意すればよいですか?
繰り返しを防ぐうえでは、座り方・立ち上がり方や、こまめに体を動かす習慣が助けになると言われています。
川口 流世つらい腰の痛みも、原因を突き止めていくと変わっていくことがあります。我慢して長引かせてしまう前に、気になるときは無理せず一度ご相談くださいね。
この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。
施術担当者

経歴
症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。








1年以上続く腰の張りや痛みでも、腰そのものより姿勢のクセが背景にあることがあります。この方は股関節の硬さと猫背による肩甲骨の動きの硬さが重なり、腰に負担が偏っていました。両方を整えられたことが変化につながった症例です。