リュックなど荷物を持つと強まっていた首肩のこりが施術を経て楽になった例(20代女性)
主訴
2026年6月、首や肩のこりでご来院されました。1ヶ月前から強く感じるようになり、リュックなどの荷物を長時間持っているときや、デスクワークの時間が長くなると症状が強まる状態でした。
当院の評価
患者様への説明
アライメントの評価では、肩甲骨が下がった位置(下制)になっていることがみられました。肩甲骨が下がった位置のままだと、首から肩甲骨を支える筋肉に負担が集まりやすく、荷物の重さやデスクワークの時間が長くなるほど、こりを強く感じていた可能性があると考えました。
日常動作・解剖学的動診
【日常動作】リュックなどの荷物を長時間持つ・デスクワークが長くなると首肩のこりが強まる 【検査】アライメント評価で肩甲骨の下制がみられる
身体機能評価
肩甲骨下制のアライメント不良/僧帽筋上部の筋出力低下
判断
肩甲骨が下がった位置になり、首から肩甲骨を支える僧帽筋上部がうまく働かないまま、荷物の重さやデスクワークの負担が首肩へ集まっていたことが主な要因と考えられます。
施術の様子
患者様への説明
この方は、肩甲骨が下がった位置になっていることで、首と肩のあいだの筋肉に負担が集まっていると考えられました。荷物を持つときに働く腕や背中の筋肉(上腕二頭筋・広背筋)をゆるめ、肩甲骨を支える僧帽筋上部のトレーニングを行う方針で進めました。
専門的内容
【手技療法】上腕二頭筋・広背筋へのアプローチ/【運動療法】僧帽筋上部の筋力強化
施術の経過
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初期
初回の施術後に、肩の張り感が軽くなりました。
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中期
回数を重ねるごとに、張りを感じる場面が少しずつ減っていきました。
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後期
6回目には、強く感じていた肩の張りが気にならない状態になりました。現在は姿勢づくりを目的に、週1回のペースで継続来院中です。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
施術 3,740円
2回目以降の料金
施術 6,047円
通院の目安
施術回数
約6回
施術期間
改善後、姿勢づくりを目的に週1回のペースで継続中
ここでは、この症例の記録とは別に、「リュックなどの荷物を持つ時間やデスクワークで強まる首や肩のこり」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を順にたどります。
どうして荷物を持つと肩がこるの?
リュックや手提げの荷物は、その重さの分だけ肩甲骨を下へ引き下げる方向の負担として肩まわりにかかり続けると言われています。肩甲骨が下がった位置になると、首から肩甲骨をつなぐ僧帽筋上部が引き伸ばされたまま働きにくくなり、こりや張りを感じやすくなると考えられています。そこへデスクワークで同じ姿勢の続く時間が重なると、負担の逃げ場がさらに少なくなります。
荷物で強まる肩こりでは、こっている場所をもむだけでなく、肩甲骨がどの位置にあるか・支える筋肉が働けているかを確かめることが役立つと言われています。
杉生 真悟「肩がこるのはリュックのせいかな」と感じている方は多いのですが、同じ荷物でも、肩甲骨の位置や支える筋肉の状態によって負担のかかり方は変わります。荷物の持ち方の工夫とあわせて、体の側の状態も一緒に確かめてみましょう。
こんな方に気になりやすい(セルフチェック)
次のような項目に心当たりが多い方は、負担が集まりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。
- リュックや手提げなど、荷物を持つ時間が長い
- デスクワークの時間が長い日にこりが強まる
- もんでもらうと楽になるが、すぐ戻る
- なで肩ぎみで、肩が下がっていると感じる
ご自宅でできる工夫
痛みが和らいできたら、一般的なセルフケアとして次のような工夫が知られています。
- 荷物はときどき持ち替えて、片側に負担が偏らないようにする
- リュックは肩ひもの長さを調整し、体に近い位置で背負う
- こりが落ち着いているときに、肩をすくめてゆっくり下ろす運動を取り入れる(反動をつけず、痛みのない範囲で)
痛みやしびれが強いとき、力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。
こんなときは医療機関へ
多くは時間とともに和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
- 手や腕のしびれ・力の入りにくさを伴う
- これまで経験したことのない強い頭痛やめまいを伴う
- 発熱やうなじの強い張りを伴う
- 安静にしていても痛みが強まっていく
よくある質問
リュックをやめれば肩こりは良くなりますか?
荷物の工夫で負担が減ることはありますが、肩甲骨の位置や支える筋肉の働きが変わらないと、別の場面で同じこりを感じることがあると言われています。この症例の方も、腕や背中をゆるめることに加えて、肩甲骨を支える筋肉の強化まで進めたことで、気にならない状態へ変化していきました。
もみほぐしに通っていますが、すぐ戻ってしまいます。
ゆるめるだけでは、肩甲骨が下がった位置そのものは変わりにくいと言われています。この症例の方も、僧帽筋上部のトレーニングをあわせて行ったことで、荷物を持つ日でも張りを感じにくい状態に近づいていきました。
症状が落ち着いたあとも通う意味はありますか?
目的によります。この症例の方は、こりが気にならなくなったあとも、姿勢づくりを目的に週1回のペースで続けておられます。生活や目標に合わせた頻度をご提案します。
杉生 真悟首や肩のこりは、毎日の持ち物や作業姿勢の積み重ねがそのまま出やすい場所です。ゆるめて終わりにせず、肩甲骨を支える筋肉が働ける状態をつくっておくことが、こりに悩まされにくい毎日につながると考えています。
この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。
施術担当者

経歴
症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。








リュックや手提げの荷物は、肩甲骨を下へ引き下げる方向の負担として毎日積み重なります。この方は肩甲骨が下がった位置になり、首から肩を支える僧帽筋上部が働きにくくなっていました。腕や背中をゆるめるだけでなく、肩甲骨を支える筋肉を鍛えるところまで進めたことで、荷物を持つ日でも張りが気にならない状態へ変化した症例です。