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子どもがかかとを痛がるのはなぜ?セーバー病の対処と病院受診の目安

成長期のかかとの痛みは、量の調整で付き合える

サッカーや陸上、バスケをしている小学生から中学生のお子さんが、練習のあとにかかとを痛がる。成長期に多いセーバー病(踵骨骨端症・しょうこつこったんしょう)は、多くが成長とともに落ち着いていく痛みです。ただ、中には骨折や別の病気が隠れていることがあり、見分けのポイントがあります。家でできる対処と、整形外科で診てもらう目安を解説します。

運動のあとにかかとが痛い、朝の歩き始めにつま先立ちで歩く。成長期のお子さんのかかとの痛みは、スポーツをしている子にとても多い症状です。

保護者の方の受け止め方は、「成長痛だから放っておけばいい」と「何か大きな病気だったらどうしよう」の両極端に分かれがちです。実際はその間に、ちょうどよい付き合い方があります。

この記事の要点(タップで開く)

運動の後半や翌朝にかかとが痛み、休むと軽くなるのは、成長期に多いセーバー病(踵骨骨端症・しょうこつこったんしょう)の典型的な出方で、骨の成長が完成すれば終わりが来る痛みです。ただし、運動と関係なく痛むなど典型から外れるときは、骨折や別の病気の可能性があり、整形外科での確認が先になります。

  1. 休んでいても痛い、夜も痛がる(運動と関係なく痛む)
  2. かかとの一点だけが強く痛む、赤く腫れて熱をもっている
  3. 片脚に体重をかけられない、引きずる歩き方が数日続いている
  4. 発熱やだるさなど、体全体の症状を伴う
  5. 転んだあとの急な痛み、休ませても数週間よくならない・悪化している

子どもは痛みをうまく言葉にできないことがあります。歩き方の変化に気づいたら、早めに整形外科で確かめてください。

セーバー病はどんな状態か

成長期の子どものかかとの骨には、骨端核(こったんかく)という成長途中の軟らかい部分があります。ここに、アキレス腱が引っぱる力と、走る・跳ぶときの着地の衝撃が繰り返し加わって痛みが出るのが、セーバー病です。8〜12歳ごろの、スポーツをする子どもに多くみられます。

特徴は、運動と痛みの関係がはっきりしていることです。練習の後半や翌朝に痛み、休むと軽くなる。かかとの骨の後ろ寄りを両側からつまむと痛がる。こうした出方なら、典型的なセーバー病の経過です。

大切なのは、これが「骨の成長が完成すれば終わりが来る痛み」だということです。完全にスポーツをやめる必要はないことが多く、痛みの強さに合わせて運動量を調整しながら付き合っていきます。

まなぶ先生 まなぶ先生

保護者の方から「成長痛ですよね?」と聞かれることが多いです。成長痛という言葉で全部まとめてしまっていいんでしょうか。

教子先生 教子先生

「成長痛だから我慢しなさい」で、痛いまま練習を続けているお子さんもいますよね。逆に、心配で運動を全部やめさせてしまう親御さんもいます。

瀬谷崎 瀬谷崎

成長痛という言葉は便利ですが、中身を見ないままにする言葉でもあるんです。セーバー病なら、運動量の調整とふくらはぎの柔軟性づくりで付き合えます。でも、まれに疲労骨折や別の病気が混ざる。だから、典型的な出方かどうかを一度確かめておくと、我慢のさせすぎも、やめさせすぎも避けられます。

整形外科で診てもらいたいサイン

次のような様子があるときは、セーバー病と思い込まず、整形外科で診てもらってください。

  • 休んでいても痛い、夜も痛がる(運動と関係なく痛む)
  • かかとの一点だけが強く痛む、赤く腫れて熱をもっている
  • 片脚に体重をかけられない、引きずる歩き方が数日続いている
  • 発熱やだるさなど、体全体の症状を伴う
  • 転んだ・高いところから飛び降りたあとから、急に痛みが出た
  • 休ませても数週間よくならない、むしろ悪化している
大切なこと

子どもは痛みをうまく言葉にできず、「歩き方がおかしい」「運動を嫌がる」という形でサインを出すことがあります。発熱を伴う脚の痛みや、体重をかけられない状態は、早めに医療機関で確認してください。

家でできること、とんとんでできること

典型的なセーバー病であれば、まず運動量の調整です。痛みが強い週は練習の量や着地の多いメニューを減らし、落ち着いたら段階的に戻します。運動後に痛むときは、かかとを10分ほど冷やすのも助けになります。

あわせて、ふくらはぎとアキレス腱まわりの柔軟性づくりが大切です。成長期は骨が先に伸びて筋肉が追いつかず、かかとへの引っぱりが強くなりがちだからです。かかとのクッション性のあるインソールや靴の見直しも役に立つことがあります。

とんとん整骨院・整体院では、かかとの痛み方の確認と合わせて、ふくらはぎの硬さ、足首の動き、着地の仕方まで見ていきます。上に挙げたサインが疑われるときは、施術の前に整形外科での確認をご案内します。

受診の目安

運動と関係なく痛む・夜も痛い・一点の強い痛みや腫れ・発熱・体重をかけられない・外傷後の急な痛み・数週間よくならない。これらがあれば整形外科へ。典型的な運動後のかかとの痛みは、運動量の調整と柔軟性づくりからご相談ください。

施術者向けには、疲労骨折との見分けの視点をこちらで解説しています。

セーバー病(踵骨骨端症)を評価する。成長期の踵部痛と疲労骨折の鑑別、負荷管理

終わりのある痛みだからこそ、上手に付き合う

セーバー病は、骨の成長が完成すれば終わりが来る痛みです。だからこそ、痛みを我慢して悪化させることも、怖がって運動をやめてしまうことも、どちらももったいない。典型的な出方かどうかを確かめて、量を調整しながらスポーツを続ける。それがこの痛みとのいちばん良い付き合い方です。

瀬谷崎 瀬谷崎

お子さんのかかとの痛みのご相談では、いつ痛むか(運動中・後・朝)、どこを痛がるか、歩き方の変化を教えてください。練習をどれくらい調整すればいいかの目安も、一緒に考えます。気になるサインがあるときは、整形外科での確認を先にご案内します。

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瀬谷崎将也が代表を務めるとんとん整骨院グループ(東武練馬店ときわ台店下板橋店南浦和店こもれび鍼灸院)の店舗です。各店舗での施術は、それぞれの店舗の所属スタッフが担当しています。

東武練馬店ときわ台店下板橋店南浦和店こもれび鍼灸院

瀬谷崎将也
株式会社とんとん/とんとん整骨院 代表。臨床系セラピストスクール「ANOアカデミー」主宰。

とんとん整骨院 代表。柔道整復師として、都内に鍼灸整骨院4店舗・鍼灸院1店舗を運営。多くの患者と関わる中で、「痛み」や「慢性疼痛」への深い理解の必要性を痛感し、EBM(根拠に基づく医療)・バイオメカニクス・BPSモデル(生物心理社会モデル)を軸とした臨床を実践。その知見をもとに、臨床系セラピストスクール「ANOアカデミー」を主宰し、セミナー運営など施術者の育成・教育にも精力的に取り組んでいる。

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