スポーツで頭を打ったあと、どうする?脳振盪のサインと病院受診の目安
病院受診の目安
頭を打った日の「大丈夫そう」は、あてにしない
スポーツで頭を打った、転んで頭をぶつけた。意識を失わなかったから大丈夫、と思われがちですが、脳振盪(のうしんとう)は意識を失わなくても起こります。そして頭のけがには、時間がたってから悪化するタイプがあります。その場でやめる判断、家で見守るポイント、病院受診の目安を解説します。
サッカーのヘディングの競り合い、柔道の投げ技、自転車での転倒、スノーボード。頭をぶつける場面は、スポーツでも日常でも起こります。
脳振盪への考え方は、この10年で大きく変わりました。かつては「目が覚めていれば続行」が当たり前でしたが、いまは「疑わしきはプレーをやめる」が世界共通の原則です。理由は、脳が回復していないうちに次の衝撃を受けると、重い障害につながることがあるからです。
脳振盪は、意識を失わなくても起こる
脳振盪は、頭部への衝撃で脳の働きが一時的に乱れる状態です。意識消失はなくても起こり、実際には意識を失わないケースの方が多いことが知られています。
サインは体だけでなく、頭の働きと気分にも出ます。頭痛、ふらつき、吐き気。ぼんやりする、プレーの判断が遅れる、直前のことを覚えていない、同じ質問を繰り返す。光や音がやけにつらい、イライラする。眠気が強い。こうした変化が、打った直後から数時間のうちに出てきます。
大切な原則が2つあります。当日は競技に戻らないこと。そして、回復には日単位から週単位の時間がかかり、子どもほど長くかかりやすいことです。
まなぶ先生
教子先生
瀬谷崎
病院で診てもらいたいサイン
頭を打ったあと、次のような様子があるときは、脳神経外科など医療機関で診てもらってください。
- 頭痛・ふらつき・吐き気が続いている、強くなっている
- 打つ前後の記憶が飛んでいる、同じ質問を繰り返す
- ぼんやりして、受け答えや動きがいつもと違う
- 光や音がつらい、眠気が強い、イライラが続く
- 数日たっても頭痛や集中しづらさが残り、学校や仕事に支障がある
意識がない・呼びかけへの反応が鈍い、何度も吐く、けいれん、手足の動かしにくさやしびれ、ろれつが回らない、頭痛がどんどん強くなる。これらは頭の中の出血のサインのことがあります。無理に動かさず、すぐ救急(119)へ。高齢の方や血液をサラサラにする薬を飲んでいる方は、数日〜数週間後の悪化にも注意してください。
とんとん整骨院では、復帰を急がせません
とんとん整骨院・整体院では、頭を打ったあとの首の痛みやめまいのご相談を受けることがあります。まず脳のサインを確認し、疑わしいときは施術より先に脳神経外科の受診をご案内します。頭部への衝撃はむち打ち(首のけが)を伴うことも多く、その評価も一緒に行います。
病院で確認が済んだあとは、段階的な復帰が大切です。症状が落ち着いてから、軽い運動→競技練習→完全復帰と段階を踏みます。首まわりの状態を整えることも、復帰の助けになります。焦らない計画づくりまで、一緒に取り組みます。
意識の変化・繰り返す嘔吐・けいれん・手足の症状はすぐ救急へ。頭痛やぼんやりが続くとき、記憶が飛んでいるときは脳神経外科へ。当日の競技復帰はどんな場合も避けてください。確認後の段階的な復帰と首のケアは、整骨院でご相談ください。
1試合の欠場は、脳を守るいちばん安い保険
脳振盪は目に見えません。だからこそ、「疑わしきはやめる」「当日は戻らない」「本人以外が判断する」という3つの原則が、世界中のスポーツ現場で共通ルールになっています。子どもの部活でも、大人の趣味のスポーツでも、この原則は同じです。
瀬谷崎
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