ずっと諦めていた腰と臀部の慢性的なズキズキした痛みと張り感が約1年の施術でほぼ気にならないレベルまで落ち着いた症例
主訴
慢性的に症状が続いており、はっきりしたきっかけもわからない状態でした。以前から整形外科や整骨院、整体に通ってきたものの変化が得られず、本人も諦めていたとのことです。前かがみや立って靴下を履く動作、同一姿勢が続くと痛みが出やすく、日常生活に支障が出ていました。普段はジムや水泳に取り組んでおり、運動中は症状が出ないとのことでした。
当院の評価
患者様への説明
股関節の屈曲や内外転の可動域が制限されており、腰や臀部への負担が集中しやすい状態になっていた可能性があります。また中殿筋・大殿筋の筋力が低下していることで、動作時の腰への代償負荷が増えていたと考えられます。
日常動作・解剖学的動診
【日常動作】 前かがみ動作で腰や臀部に痛みが出る 立位での靴下着脱時に痛みが出る 同一姿勢継続で腰や臀部に張りと痛みが出る 【解剖学的動診】 右側屈:腰や臀部に症状が出る 右回旋・前屈:症状が誘発される
身体機能評価
股関節屈曲や内外転の可動域制限 中殿筋や大殿筋の筋出力低下 股関節機能低下による腰や臀部への代償負荷
判断
股関節の可動域制限と臀部筋群の筋力低下が重なり、腰や臀部への慢性的な負荷を引き起こしている可能性があります。が主な原因である可能性があると判断しました。
施術の様子
患者様への説明
この方は、股関節の屈曲や内外転の動きが制限され、腰やお尻に負担が集中しやすい状態でした。中殿筋・大殿筋を使えるようにしながら股関節の動きを引き出し、腰やお尻への負担を分散する方針で進めました。
専門的内容
【手技療法】 股関節屈曲や内外転可動域の改善手技 【運動療法】 中殿筋や大殿筋の筋出力向上トレーニング 【セルフケア指導】 日常動作での姿勢や動作パターンの意識づけ指導
施術の経過
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初期
1回〜4回 週1回ペースで施術を継続しました。翌日に状態が良くなる日が出てきて、気にならない時間が少しずつ増えていきました。調子が良い日と悪い日の波がある中でも、全体的に症状が落ち着いてきている手応えがありました。
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中期
5回〜12回 引き続き週1回ペースで継続しました。気にならない日が増えてきたとおっしゃる場面も出てきていました。ただし波があり、調子が悪くなる日もある状態でした。
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後期
長く続いた張りや痛みが気になりにくい状態へ落ち着いてきています。慢性的に負担がかかってきた方のため、再発予防として股関節の柔軟性と殿筋の筋力づくりを続けています。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
施術 5,500円
2回目以降の料金
施術 4,600円
通院の目安
施術回数
25回
施術期間
約12ヶ月
ここでは、この症例の記録とは別に、「慢性的な腰と臀部の張り感がある」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を順にたどります。
座っているうちに腰がつらくなるのは、なぜなのでしょうか?
長く座る・前かがみで作業するといった時間が続くと、腰のほかに、股関節まわりの硬さやお腹・お尻の筋肉の使い方が腰の負担に関係していると言われています。画像検査で大きな異常が指摘されない場合でも、こうした体の使い方のアンバランスが、座っているときの腰の重さや痛みに結びついている可能性が考えられます。
座っているときの腰の痛みには、腰そのものだけでなく、股関節の硬さやお腹・お尻の筋力が関わっている場合があります。腰とあわせて周囲の状態を確かめることが大切だと言われています。
川口 流世腰の評価に、股関節やお尻の使い方の評価を加えると、負担の出どころが浮かび上がってくることがあります。腰の痛みの原因が腰そのものとは限らない、という視点が大事なんです。
こんな方に気になりやすい(セルフチェック)
次のような項目に心当たりが多い方は、負担が気になりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。
- デスクワークなどで、1日に長く座っている
- 座っていると、だんだん腰が重く・痛くなってくる
- 立ち上がるときに腰が伸びにくい、いったん止まってしまう
- お尻や太ももの裏が硬い感じがする
- 反り腰気味だと言われたことがある
ご自宅でできる工夫
一般的なセルフケアとして、次のような工夫が知られています。
- 30分〜1時間に一度は立ち上がり、姿勢を変える
- 椅子に深く座り、骨盤を立てるように意識する
- 股関節やお尻まわりを軽く動かす・ストレッチする
痛みやしびれが強いとき、力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。
こんなときは医療機関へ
腰の症状の多くは時間とともに和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
- 脚のしびれや、力が入りにくい感じがある
- 排尿・排便のしにくさなど、いつもと違う変化がある
- 安静にしていても強く痛む、夜間に痛みで目が覚める
- 発熱を伴う、または転倒など強くぶつけた後の痛み
よくある質問
座ると腰が痛みます。座る時間はなくしたほうがいいですか?
一般に、同じ姿勢の続きすぎが腰の負担になりやすいと言われています。座る時間をゼロにするより、こまめに立って姿勢を変えることのほうが現実的とされています。痛みが強い場合は医療機関にご相談ください。
腰がつらいのに、お尻や股関節をみてもらうのはなぜですか?
腰の負担には、腰そのものだけでなく、周りの関節や筋肉の動きが関わる場合があるとされています。そのため、腰以外の部位の状態も一緒に確かめることがあります。
つらさが落ち着いたあとは、何に気をつければいいですか?
再発を防ぐという観点では、座り方や立ち上がり方、こまめに動く習慣が役立つと言われています。
川口 流世つらい腰の痛みも、原因を切り分けていくと変わっていくことがあります。我慢して長引かせてしまう前に、気になるときは無理せず一度ご相談くださいね。
この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。
施術担当者

経歴
症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。








長年いろいろ試しても変化が出にくかった腰やお尻の痛みでも、股関節の可動域とお尻の筋力という土台にアプローチすることで、段階的に落ち着いていくことがあります。この方も股関節の制限と殿筋の弱さが負担につながっていました。丁寧な評価と継続が変化につながった症例です。