仕事中の肩こりと気になっていた猫背が施術を経て楽になった例(20代女性)
主訴
2026年2月、仕事中の肩こりと、猫背の姿勢が気になるということでご来院されました。デスクワークが中心のお仕事で、勤務中にこりを感じる状態でした。
当院の評価
患者様への説明
動きの検査では、首を後ろへ反らす動きとひねる動きに制限がみられましたが、動作そのもので痛みが出ることはありませんでした。姿勢の評価では、肩甲骨が外側に開き、首が前へ出た姿勢がみられました。この姿勢が続くことで、首や肩まわりへ負担が集まっていたと考えました。
日常動作・解剖学的動診
【日常動作】デスクワーク中に肩こりを感じる。動診での疼痛はなし 【検査】頸部の伸展・回旋に可動域制限がみられる
身体機能評価
肩甲骨外転症候群/頸部伸展症候群
判断
肩甲骨が外側に開き、首が前へ出た姿勢が続くことで、首や肩まわりの筋肉へ負担が集まっていたことが主な要因と考えられます。
施術の様子
患者様への説明
この方は、肩甲骨が外側に開き、首が前へ出た姿勢によって、首や肩まわりへ負担が集まっていると考えられました。胸の前や首まわりの筋肉をゆるめて姿勢を戻しやすくし、肩甲骨の動きを促す手技と、支える筋肉のトレーニングをあわせて行いました。ご自宅でのストレッチもお伝えしました。
専門的内容
【手技療法】小胸筋・前鋸筋・肩甲挙筋・板状筋・胸鎖乳突筋へのアプローチ、肩甲骨モビライゼーション/【運動療法】僧帽筋のトレーニング/【セルフケア】ストレッチ指導
施術の経過
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初期
2回目の時点ではまだ症状が続いていたため、ストレッチの指導を追加しました。
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中期
3回目には、1週間のうちに症状を感じた回数が2回まで減り、4回目には症状のない状態になりました。
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後期
7回目以降はトレーニングとストレッチの効果もみられ、2週に1回のペースへ移行しました。現在まで全14回の施術を行っています。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
施術 3,740円
2回目以降の料金
施術 6,480円
通院の目安
施術回数
約14回
施術期間
途中から2週に1回のペースへ移行し、継続中
ここでは、この症例の記録とは別に、「デスクワーク中の肩こりと、気になる猫背の姿勢」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を順にたどります。
どうしてデスクワークで猫背と肩こりが重なるの?
画面や書類に集中する姿勢では、腕が前へ出て肩甲骨が外側に開き、頭が前へ出た位置になりやすいと言われています。この姿勢では、胸の前の筋肉が縮こまり、首の後ろや肩の筋肉が頭の重さを支え続ける形になるため、こりを感じやすくなると考えられています。見た目の猫背と勤務中の肩こりは、同じ姿勢の崩れから出ている場合があると言われています。
猫背と肩こりが気になるときは、こっている場所だけでなく、肩甲骨と頭がどの位置にあるか・支える筋肉が働けているかを確かめることが役立つと言われています。
稲毛田 和磨猫背は「意識して伸ばさなきゃ」と思っても、なかなか続かないですよね。姿勢を支える筋肉が働きにくい状態のままだと、意識だけで保つのは難しいと言われています。どこが縮こまり、どこが働きにくくなっているかを一緒に確かめていきましょう。
こんな方に気になりやすい(セルフチェック)
次のような項目に心当たりが多い方は、負担が集まりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。
- デスクワークなど、画面を見る時間が長い
- 勤務中に肩や首のこりを感じる
- 家族や友人から姿勢を指摘されたことがある
- 胸を張ろうとしても、すぐ元の姿勢に戻ってしまう
ご自宅でできる工夫
痛みが和らいできたら、一般的なセルフケアとして次のような工夫が知られています。
- 作業の合間に、胸の前をゆっくり伸ばす
- 画面の高さを調整し、頭が前へ出にくい環境をつくる
- こりが落ち着いているときに、肩甲骨を寄せる運動を取り入れる(反動をつけず、痛みのない範囲で)
痛みやしびれが強いとき、力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。
こんなときは医療機関へ
多くは時間とともに和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
- 手や腕のしびれ・力の入りにくさを伴う
- これまで経験したことのない強い頭痛やめまいを伴う
- 発熱やうなじの強い張りを伴う
- 安静にしていても痛みが強まっていく
よくある質問
痛みはないのですが、施術を受けてもよいのでしょうか?
動作で痛みが出ない状態でも、姿勢の崩れや筋肉の働きにくさが負担の背景にある場合はあると言われています。この症例の方も、動きの検査では痛みのない状態から取り組み、勤務中のこりが落ち着いていきました。
猫背は自分で意識すれば変わりますか?
意識も大切ですが、胸の前が縮こまり、支える筋肉が働きにくい状態では、意識だけで保ち続けるのは難しいと言われています。この症例の方も、ゆるめる施術とトレーニング、ご自宅でのストレッチを組み合わせて取り組みました。
どのくらいの頻度で通えばよいですか?
状態や目的によって変わります。この症例の方は、症状が落ち着いたあと、トレーニングとストレッチの効果もみられたことから2週に1回のペースへ移行しました。状態に合わせてご提案します。
稲毛田 和磨姿勢は一度で変わるものではなく、縮こまった筋肉をゆるめ、支える筋肉が働ける状態を積み重ねてつくっていくものだと考えています。こりと姿勢の両方が気になる方は、背景がつながっていることも多いので、あわせて確かめてみてください。
この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。
施術担当者

経歴
症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。











「痛い」というほどではなくても、勤務中のこりと姿勢の崩れが毎日気になる、というご相談は少なくありません。この方は動作で痛みが出るわけではなく、肩甲骨が外側に開き首が前へ出た姿勢に負担の背景があると考えました。ゆるめる施術と支える筋肉のトレーニング、ご自宅でのストレッチを組み合わせたことで、症状のない状態を保ちながら姿勢にも取り組めている症例です。