夜も眠れなかった膝の痛みが施術を経て就寝時に気にならなくなった例
主訴
1年前に整形外科で変形性膝関節症と診断を受けた70歳女性の方です。令和7年8月頃から急激に痛みが強くなり、痛みで夜が眠れない状態になっていました。 【悪化する動作】歩行時の荷重・階段の昇降・しゃがむ動作 【日常生活の困りごと】痛みで夜が眠れない。歩行・階段昇降・しゃがみ動作で痛みが出る。
当院の評価
患者様への説明
足首の動きの硬さと膝のねじれによって、膝の内側に負担が集中している状態が痛みの主な原因である可能性があります。膝を支えるお尻や太ももの内側の筋肉がうまく使えていないことで、膝への負担がさらに増している可能性があります。
日常動作・解剖学的動診
【日常動作】 歩行時に荷重をかけると膝が痛む 階段の昇降時に痛みが出る しゃがむ動作で痛みが出る 【解剖学的動診】 就寝時にも痛みが出る(安静時痛)
身体機能評価
足関節背屈制限・膝関節のねじれ 半腱様筋・内転筋群・外側広筋・腓腹筋の緊張 内側広筋・中殿筋の筋力低下 股関節屈筋群の緊張による前傾姿勢
判断
足関節背屈制限と膝関節のねじれによる膝内側への負荷集中が主な原因である可能性があると判断しました。
施術の様子
患者様への説明
この方は、足首の硬さと膝のねじれで膝の内側に負担が集中していました。足首まわりをゆるめ、膝を支える内ももの筋肉を使えるようにして、膝の負担を減らす方針で進めました。
専門的内容
主に鵞足部に圧痛がみられていて、検査に結果から足関節背屈制限や膝関節のねじれがあった。 半腱様筋、内転筋群、外側広筋、腓腹筋などへの施術。また患部には疼痛抑制のためハイボルト治療。
施術の経過
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初期
1回〜3回 歩行時の痛み(NRS1〜4)に改善。就寝時の痛みもほぼ感じられなくなり。
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中期
4回〜9回 膝関節部の圧痛ほぼ感じられなくなり。歩行・昇降時の不安感が軽減。痛みなく走れるようになりました。
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後期
夜の痛みが落ち着き、就寝時に気になりにくくなってきています。膝に負担がかかりやすい方のため、再発予防として足首の柔軟性と内ももの筋力づくりを続けています。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
施術 4,400円 + 物理療法 990円
2回目以降の料金
施術 4,400円 + 物理療法 990円
通院の目安
施術回数
10回~13回
施術期間
3~6ヶ月
ここでは、この症例の記録とは別に、「夜も気になる膝の痛みがある」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を見ていきます。
膝が痛くなるのはなぜ?
膝の痛みには、膝そのものだけでなく、股関節や足首の動き、太ももの筋力が関わっていると言われています。立ち座りや階段でつらいときは、膝に負担が集まりやすい体の使い方が背景にあると考えられることもあるため、膝と一緒に脚全体まで目を向けることが大切とされています。
膝の痛みには、膝の上下にある股関節と足首、太ももの筋力が関係していることがあります。膝まわりに加えて、脚全体の使い方を見直すことが役立つと考えられています。
杉生 真悟膝が痛いとどうしても膝そのものが気になりますが、股関節や足首の動き、太ももの筋力まで広げて調べると、膝に負担が集まる理由がつかめることがあります。原因が膝以外にあることも少なくないんです。
こんな方に気になりやすい(セルフチェック)
次のような項目に心当たりが多い方は、負担が気になりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。
- 椅子からの立ち座りや階段の上り下りのたびに膝が痛む
- 膝の曲げ伸ばしがスムーズにいかず、引っかかるような感じがある
- 太ももの筋肉がやせてきた・力が弱くなった気がする
- 股関節や足首の動きが硬いと感じる
ご自宅でできるケアの工夫
一般的なセルフケアとしては、次のような方法が知られています。
- 痛みが強くなる動作を一時的に控える
- 太ももの前の筋肉をゆっくり使う運動を無理のない範囲で行う
- 股関節や足首をやさしく動かして柔軟性を保つ
痛みやしびれが強いとき、力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。
こんなときは医療機関へ
膝の症状の多くは負担の見直しで和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
- 膝が大きく腫れている、熱を持っている
- 膝に力が入らない、急にがくっと崩れる
- 安静にしていても強く痛む、夜間に痛みで目が覚める
- 発熱を伴う、または転倒など強くぶつけた後の痛み
よくある質問
膝が痛いあいだは、動かさずに休ませた方がよいですか?
痛みや腫れが強い時期は無理をしませんが、一般的には太ももの筋力を保つことが膝の助けになると言われています。痛みの出ない範囲で少しずつ動かすようすすめられることがあります。
膝が痛いのに、股関節や足首まで調べるのはどうしてですか?
膝は上下を股関節と足首にはさまれた関節なので、両者の動きの影響を受けやすいと言われています。そこで膝に加えて脚全体もあわせて調べます。
変形があると言われました。今後は動かさない方がよいのでしょうか?
一般的には、適度に体を動かすことが膝の助けになると言われています。不安があるときは医療機関にご相談ください。
杉生 真悟膝が痛むと一歩ごとに気になって、出かけるのも億劫になりますよね。脚全体の使い方をひとつずつ切り分けていくと、負担が軽くなることがあります。つらいときは我慢せずご相談ください。
この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。
この症例を担当した杉生真悟は、南浦和店(南浦和駅西口より徒歩2分)に勤務しています。さいたま市南区・浦和区・武蔵浦和エリアの方が多く来院されています。店舗の様子・初回の流れ・アクセスはこちらをご覧ください。
施術担当者

経歴
症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。







変形性膝関節症と診断された膝の痛みでも、足首の硬さや膝のねじれといった負担の偏りにアプローチすることで、楽になっていくことがあります。この方も内側への負担が集中していました。土台を整えたことが変化につながった症例です。