脊柱管狭窄症と言われた腰の痛みと足のしびれが施術を経て楽になってきた例(50代男性)
主訴
2026年3月、腰の痛みと足のしびれでご来院されました。お仕事で重い物を持つことが多く、3月頃に重い物を持ったときに腰を痛め、痛みとしびれが出たとのことでした。整形外科を受診され、脊柱管狭窄症と言われていました。
当院の評価
患者様への説明
動きの検査では、主に体を反らす動き(伸展)で腰に痛みがみられました。姿勢の評価でも腰椎が反った位置にあり、反り腰の状態でした。股関節の前側の筋肉の硬さと、お腹の支えの弱さ、胸椎(背中の上部)の動きの少なさが、腰の反りを強めて負担を集めていると考えました。医療機関での評価を踏まえながら、体の使い方の側からアプローチする方針としました。
日常動作・解剖学的動診
【日常動作】重い物を持ったあとから腰の痛みと足のしびれ 【検査】腰部の伸展時痛、腰椎伸展位・反り腰のアライメント
身体機能評価
腰椎伸展位・反り腰/股関節屈筋群の硬さ/胸椎伸展可動域の低下(整形外科で脊柱管狭窄症の指摘あり)
判断
反り腰の状態で重い物を持つ動作が続き、腰が反る方向の負担が集まりやすくなっていたことが、痛みとしびれの背景にあると考えました。反りを強めている股関節の前側の硬さと、支えの弱さ、胸椎の動きの少なさに着目しました。
施術の様子
患者様への説明
反り腰をやわらげることを目的に、股関節の前側の筋肉をゆるめる手技を行いました。あわせて、お腹の斜めの筋肉(腹斜筋)のトレーニングと、背中の上部(胸椎)の動きを広げるアプローチを組み合わせ、腰の反りに集まっていた負担を分散する方針で進めました。
専門的内容
【手技療法】股関節屈筋群へのアプローチ/【運動療法】腹斜筋のトレーニング/胸椎伸展の可動域改善
施術の経過
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初期
4回目には、痛みやしびれを感じる場面がだいぶ減ってきました。
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中期
8回目から9回目には、症状をほぼ感じなくなってきました。
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後期
現在も通院を継続中です。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
施術 3,740円
2回目以降の料金
施術 5,980円+電気療法 1,100円
通院の目安
施術回数
約9回を経て継続中
施術期間
通院継続中
ここでは、この症例の記録とは別に、「脊柱管狭窄症と言われた、腰の痛みと足のしびれ」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を順にたどります。
狭窄症と言われたら、もう変わらないの?
脊柱管狭窄症は、神経の通り道が狭くなることで症状が出ると言われており、体を反らす姿勢で症状が強まりやすいと言われています。反り腰の状態が続いていると、反らす方向の負担が日常的にかかり続けるため、反りを強めている筋肉の硬さや支えの弱さに変えられる余地が残っていることがあると考えられています。まずは医療機関での評価を踏まえたうえで、体の使い方の側を確かめることが大切です。
医療機関で病名を言われている場合も、その評価を前提に、腰の反りを強めている股関節の前側の硬さ・お腹の支え・胸椎の動きを確かめることが役立つと言われています。
杉生 真悟「狭窄症だから仕方ない」と痛みやしびれをあきらめている方にこそ、動きの検査を受けていただきたいです。もちろん医療機関での評価が前提ですが、反り腰など体の使い方の側に変えられる要素が見つかることがあります。しびれの変化は慎重に確かめながら進めますので、ご相談ください。
こんな方に気になりやすい(セルフチェック)
次のような項目に心当たりが多い方は、負担が集まりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。
- 体を反らすと腰の痛みやしびれが強まる
- 反り腰と言われたことがある
- 重い物を持つ仕事や作業が多い
- 背中の上のほうが硬く、動きが少ないと感じる
ご自宅でできる工夫
痛みが和らいできたら、一般的なセルフケアとして次のような工夫が知られています。
- 重い物を持つときは、腰を反らせず、膝と股関節を曲げて体に引き寄せて持つ
- 日中、お腹を軽くへこませて骨盤を起こす意識を時々持つ
- 痛みやしびれのない範囲で、こまめに歩くなど軽い運動を続ける
痛みやしびれが強いとき、力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。
こんなときは医療機関へ
多くは時間とともに和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
- しびれや力の入りにくさが広がる・強まっている
- 歩ける距離が急に短くなってきている
- 排尿・排便のコントロールがしづらい
- 安静にしていても痛みが強まり続けている
よくある質問
脊柱管狭窄症と言われていても施術を受けられますか?
医療機関での評価を踏まえたうえで、体の使い方の側からできる範囲を確かめて進めています。この症例では、反り腰を強めている筋肉へのアプローチで症状がほぼ気にならない状態まで変化しています。症状や経過によっては、医療機関の再受診をおすすめする場合があります。
しびれも変わるものですか?
しびれの経過は特に慎重に確かめる必要があります。この症例では、痛みとあわせてしびれを感じる場面が減っていきましたが、しびれが強まる・広がる場合は医療機関の評価を優先していただきます。
どんなことに気をつけて生活すればよいですか?
この症例では、重い物を持つ場面で腰を反らせない持ち方をお伝えしました。反らす方向の負担を日常から減らしつつ、支える筋肉を育てることを並行しています。
杉生 真悟言われた病名は「何もできない」という意味ではありません。医療機関の評価と並行しながら、変えられる部分を一つずつ確かめていきましょう。
この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。
施術担当者

経歴
症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。








病名を聞くと「もう良くならないのでは」と不安になる方が多いのですが、この方の場合、反り腰という体の使い方の側に変えられる余地がありました。股関節の前をゆるめ、お腹の支えと胸椎の動きを育てることで、腰の反りに集まっていた負担が分散され、症状はほぼ感じなくなってきています。医療機関の評価と並行しながら、体の使い方の側からできることを続けている症例です。