走るとすねが痛いのはなぜ?シンスプリントと疲労骨折の見分けと病院受診の目安
病院受診の目安
すねの痛みは、広い痛みか一点の痛みかで見る
走ったり跳んだりすると、すねの内側が痛い。運動を始めたばかりの人や、練習量が急に増えた人に多いシンスプリントは、負荷の調整で回復していける痛みです。ただ、我慢して走り続けると疲労骨折に進むことがあり、その分かれ目にはサインがあります。シンスプリントと疲労骨折の見分け方と、整形外科で診てもらう目安を解説します。
ランニングやジャンプの多いスポーツで、すねの内側がズキズキ痛む。部活を頑張る学生さんにも、走り始めた大人のランナーにも、とても多い痛みです。
「走っていれば慣れる」「みんな痛いと言っている」と我慢されがちな痛みでもあります。ただ、このすねの痛みには、続けてよい段階と、休む判断が必要な段階があります。
シンスプリントはどんな状態か
シンスプリントは、走る・跳ぶ動きの繰り返しで、すねの内側の骨(脛骨・けいこつ)とその周りの膜に負担が積み重なって痛む状態です。急に練習量や強度が増えたとき、硬い地面や消耗した靴で走り続けたとき、扁平足など足の形の影響で負担が偏っているときに起こりやすくなります。
特徴は、すねの内側の下3分の1あたりを中心に、縦に広い範囲(手のひらぐらいの幅)がじわっと痛むことです。走り始めに痛み、温まると軽くなり、運動後にまた痛む、という出方も多くみられます。
この段階なら、練習量の調整、ふくらはぎの柔軟性づくり、靴やフォームの見直しで回復に向かえることがほとんどです。
まなぶ先生
教子先生
瀬谷崎
整形外科で診てもらいたいサイン
次のような様子があるときは、疲労骨折などの可能性を考えて、整形外科で診てもらってください。
- 痛む場所が、指で指させる一点に集中してきた
- 片脚でケンケンすると、その一点に響く
- 休んでいても痛む、夜も痛む
- 歩くだけで痛い、日常生活でも痛みが出てきた
- 休んで練習量を減らしても、数週間よくならない・悪化している
- すねの外側や前面が痛み、しびれや足首の上がりにくさを伴う
疲労骨折は、初期にはレントゲンに写らないことがあります。一点の痛みが続くのに「骨に異常なし」と言われた場合も、痛みが引かなければ再受診やMRI(エムアールアイ・磁気共鳴画像)での確認について相談してください。また、女性選手で生理が止まるほどの練習量・食事制限がある場合は、骨がもろくなりやすく疲労骨折のリスクが上がるため、体づくり全体の見直しが必要です。
とんとん整骨院では、負荷の全体像から見ます
とんとん整骨院・整体院では、すねの痛みのご相談で、まず痛みの範囲(広いか一点か)と、安静時・夜間の痛みの有無を確認します。疲労骨折が疑われるときは、施術より先に整形外科での画像検査をご案内します。
シンスプリントの段階であれば、練習量の調整の目安を一緒に考えながら、ふくらはぎや足首まわりの柔軟性、足の形(扁平足・回内足)、着地の仕方まで含めて施術と運動で取り組みます。痛みが引いたあとの練習復帰のペースづくりも、悪化と再発を避ける大事なポイントです。
一点に集中する痛み・ケンケンで響く・安静時や夜間の痛み・歩くだけで痛い・数週間よくならない。これらがあれば整形外科へ。縦に広くじわっと痛む段階なら、負荷の調整と体の使い方から整骨院でご相談ください。
施術者向けには、疲労骨折との見分けと負荷管理の考え方をこちらで解説しています。
シンスプリント(脛骨過労性骨障害)を評価する。疲労骨折の鑑別と負荷管理
我慢の先に慣れはなく、進行がある
シンスプリントの段階で立ち止まれれば、数週間の調整で走りに戻れることがほとんどです。一点の痛みを我慢して走り続けると、疲労骨折で数か月の離脱になることがあります。痛みの範囲が教えてくれるサインを、練習計画に活かしてください。
瀬谷崎













