夕方に重だるくなる首こりと頭の重さに鍼灸を行った例(40代女性)
主訴
2025年12月、慢性的な首こりと頭の重さでご来院されました。デスクワークで長時間同じ姿勢が続き、夕方になると首の付け根から肩甲骨にかけての重だるさが増してくる状態でした。
当院の評価
患者様への説明
首の前から横にかけての筋肉(胸鎖乳突筋)と、肩の上の筋肉(僧帽筋上部)に強い緊張がみられ、肩甲骨の動きも低下していました。長時間の同一姿勢によって血流が滞り、筋肉の緊張がさらに強まる悪循環が起きていると考えました。
日常動作・解剖学的動診
【日常】夕方になると首の付け根から肩甲骨にかけての重だるさが増す・頭が重い 【所見】胸鎖乳突筋・僧帽筋上部の強い緊張、肩甲骨可動域の低下
身体機能評価
胸鎖乳突筋・僧帽筋上部の緊張/肩甲骨可動域の低下
判断
長時間の同一姿勢により、血流の低下と筋肉の緊張が繰り返される悪循環が起き、夕方に向かって重だるさが積み重なる状態と考えました。
施術の様子
患者様への説明
この方は、首から肩にかけての筋肉の緊張と血流の滞りが重なっていると考えられました。肩井(けんせい)・天柱(てんちゅう)というツボを中心に鍼を行い、肩甲骨まわりの筋肉の緊張をゆるめる施術もあわせて、悪循環を断つことを目指して進めました。
専門的内容
【鍼・灸】肩井・天柱を中心とした経穴への刺鍼/肩甲骨まわりの筋緊張の緩和を併用
施術の経過
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初期
初回の施術後、肩まわりが軽くなった実感があり、翌日の重だるさもやわらぎました。
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中期
2〜4回目は、お仕事の忙しさで戻りやすい時期もありましたが、徐々に戻り方が緩やかになっていきました。1ヶ月半ほどで、週1回から隔週のペースに移りました。
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後期
半年が経つころには、日常で首肩の重さを感じる頻度が減り、月1回のメンテナンスへ移行しました。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
5,500円
2回目以降の料金
9,900円
通院の目安
施術回数
約15回
施術期間
週1回から隔週を経て、半年ほどで月1回のメンテナンスへ移行
ここでは、この症例の記録とは別に、「夕方になると強まる、首の付け根から肩甲骨にかけての重だるさと頭の重さ」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を順にたどります。
どうして夕方になると首や頭が重くなるの?
同じ姿勢が続くと、首や肩の筋肉は頭を支えるために働き続け、血流が滞りやすくなると言われています。緊張した筋肉は血流が悪くなり、血流が悪くなるとさらにこわばるという悪循環に入ると、朝は平気でも夕方に向かって重だるさが積み重なりやすくなります。首の付け根の緊張は、頭の重さやすっきりしない感覚として感じられることもあると考えられています。
夕方に強まる首こりでは、こりの場所そのものだけでなく、日中の姿勢の積み重ねと、緊張と血流の悪循環が起きていないかに目を向けることが役立つと言われています。
横田 未帆朝は平気なのに夕方になるとつらい、という方はとても多いです。こもれびでは、ツボへの鍼で緊張と血流の悪循環をゆるめながら、日中の姿勢や休憩の取り方もあわせてうかがい、戻りにくい状態づくりをお手伝いしています。
こんな方に気になりやすい(セルフチェック)
次のような項目に心当たりが多い方は、日中の姿勢の負担が積み重なりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。
- 夕方になると首や肩の重だるさが増してくる
- デスクワークなど、同じ姿勢の時間が長い
- 頭が重い、すっきりしない感覚がある
- 肩甲骨まわりが動きにくい感じがある
ご自宅でできる工夫
日中の負担を積み重ねにくくする工夫として、次のようなことが知られています。
- 1時間に1回は席を立ち、首や肩甲骨を軽く動かす
- 画面の高さを目線に近づけて、頭が前に出る姿勢を減らす
- 湯船につかるなど、体を温めて血流を保つ
強い痛みやしびれを伴うときは無理をせず、医療機関にご相談ください。
こんなときは医療機関へ
首こりや頭の重さの背景に、治療が必要な病気が隠れていることもあります。次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
- これまで経験したことのない強い頭痛が急に起きた
- 手や腕のしびれ・力の入りにくさを伴う
- めまいや吐き気、ろれつの回りにくさを伴う
- 発熱やうなじの強い張りを伴う
よくある質問
マッサージとはどう違うのですか?
こもれびの施術では、筋肉をもみほぐすのではなく、ツボへの鍼やお灸で緊張と血流の悪循環に働きかけることを目指します。表面から届きにくい深さの筋肉に対してもアプローチできると言われています。
夕方だけつらい程度でも相談してよいですか?
はい。つらさが強くなる前の段階でご相談いただく方も多くいらっしゃいます。この症例の方も、日常生活は送れるものの毎夕の重だるさが続く状態からのスタートでした。
どれくらいのペースで通えばよいですか?
状態によりますが、はじめは間隔を詰めて、落ち着いてきたら少しずつ空けていく進め方が一般的です。この方は週1回から始めて、1ヶ月半で隔週へ、半年ほどで月1回のメンテナンスに移られました。
横田 未帆夕方のつらさは、毎日のことだからこそ「こんなものかな」と流してしまいがちです。数週間単位で振り返って、重だるさを感じる頻度が減っているかを一緒に確かめながら進めていきます。
この症状について、とんとん整骨院のスタッフが臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。
施術担当者

経歴
症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。






夕方の重だるさは、1日の姿勢の積み重ねがそのまま表れやすい症状です。この方も、良くなって戻るを繰り返しながら、少しずつ戻り方が緩やかになっていきました。1回ごとの変化だけでなく、数週間単位で重だるさを感じる頻度がどう変わってきたかを一緒に確かめながら進めた症例です。