肩関節検査の精度を上げ、頚肩部の施術確認で次の課題へ。受かったチェックを復習した10月28日の練習会を行いました
少人数の水曜日の午前練習会。肩関節検査の精度を上げ、頚肩部の施術確認で次の課題を見つけた10月28日の様子です
とんとん整骨院では、定休日の水曜日を使ったスタッフの練習会を続けています。10月28日は午前の練習会で、参加人数は少なめの日でした。5年目の柔道整復師は肩関節の検査と頚肩部(首から肩にかけて)の施術確認に取り組み、検査の精度が上がった手応えと、施術のほうで見つかった新しい課題の両方を話してくれています。新人の柔道整復師は、合格した技術チェックの中身をあらためて復習する時間にしました。鍼灸師は、改善に難渋する症例を想定して、評価から物療、運動療法までの流れを通しで練習しています。三人の声とともに、この日の様子をお届けします。
- 水曜日の午前、少人数での練習会
- 肩関節の検査。手順どおりに動かし、結果の読み取りまで精度を上げる
- 頚肩部の施術確認。手を当てる位置と力の向きを受け役の感想と照らし合わせる
- 施術確認の中で新たな課題が見つかり、次回あらためて確認することに
- 新人は合格した技術チェックの内容を復習
- 難渋する症例を想定し、評価から物療、運動療法までを一連の流れで練習
肩関節の検査は、動かせることより「結果を読める」こと
東武練馬店の柔道整復師、5年目の大畑はこの日をこう振り返っていました。
「今日は午前練習会 今日は肩関節検査と頚肩部の施術確認をしました。検査の精度がより高まり、頚肩部では新たな課題が出てきたので再度確認を行います」
肩関節の検査と一口に言っても、腕を上げる、外に開く、後ろに回すといった動きを順番に確かめ、どの動きでどこに痛みや制限が出るかを拾っていく作業です。手順は教科書で覚えられますが、精度となると話は別です。受け役の腕を支える手の位置、動かす速さ、最後まで動かしたときの止まり方をどう感じ取るかで、同じ検査をしても結果の見え方が変わります。肩の動きの止まり方については、エンドフィール(最終域感)の読み方の記事で、肩関節がどう転がり滑るかについては凹凸の法則はどこまで使えるかという記事で、当院の考え方を書いています。
大畑は9月23日の練習会で腱反射とULTT(アッパーリムテンションテスト)の練習をしていました。神経の検査から肩関節そのものの検査へと、首から腕にかけての評価を順番に積み上げている形です。「検査の精度がより高まり」と自分で言えるのは、前回と比べて何が変わったかを本人が言葉にできているからで、練習会の積み重ねが見える一言だと思います。
施術の確認で課題が出るのは、練習会の正しい使い方
頚肩部の施術確認では、新たな課題が出てきました。大畑の言葉を借りれば「再度確認を行います」で、次回に持ち越しになっています。
練習会で課題が見つかるのは、当院ではよくあることです。むしろ、確認して何も出てこない日のほうが少ないかもしれません。首から肩にかけては、筋肉が何層にも重なり、その奥に神経や血管が通っています。手を当てる位置が少しずれるだけで、狙った筋肉に届かなかったり、受け役の感じ方が変わったりします。受け役と施術役を交代しながら「今のは届いた」「さっきより浅い」と言葉にしていくと、自分では気づかなかったずれが見えてきます。この日に出た課題も、そうやって受け役の感想と照らし合わせる中で見つかったものだと思います。
頚肩部の確認検査については、7月の練習会の記事で、検査手技の正確性が結果の信頼を支えるという話を書きました。施術も同じで、同じ手順を毎回同じ精度で再現できて初めて、施術前後の変化を比べられます。課題を持ち越すのは後退ではなく、次回の練習会で確かめることが一つ決まった、ということです。
受かったチェックを、もう一度復習する
新人の小畑は、この日をこう話してくれました。
「練習会でした!今日は人数が少なかったですが集中して行うことができました。受かったチェックもしっかり復習していきます!」
当院では、検査や施術の手技ごとに技術チェックを設けています。先輩の前で実際に手順を行い、合格ラインに達しているかを見てもらう仕組みです。チェックに受かると、その手技を患者さんに使えるようになります。小畑の言う「受かったチェック」は、こうして合格した手技のことです。
ただ、受かったら終わりではありません。合格ライン後の練習をどう切り替えるかという記事でも書いたとおり、合格は「手順を間違えずにできる」という段階で、そこから先は、なぜその検査を使うのか、結果をどう説明するのかという練習に変わっていきます。技術チェックが問うのは臨床の理解だという記事も、同じことを別の角度から書いたものです。小畑が「受かったチェックもしっかり復習」と書いているのは、合格した手技を患者さんに使い始める前に、手順を体に馴染ませておく段階にいるからだと思います。
人数が少ない日は、決められたメニューに乗るのではなく、自分で今日の課題を決めて取り組むことになります。10月14日の練習会でも、少人数の午後は一人あたりの練習時間が長く取れると書きました。この日も、5年目は検査の精度と施術の課題、新人は合格した手技の復習と、それぞれが自分の課題をはっきりさせて集中できた午前になりました。
難渋する症例を想定して、評価から物療、運動療法までを通しで
鍼灸師の新谷は、この日の練習会をこう話してくれました。
「今日は練習会でした。内容としては、改善に難渋する症例を想定して、評価→物療→運動療法の流れで行いました。あとは現場でちゃんと活かすだけ」
検査や施術の手技を一つずつ練習するのとは別に、患者さん一人を最初から最後まで担当するつもりで、流れを通して練習する日もあります。この日の新谷の練習がそれで、しかも「改善に難渋する症例」という設定です。手技を順番に当てていけば良くなる患者さんではなく、何度か施術しても変化が乏しい患者さんを想定して、どこで何を確かめ直し、どの物療機器を何のために使い、運動療法で何を狙うのかを組み立てていきます。
評価のあとに物療を挟み、それから運動療法に進む順番には理由があります。機器で痛みや組織の状態を整えてから動かすほうが、運動療法で狙った動きを引き出しやすいからです。物療機器を時期で使い分ける考え方は凍結肩へのハイボルテージ・超音波・ラジオ波の記事で、徒手の施術から運動療法へ重心を移していく考え方は徒手中心の施術を運動療法中心へ組み替える記事で書いています。新谷が最後に書いた「あとは現場でちゃんと活かすだけ」は、練習会のゴールをそのまま言い表した一言だと思います。練習会は練習のためにあるのではなく、翌日からの患者さんのためにあります。
見学・採用をご検討中の方へ
とんとん整骨院の練習会では、5年目のスタッフが検査の精度を上げながら施術の課題を見つけ、新人が合格した技術チェックの手技を復習し、鍼灸師が難渋する症例を想定して評価から運動療法までを通しで練習しています。人数が少ない日でも、それぞれが自分の課題を持って手を動かす環境に興味がある方は、採用情報もあわせてご覧ください。





