痛みで寝られない日々から抜け出せた
主訴
一ヶ月前から腰の痛みで座っていられない状態。それによりお仕事に影響がでたり、痛みから睡眠時間が思うように取れないことお悩み。整形外科に受診したが異常はなく、湿布や痛み止めで対処していた。
当院の評価
患者様への説明
腰そのものが悪いというよりも、股関節の硬さとお尻の筋力低下により、腰に負担が集中している状態でした。腰が頑張りすぎていることが痛みの主な原因である可能性があります。
日常動作・解剖学的動診
【日常動作】 座位姿勢の継続 仰向けになると痛む 【解剖学的動診】 伸展動作:腰部に鈍い痛み
身体機能評価
股関節の伸展制限 臀部の筋出力低下と筋の延長。大腿直筋の短縮 仰臥位での腰椎過伸展
判断
股関節と体幹の連動性低下が腰部へ過剰な負担をかけていることが主な原因である可能性があると判断しました。
施術の様子
患者様への説明
この方は、股関節の硬さとお尻の筋力低下から、腰やお尻に負担が集中していました。股関節の動きを引き出し、お尻の筋肉を使えるようにして、座っていても腰に負担が偏りにくい状態を目指しました。
専門的内容
【手技療法】 股関節可動域の向上手技 【運動療法】 臀部の筋力向上トレーニング 【セルフケア指導】 股関節周囲筋のストレッチ 臀部トレーニング
施術の経過
-
初期
1回〜4回 座っている状態で痛みが出始めるまでの時間が長くなりました。
-
中期
4回〜7回 夜の睡眠時間が元々寝ていた時間と同じぐらい(6-7時間)になり、痛みで起きてしまうことや寝付けないことが無くなりました。
-
後期
座っていられないほどだった痛みが落ち着き、睡眠も取りやすくなってきています。座位の負担が多い方のため、再発予防として股関節の柔軟性と臀部の筋力づくりを続けています。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
施術 3,740円
2回目以降の料金
施術 7,480円
通院の目安
施術回数
8〜13回
施術期間
約2〜6ヶ月
ここでは、この症例の記録とは別に、「左腰から臀部にかけて痛み、夜も痛む」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を見ていきます。
立っている時間が続くと腰がつらくなるのはなぜ?
立ちどおし・歩きどおしの時間が長いと、腰の反りすぎや、お尻・太もも・体幹まわりの筋肉の使い方が腰の負担に影響すると言われています。長引く腰の重さや張りの背景には、一つの原因ではなく、姿勢や日々の動作の積み重ねがあると考えられることが多いです。
立ち姿勢による腰への負担は、腰がどれだけ反っているかやお尻・体幹の支える力と関わっている場合があります。腰を含めて、立ち方・歩き方の全体を見直すことが役立つと考えられています。
稲毛田 和磨立ち仕事や長い距離を歩く方の腰の負担には、腰よりも姿勢をどう支えるかが関わっていることがあります。腰に頼った反り姿勢になっていないか、お尻や体幹が支えてくれているか、といった見方でたどります。
こんな方に気になりやすい(セルフチェック)
次のような項目に心当たりが多い方は、負担が気になりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。
- 立ち仕事や長時間の歩行が多い
- 立っていると、だんだん腰が重く・痛くなってくる
- 腰を反らすとつらい、反り腰気味だと言われたことがある
- お尻や太ももの筋肉が硬い・弱い感じがする
- 長く続く腰の張りやだるさがある
ご自宅でできる工夫
一般的なセルフケアとして、次のような工夫が知られています。
- 同じ立ち姿勢を続けず、ときどき体重のかけ方を変える
- 骨盤を軽く立て、腰を反りすぎない姿勢を意識する
- お尻・太もも・体幹をゆっくり動かす・ストレッチする
痛みやしびれが強いとき、力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。
こんなときは医療機関へ
長く続く腰の症状の多くは生活の工夫で和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
- 脚のしびれや、力が入りにくい感じがある
- 歩いていると脚がしびれて休みたくなる
- 安静にしていても強く痛む、夜間に痛みで目が覚める
- 発熱を伴う、または急に強くなった痛み
よくある質問
長い間続く腰痛は、変わらないままなのでしょうか?
たとえ長く続いていても、姿勢や体の使い方を見直す中で変化が生まれることがあると言われています。年齢のせいと考える前に他の要因へ目を向け、できる工夫から見直すことが役立つとされています。
ストレッチを日課にしても変わらないのはなぜですか?
ストレッチが適切でも、日中の姿勢や立ち方による負担がそれを上回っていると、変化を感じにくいと言われることがあります。ケアと生活動作の双方を見直すことが現実的とされています。
歩く運動はこのまま続けてよいですか?
一般に、体を無理なく動かし続けることは腰の助けになると考えられています。歩くと脚がしびれて休みたくなる場合は、別の対応が必要なこともあるため医療機関にご相談ください。
稲毛田 和磨長い付き合いになっている腰の張りも、姿勢と使い方をひとつずつ切り分けると変わっていくことがあります。年齢のせいと諦める前に、気になるときは一度ご相談くださいね。
この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。
施術担当者

経歴
症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。







座っていられないほどの腰・お尻の痛みでも、股関節の硬さとお尻の弱さが背景にあることがあります。この方も腰が負担を肩代わりしていました。土台を整えられたことが変化につながった症例です。