肩こり

運転や洗濯物干しで出ていた首から肩甲骨の痛みが施術を経て楽になった例(60代男性)

運転や洗濯物干しで出ていた首から肩甲骨の痛みが施術を経て楽になった例(60代男性)

主訴

洗濯物を干すときや運転のときに出る、左の首から肩甲骨にかけての痛み
患者様: 男性 (60代)
来院日: 20250501

2025年5月、1年半〜2年前から続く左の首から肩甲骨にかけての痛みでご来院されました。洗濯物を干すときや運転のときに痛み、就寝中に目が覚めてしまうほどの痛みもある状態でした。整形外科に通院して定期的に注射を受けていましたが、症状がだんだんと強くなってきたと感じ、ご相談いただきました。

当院の評価

患者様への説明

首を後ろに反らす動きと振り向く動きで、はっきりとした痛みがみられました。首の上のほうの関節が動きにくくなっており、その分を下のほうの関節が過剰に動いて補っている状態でした。

日常動作・解剖学的動診

【日常動作】洗濯物を干す動作・運転時に痛み、就寝中に目が覚めることも 【検査】頸部の伸展・回旋で痛みが顕著

身体機能評価

上位頸椎の可動域低下/下位頸椎の過可動

判断

首の上のほうの動きにくさを、下のほうの関節が過剰に動いて補い続けたことで、首から肩甲骨にかけて負担が集中していたことが主な要因と考えられます。

施術の様子

患者様への説明

この方は、首の上のほうの動きにくさを下のほうが補い、負担が集中していました。首すじの筋肉をゆるめ、肩甲骨の位置に関わる筋肉にアプローチして、首の動きの分担を整える方針で進めました。

専門的内容

【手技療法】斜角筋へのアプローチ/肩甲骨の下制・下方回旋に関わる筋へのアプローチ

施術の経過

初期

初回〜8回目ごろ。運転中の安全確認が、以前よりできるようになってきました。

中期

9〜18回目ごろ。症状の感じ方は半分以下になり、波はあるものの、寝ていて目が覚めることはほとんどなくなりました。

後期

19回目以降。顔を正面に向けられるようになってきましたが、当初の痛みをかばう姿勢のくせが残っており、現在は2週間に1回のペースでメンテナンスを継続しています。

鈴木 英二
鈴木 英二

夜眠れないほどの痛みや、運転で振り向きにくいつらさは、生活に大きく影響します。首は上と下で動きの役割が違うので、どこが動きにくく、どこが補っているのかを分けて確認することが大切だと考えています。姿勢のくせまで含めて、時間をかけて整えている症例です。

料金・通院目安

料金の目安

初回料金

施術 3,740円

2回目以降の料金

施術 5,980円

通院の目安

施術回数

約19回

施術期間

改善後、2週間に1回のメンテナンスへ移行

※料金は、施術内容やご提案(物理療法・テーピング・鍼灸など)によって幅があり、掲載している金額は施術当時の実額です。現在の基本料金の考え方は 料金のご案内 をご覧ください。
この症状について 夜も目が覚める首から肩甲骨の痛み、首の動きの分担から考える

ここでは、この症例の記録とは別に、「振り向きや反らす動きで出る、首から肩甲骨にかけての痛み」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を確認します。

どうして首から肩甲骨にかけて痛くなるの?

首の痛みが肩甲骨のあたりまで広がって感じられることがあります。首の骨(頸椎)は7つあり、上のほうと下のほうで動きの役割が違うと言われています。上のほうが動きにくくなると、振り向きや反らす動きのたびに下のほうの関節が過剰に動いて補い、首から肩甲骨にかけての筋肉に負担が集まりやすくなると考えられています。

ここがポイント

長く続く首の痛みでは、痛む場所だけでなく、どこの動きが足りず、どこが補っているのかという動きの分担を確認することが役立つと言われています。かばう姿勢のくせが残ると負担が戻りやすいため、姿勢まで含めた見直しが大切と考えられています。

鈴木 英二鈴木 英二

運転の安全確認で振り向けなかったり、夜中に痛みで目が覚めたりするのは本当につらいですよね。痛む場所だけでなく、首のどの部分が動きにくくなっているのかを分けて確認し、負担の集中を減らす方針を一緒に立てていきましょう。

こんな方に気になりやすい(セルフチェック)

次のような項目に心当たりが多い方は、負担が集まりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。

  • 振り向く・上を向く動きで首から肩甲骨にかけて痛む
  • 運転の安全確認がつらい・ためらう
  • 洗濯物を干すなど腕を上げる動作で痛みが出る
  • 痛みをかばって、顔や体の向きにくせがついている

ご自宅でできる工夫

痛みが和らいできたら、一般的なセルフケアとして次のような工夫が知られています。

  • 痛みが強い時期は、痛む方向へ無理に動かさない
  • デスクワークや運転では、あごを軽く引いた姿勢を意識する
  • 痛みが落ち着いてきたら、肩甲骨をゆっくり動かす(すくめる・下げる・寄せる)

痛みやしびれが強いとき、力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。

こんなときは医療機関へ

多くは時間とともに和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。

  • 腕や手のしびれ、力が入りにくい感じを伴う
  • 安静にしていても強く痛む、夜間の痛みが続いて眠れない
  • 発熱を伴う、転倒や強くぶつけたあとの痛み
  • だんだん痛みが強くなってくる

よくある質問

病院で注射を受けていますが、施術と並行してもよいですか?

医療機関での治療と施術は、役割が異なるため並行して進められる場合があります。受けている治療の内容を確認しながら、体の使い方や動きの分担の面からサポートしていきますので、通院状況をお聞かせください。

夜、痛みで目が覚めるのはよくない兆候ですか?

夜間の痛みには、日中の負担の蓄積が関わることもありますが、続く場合はほかの原因を確認するためにも医療機関での評価が大切と言われています。すでに受診されている場合も、変化があれば主治医に相談することをおすすめします。

どうして首なのに肩甲骨まわりも施術するのですか?

肩甲骨は首の骨と筋肉でつながっており、肩甲骨の位置の崩れが首の動きの負担に影響すると言われています。首だけでなく、土台となる肩甲骨まわりも含めて整えることで、負担の分担を見直しやすくなります。

鈴木 英二鈴木 英二

長く続いた首の痛みは、一気に変わるというより、できることが少しずつ増えていく経過をたどることが多いです。かばうくせも含めて、生活の中の負担を一緒に確かめながら進めていきましょう。

症例をさらに詳しく

この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。

高齢で首を動かすと痛い、振り向きにくい首をどう考えるか。症例をスタッフで検討

施術担当者

鈴木 英二
とんとん整骨院 東武練馬店

経歴

柔道整復師。東武練馬店所属。お一人おひとりの状態をていねいに評価し、生活に合わせた施術とセルフケアの提案を心がけています。
監修:瀬谷崎 将也(とんとん整骨院 代表・柔道整復師)
症例の掲載方針

症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。

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