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伊藤聡史の担当症例

腕を後ろに回すと痛んだ左肩が施術を経て楽になった例(50代男性)

腕を後ろに回すと痛んだ左肩が施術を経て楽になった例(50代男性)

主訴

腕を後ろに回す動きで出る左肩の痛み
患者様: 男性 (50代)
来院日: 20251020

2025年10月、左肩の痛みでご来院されました。2ヶ月前に、思い当たるきっかけなく発症。腕を後ろに回す動きで痛みが出るほか、寝返りを打つときにも痛みがあり、就寝中に痛みで目が覚めてしまう状態でした。

当院の評価

患者様への説明

腕を後ろに回す動きと寝返りで、左肩に痛みが出る状態でした。姿勢の評価では、肩関節が内側にねじれた位置(過剰な内旋)になっていることがみられました。内側にねじれた位置のまま腕を動かすことで、動作のたびに肩へ負担がかかっていたと考えました。

日常動作・解剖学的動診

【日常動作】腕を後ろに回す動き・寝返りで左肩に疼痛、就寝中に目が覚めることあり 【検査】姿勢評価で肩関節の過剰な内旋がみられる

身体機能評価

肩関節の過剰な内旋アライメント/肩関節外旋筋群の働きにくさ

判断

肩関節が内側にねじれた位置のまま腕を動かすことで、動作時に肩へ負担が集まっていたことが主な要因と考えられます。

施術の様子

患者様への説明

この方は、肩関節が内側にねじれた位置になっていることで、腕を動かすたびに肩へ負担がかかっていると考えられました。内側にねじる筋肉をゆるめて肩の位置を戻しやすくし、外側にねじる筋肉を鍛えて位置を保てるようにする方針で進めました。電気療法もあわせて行いました。

専門的内容

【手技療法】肩関節内旋筋群(三角筋前部・大円筋・広背筋・大胸筋)へのアプローチ/【運動療法】肩関節外旋筋群のトレーニング/【物理療法】電気療法

施術の経過

初期

初回の施術後に、腕を後ろに回す動きでの痛みが軽くなりました。

中期

4回目には、就寝中に痛みで目が覚めることがなくなりました。

後期

現在は症状が気にならない状態で、メンテナンスを継続中です。

伊藤 聡史
伊藤 聡史

夜の痛みで眠りが妨げられると、日中の疲れも抜けにくくなります。この方は、肩関節が内側にねじれた位置になっていることが動作時の痛みにつながっていると考え、内側にねじる筋肉をゆるめることと、外側にねじる筋肉を鍛えることを並行して進めました。ゆるめるだけで終わらせず、位置を保つ力までつけたことで、眠りを妨げていた痛みから落ち着いていった症例です。

料金・通院目安

料金の目安

初回料金

施術 3,740円+物療 1,650円

2回目以降の料金

施術 7,480円

通院の目安

施術回数

約4〜8回

施術期間

約1〜2ヶ月。改善後、メンテナンスを継続中

※料金は、施術内容やご提案(物理療法・テーピング・鍼灸など)によって幅があり、掲載している金額は施術当時の実額です。現在の基本料金の考え方は 料金のご案内 をご覧ください。
この症状について 腕を後ろに回すと痛む肩、内側へのねじれから考える

ここでは、この症例の記録とは別に、「腕を後ろに回す動きや寝返りで出る肩の痛み」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を順にたどります。

どうして腕を後ろに回すと肩が痛むの?

腕を後ろに回す動きは、肩関節が大きくねじれる動作です。肩関節がふだんから内側にねじれた位置になっていると、後ろに回すときの余裕が少なくなり、動作のたびに肩の組織へ負担がかかりやすいと言われています。デスクワークなどで肩が前に入った姿勢が続く方に、こうしたねじれの癖がみられることがあります。寝返りのように体重がかかる動きでも痛みが出やすく、就寝中の痛みにつながる場合もあると考えられています。

ここがポイント

腕を後ろに回すと痛む肩では、痛む瞬間の動きだけでなく、ふだんの肩がどの位置にあるか・外側にねじる筋肉が働いているかに目を向けることが役立つと言われています。

伊藤 聡史伊藤 聡史

ベルトを通す、後ろポケットに手を伸ばすといった何気ない動きで痛むと、日常の小さなストレスが積み重なりますよね。肩がふだんどの位置にあるかから、一緒に確かめていきましょう。

こんな方に気になりやすい(セルフチェック)

次のような項目に心当たりが多い方は、負担が集まりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。

  • 腕を後ろに回す動きで肩が痛む
  • 寝返りや、肩を下にして寝たときに痛みが出る
  • デスクワークなど、肩が前に入りやすい姿勢が長い
  • 肩を動かしたときに、つまるような感じがある

ご自宅でできる工夫

痛みが和らいできたら、一般的なセルフケアとして次のような工夫が知られています。

  • 痛みの出る方向へ無理に動かさず、痛みのない範囲で肩を動かす
  • 胸の前をゆっくり伸ばして、肩が前に入った姿勢をゆるめる
  • 痛みが落ち着いてきたら、脇をしめて腕を外側に開く運動を取り入れる(反動をつけず、痛みのない範囲で)

痛みやしびれが強いとき、力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。

こんなときは医療機関へ

多くは時間とともに和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。

  • 動かさなくてもズキズキと強い痛みが続く
  • 腕がほとんど上がらない、急に動かせなくなった
  • 手や腕のしびれ・力の入りにくさを伴う
  • 転倒や強くぶつけたあとから痛みが続いている
  • 肩の腫れや熱感、発熱を伴う

よくある質問

夜になると肩が痛むのはなぜですか?

横向きで寝ると肩に体重がかかるほか、寝返りで肩がねじれる動きが加わるため、就寝中に痛みを感じやすい場合があると言われています。この症例の方も就寝中に目が覚める状態でしたが、肩の位置に着目した施術を経て、眠りを妨げない状態へ変化していきました。

五十肩とは違うのでしょうか?

肩が痛む状態にはいくつかのタイプがあると言われており、動く範囲や痛み方によって考え方が変わります。自己判断は難しい部分ですので、まずは状態を確かめることをおすすめします。必要に応じて医療機関の受診をご案内します。

放っておけばそのうち良くなりますか?

経過には個人差があります。痛みをかばう使い方が続くと、肩の動きが狭くなっていく場合もあると言われています。痛みが続くときは、早めに状態を確かめることをおすすめします。

伊藤 聡史伊藤 聡史

肩の痛みは、痛む場所だけを見ていても背景がつかみにくいことがあります。ふだんの肩の位置と、それを支える筋肉の働きまで確かめておくことが、同じ痛みを繰り返さないことにつながると考えています。

症例をさらに深掘り

この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。

あらゆる方向で痛む肩、原因は凍結肩か。症例をスタッフで検討

施術担当者

伊藤 聡史
とんとん整骨院 ときわ台店

経歴

愛媛県出身。中学・高校では陸上長距離に熱中する一方、ケガに悩まされた経験から治療家の道へ。症状により気持ちまで後ろ向きになってしまう方を減らしたいという思いを持ち、患者様の症状に誠実に向き合っている。
監修:瀬谷崎 将也(とんとん整骨院 代表・柔道整復師)
症例の掲載方針

症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。

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