腕を伸ばすと出る肩の痛みが施術を経て楽になった例(70代女性・個人差あり)
主訴
2026年2月、物を取ろうとしたときや洗濯物を干すために腕を伸ばすと出る肩の痛みを主訴にご来院されました。1年ほど前から腕を遠くに伸ばすと痛むようになり、洗濯物が干しづらい状態が続いていましたが、特に対処はされていませんでした。
当院の評価
患者様への説明
腕を遠くに伸ばす動きや服の着脱で肩に痛みがみられました。肩甲骨の動きの不足と、肩を支える筋肉の働きにくさによって、腕を上げる動きの負担が肩に集まっていた可能性があります。
日常動作・解剖学的動診
【日常動作】腕を遠くに伸ばす動き・服の着脱で疼痛 【検査】肩関節の屈曲・外転で痛み・結滞動作で痛み
身体機能評価
肩甲骨の上方回旋不足/棘下筋・僧帽筋の筋出力低下/姿勢の崩れ
判断
肩甲骨が十分に動かず、肩を支える筋肉が働きにくくなっていたことで、腕を上げる動作の負担が肩関節に集まっていたことが、痛みの背景にあった要因と考えられます。
施術の様子
患者様への説明
この方は、肩甲骨の動きの不足で肩に負担が偏っていました。肩まわりの筋肉をゆるめて肩甲骨を動かしやすくし、支える筋肉を使えるようにして、腕を上げる動きの負担を減らす方針で進めました。
専門的内容
【手技療法】肩甲挙筋・上腕二頭筋・大胸筋へのアプローチ・肩甲骨モビライゼーション/【運動療法】僧帽筋・棘下筋のトレーニング・腕の使い方の指導・肩甲帯のセルフケア
施術の経過
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初期
3回目ごろ。症状が半分ほどに感じられるよう変化してきました。
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中期
中盤。腕を遠くに伸ばすときの痛みがほとんど気にならなくなり、日常生活での支障も感じにくくなってきました。
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後期
後半以降。高い場所に洗濯物を干すときにわずかな違和感が残る程度まで変化し、洗濯物を干す動作の痛みも気になりにくくなりました。現在もメンテナンスを継続しています。 ※経過には個人差があり、すべての方に同じ変化を保証するものではありません。気になる症状があるときは医療機関への受診もご検討ください。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
施術 4,400円+物療 1,100円
2回目以降の料金
施術 4,200円+物療 1,100円
通院の目安
施術回数
約6〜12回
施術期間
約1〜3ヶ月
ここでは、この症例の記録とは別に、「腕を遠くに伸ばすと肩が痛む」「洗濯物を干す動作がつらい」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を整理します。あくまで一般的な情報で、感じ方や経過には個人差があります。
どうして腕を伸ばすと肩が痛むの?
物を取ろうとしたり、洗濯物を干すために腕を遠くに伸ばすと肩が痛む場合、肩甲骨の動きや、肩を支える筋肉の働きが関わっていると言われることがあります。肩甲骨が十分に動かず、支える筋肉が働きにくくなると、腕を上げる動きの負担が肩関節そのものに集まりやすくなると考えられています。
腕を伸ばすと出る肩の痛みは、肩そのものより肩甲骨の動きや支える筋肉が関わっていることがあります。肩まわりだけでなく、肩甲骨の動きや使い方を見直すことが役立つと考えられています。
杉生 真悟腕を伸ばす動きで肩が痛むと、洗濯物や着替えなど毎日の動作がつらくなりますよね。肩そのものだけでなく、肩甲骨がどれくらい動けているか、支える筋肉が使えているかを一緒に確認していきます。日常の動作まで含めて見直していきましょう。
こんな方に気になりやすい(セルフチェック)
次のような項目に心当たりが多い方は、肩に負担が集まりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。
- 腕を遠くに伸ばす・高い所に手を伸ばすと肩が痛む
- 洗濯物を干す、服を着替えるなどの動作がつらい
- 背中で手を回す動作(結滞動作)で痛みが出る
- 猫背や巻き肩など、姿勢の崩れが気になる
ご自宅でできる工夫
痛みが強くない時期の一般的なセルフケアとして、次のような工夫が知られています。
- 痛みの強い動きは無理に繰り返さず、負担の少ない高さで作業する
- 肩甲骨を寄せる・回すなど、肩甲骨をゆっくり動かす
- 胸を開くストレッチで、巻き肩になりにくい姿勢を意識する
肩が大きく腫れている、強い痛みで腕がまったく上がらない、力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。
こんなときは医療機関へ
肩の痛みの多くは負担の調整で和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
- 腕がまったく上がらない、力が入りにくい
- 肩が大きく腫れている・熱を持っている
- 安静にしていても強く痛む、夜間に痛みで目が覚める
- 転倒やぶつけたあとに強い痛みが出た
よくある質問
年齢のせいだから仕方ないのでしょうか?
年齢とともに肩の負担が出やすくなる面はあると言われていますが、肩甲骨の動きや支える筋肉、使い方を見直すことで楽に動かせるようになる方もいると言われています。あきらめずに状態に合わせて進めていくことが大切です。
動かさない方がよいですか、動かした方がよいですか?
強く痛む動きは無理をしないことがすすめられますが、痛みの少ない範囲で肩甲骨を動かすことは役立つと言われています。動かし方に迷うときはご相談ください。
片方だけ痛むのはなぜですか?
利き手や使い方のクセ、肩甲骨の動きの左右差が関わっていることがあると言われています。繰り返す場合は、動きや使い方の見直しが役立つとされています。
杉生 真悟肩の痛みは、毎日の動作のなかで少しずつ負担がたまって出てくることがあります。痛む動きを避けるだけでなく、肩甲骨の動きや使い方を整えていくことが大切だと考えています。気になる方は無理せずご相談くださいね。
この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。
施術担当者






















腕を伸ばすと出る肩の痛みは、肩そのものより肩甲骨の動きや支える筋肉が関わっていることがあります。この方も負担の出どころを整理して、日常の動作まで一緒に見直せた症例です。