子どもの肘や膝が痛い・伸びないのはなぜ?離断性骨軟骨炎(野球肘)の考え方

子どもの肘・膝の痛み、早めに気づく

野球をする子どもが肘を痛がる、膝が引っかかる・伸びにくい。離断性骨軟骨炎(野球肘)かな、と思っていませんか。早く見つけて負荷を止めれば治る可能性が高い一方、進むと手術が必要になる病気です。だから早期発見が大切。ここでは痛くなる理由・気をつけたいこと・受診の目安・よくある疑問までを一つずつ見ていきます。

投球を繰り返す子どもの肘の外側が痛い、膝が引っかかったりロックしたりする。成長期の関節に起こる、見逃したくない病気です。まずは「どんな病気で、どうすればいいか」を見ていきます。

まなぶ先生まなぶ先生

「子どもが肘を痛がるけど、成長痛ですよね」と保護者の方からよく聞かれます。

教子先生教子先生

「痛みが軽いから様子を見ます」という方も多いですよね。

瀬谷崎瀬谷崎

成長期の関節で、軟骨とその下の骨が傷む病気のことがあるんです。怖いのは、初期は痛みが軽くて見過ごされやすいこと。でも早く見つけて投球を止めれば治る可能性が高い。進むと手術になるので、痛みが軽くても可動域が悪いときは早めに調べたほうがいいんです。

離断性骨軟骨炎って、どんな状態?

離断性骨軟骨炎は、関節の軟骨と、その下の骨が、血流の問題や繰り返しの負担で傷む病気です。進むと軟骨がはがれて、関節の中に骨や軟骨のかけら(関節ねずみ)ができ、引っかかりやロックを起こします。成長期の、野球の投球による肘(上腕骨小頭)や、膝に多くみられます。

初期は痛みが軽い、あるいは無症状のことも多く、見過ごされがちです。だからこそ、早期に気づくことがとても大切です。

気をつけたいこと

  • 投球数の管理:投げすぎを避ける(野球肘検診の活用)
  • 痛みを我慢させない:軽い痛みでも続くなら相談
  • 肘が伸びにくい・引っかかる・膝がロックするは要注意のサイン
  • 痛みがあるのに投げ続けさせない
知っておきたいこと

この病気は「早く見つかるほど治りやすい」のが特徴です。痛みが軽いと様子を見がちですが、肘が伸びにくい・引っかかる・膝がロックするといったサインがあれば、早めに受診を。野球肘検診があれば、ぜひ活用してください。

こんなときは早めに相談を

受診・相談の目安

肘が完全に伸びない・曲がらない/関節が引っかかる・ロックする/投球で肘の外側が痛む/膝が急に動かなくなることがある/痛みが続く。こうしたときは、成長痛と決めつけず、整形外科など医療機関にご相談ください。早期発見が、その後の経過を大きく左右します。

よくある質問

Q. 成長痛と何が違うのですか?
離断性骨軟骨炎は関節の軟骨と骨が傷む病気で、進むと手術が必要になります。肘が伸びない・引っかかるなどのサインは要注意で、受診で確かめましょう。

Q. 痛みが軽ければ大丈夫ですか?
初期は痛みが軽いことが多く、それが見逃されやすい理由です。痛みが軽くても可動域が悪い・引っかかるなら受診を。

Q. 投球は続けていいですか?
診断されたら、医師の指示に従って投球を止めることが治療になります。自己判断で続けさせないでください。

Q. 治りますか?
早期に見つけて負荷を止めれば、治る可能性が高いです。進んで関節のかけらができると手術が必要になります。

「様子見」より「早く気づく」

離断性骨軟骨炎は、早く気づいて負荷を止めることが、その後を大きく左右する病気です。子どもの肘や膝の痛み・引っかかりが気になるときは、軽くても一度ご相談ください。

瀬谷崎瀬谷崎

痛みが軽くても、肘が伸びない・引っかかるときは早めに受診を。早く見つけて投球を止めれば治る可能性が高い病気です。検診もぜひ活用してください。

瀬谷崎将也
株式会社とんとん/とんとん整骨院 代表。臨床系セラピストスクール「ANOアカデミー」主宰。

とんとん整骨院 代表。柔道整復師として、都内に鍼灸整骨院4店舗・鍼灸院1店舗を運営。多くの患者と関わる中で、「痛み」や「慢性疼痛」への深い理解の必要性を痛感し、EBM(根拠に基づく医療)・バイオメカニクス・BPSモデル(生物心理社会モデル)を軸とした臨床を実践。その知見をもとに、臨床系セラピストスクール「ANOアカデミー」を主宰し、セミナー運営など施術者の育成・教育にも精力的に取り組んでいる。

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