原因がはっきりしない頭痛と肩こりが施術を経て楽になった例(50代女性・個人差あり)
主訴
2021年6月、1年以上前から続く原因がはっきりしない頭痛と肩こりを主訴にご来院されました。職場が変わった頃から症状が出始め、ひどいときは一休みしないと動き出せないこともあり、楽しみにしているライブに行けないことを気にされていました。医療機関で画像検査を受けても大きな異常は指摘されず、痛み止めで対処されていました。
当院の評価
患者様への説明
動きそのもので頭痛が強まることはありませんでしたが、下を向くと首の後ろが突っ張る状態がみられました。頭が前に出た姿勢と、肩甲骨まわりの筋肉の働きにくさが、首肩の負担につながっていた可能性があります。
日常動作・解剖学的動診
【日常動作】下を向く姿勢・夕方に頭痛が出やすい 【検査】動作による頭痛の増悪なし・下を向くと首後面の突っ張り
身体機能評価
頭部前方位姿勢/肩甲骨の外転・下制/僧帽筋の筋出力低下
判断
長時間の座位姿勢などにより頭が前に出て、肩甲骨まわりの筋肉が働きにくくなっていたことが、首肩の緊張と頭痛の背景にあった要因と考えられます。
施術の様子
患者様への説明
この方は、頭が前に出た姿勢で首肩に負担が偏っていました。肩甲骨まわりや首の前の筋肉をゆるめ、肩甲骨を支える筋肉を使えるようにして、姿勢の負担を減らす方針で進めました。
専門的内容
【手技療法】肩甲骨モビライゼーション・肩甲骨周囲および頸部前面のリラクセーション/【物理療法】低周波治療/【運動療法】僧帽筋上部・中部のトレーニング
施術の経過
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初期
初回ごろ。施術の翌々日には頭痛がかなり和らぐ変化がみられましたが、徐々に戻る傾向もありました。
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中期
中盤。業務の忙しさによって症状に波はあったものの、間隔を2週間に空けても大きな頭痛は出にくくなり、頭が前に出た姿勢も整ってきました。
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後期
後半以降。普段から姿勢を気にかけ、長時間の座位を避けて過ごせるようになりました。現在は動けないほどの強い頭痛が出ない状態が続いており、メンテナンスを継続しています。 ※経過には個人差があり、すべての方に同じ変化を保証するものではありません。気になる症状があるときは医療機関への受診もご検討ください。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
施術 3,740円+物療 1,650円
2回目以降の料金
施術 7,480円+物療 990円
通院の目安
施術回数
約9〜15回
施術期間
約1〜3ヶ月
ここでは、この症例の記録とは別に、「検査では異常がないと言われたが頭痛が続く」「肩こりと一緒に頭が痛む」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を整理します。あくまで一般的な情報で、感じ方や経過には個人差があります。
検査で異常がないのに頭痛が続くのはなぜ?
画像検査などで大きな異常が指摘されない頭痛のなかには、首や肩まわりの筋肉の緊張や姿勢が関わっていると言われるものがあります。頭が前に出た姿勢が続いたり、肩甲骨まわりの筋肉が働きにくくなると、首の後ろから後頭部にかけて負担が集まり、夕方や下を向く作業のあとに頭痛や肩こりとして感じやすくなると考えられています。
原因がはっきりしないと言われた頭痛でも、首肩の状態や姿勢が関わっていることがあります。痛み止めでの対処だけでなく、姿勢や首肩の負担を見直すことが役立つと考えられています。
塩谷 健太検査で異常がないと言われると、かえって不安になりますよね。頭痛のなかには首肩の緊張や姿勢が関わるものもあると言われています。どんな場面で出やすいかを一緒に整理しながら、姿勢の負担を見直していきましょう。
こんな方に気になりやすい(セルフチェック)
次のような項目に心当たりが多い方は、首肩の緊張による頭痛が気になりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。
- 下を向く作業のあとや夕方に頭痛が出やすい
- 頭全体や後頭部が締めつけられるような感じがある
- 肩こりや首の後ろの突っ張りを伴う
- 長時間の座位やパソコン作業が多い
ご自宅でできる工夫
一般的なセルフケアとして、次のような工夫が知られています。
- 長く下を向いた作業のあとは、首肩を軽く動かして休憩をはさむ
- 画面の高さを上げるなど、頭が前に出にくい環境に整える
- 肩甲骨を寄せる・回すなど、肩まわりをゆっくり動かす
急に激しく痛む頭痛、これまでに経験したことのない強い頭痛、手足のしびれや言葉の出にくさを伴うときは、ただちに医療機関を受診してください。
こんなときは医療機関へ
首肩の緊張による頭痛の多くは負担の調整で和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
- 突然の激しい頭痛、これまで経験のない強い頭痛
- 手足のしびれ・力の入りにくさ、ろれつが回りにくい
- 発熱や首の強いこわばりを伴う
- 頭痛が日ごとに強くなる、いつもと様子が違う
よくある質問
検査で異常がないと言われましたが、ケアしてよいですか?
重大な病気が否定されていることは安心材料になりますが、首肩の緊張や姿勢が関わる頭痛もあると言われています。心配なときは医療機関の判断を踏まえたうえで、首肩のケアを併せていく考え方があります。
痛み止めをよく使ってしまいます。
つらいときに使うこと自体は一般的ですが、頻度が増えてきたときは使い方を含めて医療機関にご相談いただくと安心です。あわせて、出やすい場面や姿勢を見直すことが役立つとされています。
肩こりと頭痛は関係がありますか?
首肩の筋肉の緊張が頭痛に関わると言われることがあります。肩こりと頭痛が一緒に出やすい方は、首肩の負担や姿勢を見直すことが役立つとされています。
塩谷 健太頭痛は我慢して付き合っている方が多い症状です。出やすい場面と姿勢を整理して、痛み止めに頼りきりにならない過ごし方を一緒に考えていけたらと思います。気になる方は無理せずご相談くださいね。
この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。
施術担当者






















原因がはっきりしないと言われた頭痛でも、首肩の状態や姿勢が関わっていることがあります。この方も姿勢の負担を整理しながら、生活の中の工夫まで一緒に進められた症例です。