10年来の腰痛が施術を経て楽になった例(70代男性)
主訴
10年ほど前から腰痛が続き、2025年8月頃から悪化してご来院されました。朝の洗顔時、30分ほどの立位、起床時(最もつらい)、食後の立ち上がりで痛みが出る状態でした。ご自身でストレッチやトレーニングに取り組まれていましたが、変化が出にくかったとのことです。
当院の評価
患者様への説明
前屈で左腰から足にかけての痛み、後屈での腰痛、立ち上がり動作での痛みがみられました。腰そのものよりも、太もも裏や股関節まわりの硬さが腰への負担につながっていた可能性があります。
日常動作・解剖学的動診
【日常動作】起床時・立ち上がり・立位での腰痛 【検査】前屈:左腰から足への痛み/後屈:腰痛/立ち上がり動作で痛み
身体機能評価
ハムストリングス・腸腰筋の硬さ/腹斜筋の働きの低下
判断
太もも裏や股関節まわりの硬さと、腰を支える筋力の低下が、腰への負担につながっていた主な要因と考えられます。
施術の様子
患者様への説明
この方は、太もも裏や股関節まわりの硬さで腰に負担が偏っていました。硬くなった筋肉をゆるめ(鍼も併用)、腹斜筋など腰を支える筋肉を使えるようにして、負担を減らす方針で進めました。
専門的内容
【手技療法】ハムストリングス・腸腰筋へのアプローチ/【鍼】鍼電極療法(パルス)/【運動療法】腹斜筋トレーニング
施術の経過
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初期
1〜3回。目立った変化は出ていませんでした。
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中期
4〜6回。トレーニングフォームを修正したことで運動中の痛みが和らぎ始め、歩行時の負担も軽くなってきました。
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後期
7〜13回。起床時にわずかな違和感が残る程度まで落ち着き、メンテナンスへ移行しました。立ち仕事や日常で腰に負担がかかりやすい方のため、再発予防として股関節まわりの柔軟性づくりを続けています。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
施術 500円(初回キャンペーン)
2回目以降の料金
施術 4,600円
通院の目安
施術回数
約13回
施術期間
約2ヶ月
ここでは、この症例の記録とは別に、「10年来の腰の痛みが続いている」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を見ていきます。
立ち続けると腰がつらくなってくるのはなぜ?
一日の中で立つ・歩く時間が長いと、腰の反りすぎや、お尻・太もも・体幹の筋肉の働かせ方が腰への負担に関与すると言われています。十年単位で続くような腰の重さや張りも、一つの原因ではなく、姿勢や日々の動作の積み重ねが背景にあると考えられることが多いです。
立ち姿勢での腰への負担には、腰の反りぐあいやお尻・体幹の支えが関わっている場合があります。腰に加えて、立ち方・歩き方も対象にして見直すことが役立つと考えられています。
川口 流世立ち仕事や長めの歩行が日常の方では、腰の負担に腰そのものより姿勢の支え方が関わっていることがあります。腰を反らせて支えるくせがないか、お尻や体幹が働いているか、その点をたどっていきます。
こんな方に気になりやすい(セルフチェック)
次のような項目に心当たりが多い方は、負担が気になりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。
- 立ち仕事や長時間の歩行が多い
- 立っていると、だんだん腰が重く・痛くなってくる
- 腰を反らすとつらい、反り腰気味だと言われたことがある
- お尻や太ももの筋肉が硬い・弱い感じがする
- 長く続く腰の張りやだるさがある
ご自宅でできる工夫
一般的なセルフケアとして、次のような工夫が知られています。
- 同じ立ち姿勢を続けず、ときどき体重のかけ方を変える
- 骨盤を軽く立て、腰を反りすぎない姿勢を意識する
- お尻・太もも・体幹をゆっくり動かす・ストレッチする
痛みやしびれが強いとき、力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。
こんなときは医療機関へ
長く続く腰の症状の多くは生活の工夫で和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
- 脚のしびれや、力が入りにくい感じがある
- 歩いていると脚がしびれて休みたくなる
- 安静にしていても強く痛む、夜間に痛みで目が覚める
- 発熱を伴う、または急に強くなった痛み
よくある質問
10年以上続く腰痛でも、変わることはあるのでしょうか?
長い年月がたっていても、姿勢や体の使い方を順番にたどると変化していくことがあるとされています。年齢以外にも見直せる要因はあると考え、できる工夫から始めることが役立つと言われています。
ストレッチを何年しても変わらないのはなぜですか?
ストレッチのやり方が合っていても、日中の姿勢や立ち方による負担が大きいと、変化を感じにくいことがあると言われています。日々のケアと動作の両面から見直すのが現実的とされています。
ウォーキングは続けてよいのでしょうか?
一般に、無理のない範囲で体を動かすことは腰のためになると言われています。歩くと脚がしびれて休みたくなる場合は、別の対応が必要なこともあるため医療機関にご相談ください。
川口 流世十年来の腰の張りであっても、姿勢や使い方を切り分けてたどると変わっていくことがあります。年齢のせいと諦める前に、気になるときは一度ご相談くださいね。
この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。
施術担当者

経歴
症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。







長く続く腰痛でも、腰そのものより股関節や太もも裏の硬さが背景にあることがあります。この方もその硬さと腰を支える筋力の低下が負担につながっていました。原因を切り分けて順に進められたことが変化につながった症例です。