突き指は引っ張れば治る?指が伸ばせない・腫れが強いときの病院受診の目安
病院受診の目安
突き指を、引っ張ってはいけない理由
球技でボールが指先に当たった、布団や壁で指を突いた。突き指はとても身近なケガですが、「引っ張れば治る」という昔ながらの対処は、かえって悪化させることがあります。そして突き指の中には、すじが切れたり骨が欠けたりしていて、放っておくと指の変形が残るものが混ざっています。正しい応急処置と、整形外科で診てもらう目安を解説します。
突き指は、指先に軸方向の力や無理な曲げ伸ばしの力が加わって起こるケガの総称です。総称、というのが実は大事なところで、中身は軽い捻挫から、腱の断裂、靭帯の損傷、骨折までさまざまです。
見た目は同じ「腫れた指」でも、中で起きていることが違えば、必要な対応も変わります。だからこそ、最初の見立てと対処で差がつくケガなんです。
この記事の要点(タップで開く)
突き指は、軽い捻挫から腱(けん)の断裂、骨折までを含むケガの総称で、引っ張る対処は損傷を広げるおそれがあるため行わないでください。なかには、放置すると指の変形が残るタイプが混ざっており、次のサインがないかの確認が受診の分かれ目になります。
- 指の第一関節(爪の近く)が自分では伸ばせず、垂れている
- 指が変形している、曲がったまま戻らない
- 強い腫れと激しい痛みがあり、内出血が広がっている
- 関節がグラグラして不安定な感じがある
- 数日たっても腫れと痛みが引かず、動かせる範囲が広がってこない
とくに「自分で伸ばせない」は急ぎのサインです。できるだけ早く整形外科でレントゲンの確認を受けてください。
「ただの突き指」と、そうではない突き指
心配の少ない突き指は、関節のまわりの組織が伸びたり少し傷んだりした状態です。腫れと痛みはあっても、指は自分で動かせて、数日から数週間で落ち着いていきます。
気をつけたいのは、指を伸ばすすじ(伸筋腱・しんきんけん)が切れたり、すじの付け根の骨が欠けたりしているタイプです。代表がマレット指(マレット変形・槌指)で、指の第一関節(爪に近い関節)が自分では伸ばせず、垂れたままになります。ここを放置したり引っ張ったりすると、変形が残ることがあります。
ほかにも、関節の脱臼や、靭帯の断裂、骨折が隠れていることがあります。見た目だけでは分からないので、疑わしいときはレントゲンでの確認が必要です。
まなぶ先生
教子先生
瀬谷崎
整形外科で診てもらいたいサイン
突き指のあと、次のような様子があるときは、様子見や引っ張る対処をせず、早めに整形外科でレントゲンを撮ってもらってください。
- 指の第一関節(爪の近く)が自分では伸ばせず、垂れている
- 指が変形している、曲がったまま戻らない
- 強い腫れと激しい痛みがあり、内出血が広がっている
- 関節がグラグラして不安定な感じがある
- 数日たっても腫れと痛みが引かず、動かせる範囲が広がってこない
「自分で伸ばせない」は、すじが切れているサインのことがあります。マレット指は、受傷からなるべく早く装具などで固定を始めることが大切で、放置すると変形が残る場合があります。伸ばせないと気づいたら、その週のうちにではなく、できるだけ早く整形外科へ。
とんとん整骨院では、まず危ないサインを確かめます
とんとん整骨院・整体院に突き指のご相談があったときは、まず自分で伸ばせるか、変形やぐらつきがないか、腫れの強さはどうかを確認します。骨や腱の損傷が疑われるときは、施術ではなく整形外科での画像検査をご案内します。
病院で骨折や腱の断裂がないと確認された突き指については、腫れが引いたあとの関節の硬さや、動かし方の回復を施術でお手伝いできます。突き指のあと「なんとなく曲げにくいまま」になっている指のご相談も、実は少なくありません。
第一関節が自分で伸ばせない・変形・強い腫れ・ぐらつきがあれば、早めに整形外科へ。引っ張るのは損傷を広げるおそれがあるため、どのタイプでも行わないでください。骨や腱に問題がないと確認されたあとの回復は、整骨院でご相談ください。
施術者向けには、突き指の見分けの考え方をこちらの記事で解説しています。
突き指を一括りにしない。槌指・靭帯損傷・骨折の鑑別と初期対応
よくあるケガほど、最初の対処で差がつく
突き指はあまりに身近なので、軽く扱われがちです。でも、その中には固定のタイミングで経過が変わるケガが混ざっています。引っ張らない、冷やして安静、伸ばせないなら早めに整形外科。この3つを覚えておくだけで、指の将来が変わることがあります。
瀬谷崎
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