ケガのあとの痛みがだんだん強くなるのはなぜ?CRPS(複合性局所疼痛症候群)のサインと病院受診の目安
病院受診の目安
その痛み、治り遅れとは別のものかもしれない
捻挫や骨折、手術のあと、痛みが引くどころか強くなっていく。軽く触れるだけで痛い。腫れや皮膚の色が左右で違う。こうした経過は、CRPS(シーアールピーエス・複合性局所疼痛症候群)という病態のことがあります。早く気づいて医療につながるほど対処しやすいので、サインと病院受診の目安を解説します。
ケガのあとに痛みや腫れがしばらく残ること自体は、珍しくありません。「骨はくっついています」「もう治っているはずです」と言われたのに痛みが続くと、自分の気のせいなのかと不安になりますよね。
先にお伝えすると、ケガの程度に釣り合わない強い痛みが続くのは、気のせいでも、心が弱いせいでもありません。体の痛みの仕組みそのものが過敏になっていく、CRPSという病態が知られています。まれなものですが、知らないと「治りが遅いだけ」として何か月も過ごしてしまうことがあります。
CRPSはどんな状態か
CRPS(複合性局所疼痛症候群)は、骨折・捻挫・手術・ギプス固定などをきっかけに、強い痛みと一緒に、腫れ、皮膚の色や温度の変化、汗のかき方の変化、動かしにくさが続く病態です。神経の働きや炎症、血流の調整などが複雑に関わって起こると考えられています。
いちばんの特徴は、痛みがケガの程度に釣り合わないことです。「このケガならこれくらいで引くはず」という範囲を超えて、痛みが強く、長く、ときに広がっていきます。
まなぶ先生
教子先生
瀬谷崎
病院で診てもらいたいサイン
ケガや手術、固定のあとの痛みで、次のような特徴が重なるときは、整形外科やペインクリニックで相談してください。
- ケガの程度に比べて、痛みが明らかに強く、長く続いている
- 服が触れる・風が当たるだけで痛い
- 腫れ・皮膚の色・皮膚の温度・汗のかき方が、反対側と違う
- 固定を外したあとから、痛みや腫れがかえって強くなった
- 関節がどんどん動かしにくくなり、使うのが怖くなっている
- 皮膚や爪、毛の生え方が変わってきた
- 痛む範囲が、ケガをした場所を超えて広がってきた
どれか1つだけで決まるものではなく、複数の特徴が重なるかどうかと、時間の経過が手がかりになります。診断は医師が行いますが、「いつから・どこが・どう変わってきたか」をメモしておくと、受診のときにとても役立ちます。
固定のあとは、動かしてよい範囲を確かめる
骨折や靭帯のケガでは、固定が必要な場面があります。固定そのものが悪いわけではありません。ただ、固定が明けたあとも「痛いから」「怖いから」とまったく使わない状態が長く続くと、痛みの過敏さや関節のこわばりが強くなることがあります。
「どこまで動かしてよいか」を医師や施術者に確認して、守るところは守り、動かしてよいところは早めに少しずつ動かす。これがケガのあとの回復の基本です。
とんとん整骨院では、こう対応しています
とんとん整骨院・整体院では、ケガや固定のあとの痛みのご相談では、痛みの強さだけでなく、腫れ・皮膚の色・温度・汗の左右差、触れたときの反応、関節の動きを確認します。上のサインが重なるときは、施術で様子を見続けるのではなく、医療機関での確認を先にご案内します。
CRPSが疑われる状態に強い手技や無理なストレッチは逆効果になりえます。医療機関と並行して関わる場合も、痛みの反応を見ながら、低い刺激から段階的に進めます。
ケガの程度に釣り合わない痛みが続く・触れるだけで痛い・腫れや皮膚の色や温度に左右差がある・固定後から悪化した。こうしたときは整形外科やペインクリニックで早めの相談を。確認後のリハビリや体の使い方は整骨院でご相談ください。
早く気づくほど、選べる手が増える
CRPSはすべてのケガに起こるものではなく、過度に恐れる必要はありません。ただ、「治りが遅いだけ」と思い込んで我慢する時間が長くなるほど、対処は難しくなります。痛みを否定されずに相談できる場所を、早めに持ってください。
瀬谷崎




