小学生の頃から続いた左腰の痛みが施術を経て落ち着いた例
主訴
1.5ヶ月ほど前からきっかけなく症状が出始めました。もともと小学生の頃から腰痛があり、鍼灸院などでメンテナンスを継続されていた方です。今回は最初に針が刺さるような感覚からスタートし、3週間前には痛みが強くなり、2週間前にはギックリ腰のような状態になってしまったとのことです。会社員でデスクワークと営業を兼務しており、1日1万歩ほど歩く生活をされています。
当院の評価
患者様への説明
腰そのものだけでなく、ハムストリングスや腸腰筋の硬さが腰への負担を増やしていた可能性があります。股関節の屈曲パターンが崩れることで、腰に繰り返し負担がかかりやすい状態になっていたと考えられます。
日常動作・解剖学的動診
【日常動作】 前屈動作で左腰に痛みが出る 立ち座り・立ち上がり動作で腰に突っ張りとジーンとした痛みが出る 【解剖学的動診】 前屈:左腰の突っ張りと痛み 立ち上がり:腰部に痛みが出る
身体機能評価
股関節屈曲可動域制限 ハムストリングスの柔軟性低下 大臀筋の筋力低下
判断
ハムストリングスや腸腰筋の硬さと股関節屈曲パターンの崩れが腰部への慢性的な負荷を引き起こしていることが主な原因である可能性があると判断しました。
施術の様子
患者様への説明
この方は、ハムストリングスや腸腰筋の硬さで股関節がうまく曲がらず、その分を腰が繰り返し肩代わりしていました。腰そのものをゆるめるのではなく、股関節まわりの硬さを取りながら大臀筋を使えるようにして、腰に負担が偏りにくい動き方を目指しました。
専門的内容
【手技療法】 ハムストリングス・腸腰筋の押圧、股関節屈曲誘導手技 【運動療法】 大臀筋のトレーニング 【セルフケア指導】 ハムストリングス・腸腰筋のストレッチ指導
施術の経過
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初期
1回〜2回 2回目の施術時にはかなり状態が良くなり、和らいでいました。早期から股関節と周囲筋へのアプローチが効果的に働いた様子でした。
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中期
3回〜6回 週1回ペースで継続しました。出張など活動量が多い時期に痛みが出ることがありましたが、施術後は落ち着きました。ストレッチにも自分で取り組んでいただき、症状はかなり落ち着いてきました。
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後期
現在は痛みがほぼなくなり、2週に1回のメンテナンスへ移行しています。デスクワークと営業で座る・歩く時間が長い方のため、股関節の柔軟性と大臀筋の力を保つことを続けています。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
施術 4,400円
2回目以降の料金
施術 5,500円
通院の目安
施術回数
9回
施術期間
約2ヶ月
ここでは、この症例の記録とは別に、「立ち座りや前屈で腰が突っ張って痛む」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を見ていきます。
椅子に座り続けると腰がつらくなるのは、どうしてですか?
前かがみや長時間の座位が生活の中で続くと、腰そのものだけでなく、股関節まわりの硬さ、お腹やお尻の筋肉の使い方が腰の負担に関わっていると言われています。画像検査で大きな異常が認められない場合でも、そうした体の使い方のバランスの偏りが、座っているときの腰の重さや痛みをもたらしている可能性が考えられます。
座っての腰の痛みには、腰そのものだけではなく、股関節の硬さやお腹・お尻の筋力がかかわっていることがあります。腰と周囲の両方を確かめることが大切だとされています。
川口 流世腰と一緒に股関節やお尻の使い方も調べることで、負担の出どころがみえてくる場合があります。腰の痛みの背景に、腰以外の要素が隠れていることもあるんです。
こんな方に気になりやすい(セルフチェック)
次のような項目に心当たりが多い方は、負担が気になりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。
- デスクワークなどで、1日に長く座っている
- 座っていると、だんだん腰が重く・痛くなってくる
- 立ち上がるときに腰が伸びにくい、いったん止まってしまう
- お尻や太ももの裏が硬い感じがする
- 反り腰気味だと言われたことがある
ご自宅でできる工夫
一般的なセルフケアとして、次のような工夫が知られています。
- 30分〜1時間に一度は立ち上がり、姿勢を変える
- 椅子に深く座り、骨盤を立てるように意識する
- 股関節やお尻まわりを軽く動かす・ストレッチする
痛みやしびれが強いとき、力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。
こんなときは医療機関へ
腰の症状の多くは時間とともに和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
- 脚のしびれや、力が入りにくい感じがある
- 排尿・排便のしにくさなど、いつもと違う変化がある
- 安静にしていても強く痛む、夜間に痛みで目が覚める
- 発熱を伴う、または転倒など強くぶつけた後の痛み
よくある質問
腰が痛むときは、できるかぎり座らないようにするのが正解ですか?
一般に言われているのは、同じ姿勢の長時間継続が腰の負担になりやすいということです。座らない生活を目指すのではなく、こまめな立ち上がり・姿勢替えを取り入れるほうが現実的とされています。痛みが強い場合は医療機関にご相談ください。
股関節やお尻の状態を確かめるのは、腰とどう関係があるのですか?
腰にかかる負担は、腰そのものに加えて、周囲の関節や筋肉の動き方と関係している場合があると言われています。腰以外の部位もあわせて確かめるのは、その関係を調べるためです。
痛みが落ち着いたあとにも、注意することはありますか?
再発を防ぐ観点では、座り方や立ち上がり方の工夫、こまめに体を動かす習慣が役立つとされています。
川口 流世つらい腰の痛みも、原因を切り分けていくと変わっていくことがあります。我慢して長引かせてしまう前に、気になるときは無理せず一度ご相談くださいね。
この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。
施術担当者

経歴
症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。







小学生の頃から腰痛をくり返してきた方でも、股関節まわりの硬さと動作のクセを整えることで落ち着いていくことがあります。この方はハムストリングス・腸腰筋の硬さで股関節の屈曲パターンが崩れ、腰へ負担が偏っていました。原因を切り分けて順番にアプローチできたことが変化につながった症例です。