関連疾患の病態把握ロープレと肩の触診。新しい施術の練習を前にした9月30日の練習会を行いました
水曜日の午後練習会。関連疾患の病態把握ロープレ、頚肩部の施術、肩の触診。9月30日の様子です
とんとん整骨院では、定休日の水曜日を使ったスタッフの練習会を続けています。9月30日は午後からの開催でした。新人の柔道整復師は関連疾患の病態把握ロープレと頚肩部の施術の落とし込みに、5年目の柔道整復師は自分のキャリアアップの課題に、鍼灸師は肩の各組織の触診に取り組みました。ここから新しい施術の練習が始まる、その手前の一日でもあります。三人の声とともに、この日の様子をお届けします。
- 水曜日の午後、定休日を使った練習会
- 関連疾患の病態把握ロープレ(新人)
- 頚肩部の施術の落とし込み(新人)
- 肩の各組織の触診練習(鍼灸師)
- 次回から新しい施術の練習が始まる予定
症状の裏に、どんな病態が隠れているかを言葉にする練習
新人の小畑は、この日の練習会をこう振り返っていました。
「練習会でした!今日は関連疾患の病態把握ロープレと頸肩部の施術の落とし込みをしました。また新しい施術の練習が始まるので以前受かったものの精度を維持しつつ新しい手技を習得していきたいです」
病態把握のロープレは、患者役が訴える症状を聞き取り、そこから考えられる病態を自分の言葉で挙げていく練習です。首や肩の症状ひとつをとっても、筋肉の張りによるもの、関節の動きの制限によるもの、首から腕へ向かう神経が関わるもの、内科的な病気の一部として出てくるものなど、背景はいくつも考えられます。それを場当たりに触り始めるのではなく、まず頭の中で候補を並べ、どの検査で絞り込むかを決めてから手を出す。その順番を身体に覚えさせるのが、このロープレの目的です。
写真は、ベッドの上に資料を広げてノートに書き込みながら進めている場面です。若手セラピストの問診力をどう伸ばすかの記事で書いたように、ロープレは型を覚えるための練習ではなく、聞き取った内容と自分の頭の中の候補を結びつける練習です。先輩がそばで見ていて、候補が偏ったときや抜けたときに声をかける形で進めました。
受かった施術の精度を保ちながら、次の手技へ
小畑の言葉にある「以前受かったもの」は、当院の練習会で行っている技術チェックのことです。施術の手順や力の向きを先輩の前で実演し、合格ラインを越えたものから患者さんに使っていきます。今回は頚肩部の施術を、合格したあとに実際の施術の流れの中で使えるように落とし込む時間でした。
これから新しい施術の練習が始まります。新しい手技を覚え始めると、どうしてもそちらに意識が向き、先に受かった手技の精度が知らないうちに落ちることがあります。小畑が「精度を維持しつつ」と自分で言葉にしていたのは、その落とし穴を分かっているからだと思います。技術練習はタイパが悪いのかという記事でも触れましたが、合格ラインを越えたあとの練習は、できるかどうかではなく、その手順で何を確かめているのかを説明できるようにする練習に変わっていきます。頚肩部の施術については、頚肩部の運動療法を根拠から確かめた月1技術練習会と、頚肩部の確認検査とANOテストの練習会の記事で、当院の考え方をくわしく書いています。
変化の多い時期に、目の前の課題へ集中する
東武練馬店の柔道整復師、5年目の大畑はこう話してくれました。
「今日は午後から練習会でした。自分含め色々変化が多い時期となってきましたが、とりあえず僕は目の前のキャリアアップを進めることが先決なので集中します」
秋は、スタッフの配置や担当が動きやすい時期です。周りが変わると自分も落ち着かなくなりがちですが、練習会は自分の課題に戻れる場所でもあります。大畑は前回の練習会で腱反射とULTT(アッパーリムテンションテスト)の練習を繰り返していましたが、この日も自分のキャリアアップに直結する課題を決めて取り組んでいました。5年目になると、新人のように毎回メニューが与えられるわけではありません。自分で次の段階を決めて、それを練習会の時間に当てはめていく。そうした練習会の使い方が身についてきているのだと思います。
肩の評価は、触り分けられるかどうかで決まる
鍼灸師の新谷は、触診の日にしたそうです。
「今日は水曜日なので練習会でした!肩の各組織の触診を練習しました。肩の評価においては触診が特に大事です。正確に触り分けられるように練習します」
肩の周りには、腱板(けんばん)と呼ばれる4つの筋肉の腱、上腕二頭筋の長い腱、肩甲骨と鎖骨のつなぎ目、関節を包む袋など、指一本分の幅で隣り合う組織がいくつもあります。どこを押したときに痛みが出るのか、腕をどの位置に動かすとその組織が指の下に出てくるのか。それを触り分けられなければ、検査で得た手応えを正しく読めませんし、施術でどこに手を当てるかも曖昧になります。新谷が「肩の評価においては触診が特に大事」と書いていたのは、そのとおりだと思います。
写真は、受け役にベッドで仰向けになってもらい、腕を持って肩の位置を変えながら触り分けている場面です。腕を回すと腱の位置が指の下でずれるので、その動きで目印にしている組織を確かめていきます。触診で得た手応えをどう読むかは、エンドフィール(最終域感)の読み方の記事で、肩の動きの考え方は肩関節の凹凸の法則はどこまで使えるかの記事で書いています。
見学・採用をご検討中の方へ
とんとん整骨院の練習会は、病態把握のロープレのような頭を使う練習と、触診や施術のような手を使う練習を、同じ日の中で行き来しています。技術チェックに合格した手技を保ちながら次の手技へ進む仕組みも含めて、そんな環境に興味がある方は、採用情報もあわせてご覧ください。





