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安田晃樹の担当症例

仕事で子どもを抱っこする時間が増えて出た、座っても立っていても痛んだ腰の痛みが施術を経て楽になり、月1回のケアを続けている例(30代女性)

仕事で子どもを抱っこする時間が増えて出た、座っても立っていても痛んだ腰の痛みが施術を経て楽になり、月1回のケアを続けている例(30代女性)

主訴

腰痛。お仕事で子どもを抱っこする時間が増えたことをきっかけに、座っていても立っていても腰が痛み、仕事に支障が出ていた状態
患者様: 女性 (30代)
来院日: 20200301

2020年3月、腰痛でご来院されました。ふだんからお仕事で子どもを抱っこする場面が多く、ご来院の少し前に抱っこの時間が長くなったことをきっかけに腰の痛みが出てきたとのことでした。座っていても立っていても痛みがあり、お仕事に支障が出ている状態でした。

当院の評価

患者様への説明

腰の動きを確かめると、体を後ろに反らす動き、右に倒す動き、左にひねる動きで痛みが出ました。太ももの前の筋肉(大腿直筋)、股関節の前側の奥にある筋肉(腸腰筋)、太ももの外側の筋肉(大腿筋膜張筋)に張りがあり、股関節の前側が縮んだまま腰を反らせて重さを支えている状態でした。子どもを体の前で抱えて支える時間が長くなると、股関節の前側の筋肉に力が入り続け、その分だけ腰を反らせて帳尻を合わせることになります。抱っこの時間が増えたことで、その負担が腰に集まったと考えました。

日常動作・解剖学的動診

【日常】座っていても立っていても腰が痛む/抱っこの時間が増えてから出現/仕事に支障 【検査】体幹の伸展・右側屈・左回旋で疼痛が出現

身体機能評価

大腿直筋・腸腰筋・大腿筋膜張筋の過緊張(股関節前面の短縮・腰椎伸展での代償)/体幹・殿筋群の支持力低下

判断

体の前で重さを支え続ける抱っこは、股関節の前側の筋肉が働き続け、腰を反らせて重心を保つ姿勢になりやすいと言われています。この方は、反らす・右に倒す・左にひねる動きで痛みが出ており、大腿直筋・腸腰筋・大腿筋膜張筋の張りが腰の反りを強めていると考えました。まず股関節の前側をゆるめて腰の反りを減らし、あわせて運動療法で体幹と股関節まわりの支える力を高める方針としました。お仕事で抱っこを続けながら進めるため、負担が増える時期には症状が出やすいことを前提に、間隔を調整しながら経過を確かめています。

施術の様子

患者様への説明

股関節の前側で縮んでいた太ももの前の筋肉(大腿直筋)、股関節の奥の筋肉(腸腰筋)、太ももの外側の筋肉(大腿筋膜張筋)をゆるめる手技から始め、あわせて体幹と股関節まわりを支える運動療法を行いました。腰の症状が落ち着いてからは、頭痛や眠りの悩みもあるとのことで、現在は鍼の施術を加えて行っています。

専門的内容

【手技療法】大腿直筋・腸腰筋・大腿筋膜張筋へのアプローチ(股関節前面の短縮と腰椎伸展での代償に対して)/【運動療法】体幹・股関節まわりの支持力向上/【鍼施術】経過のなかで頭痛・睡眠の悩みに対して併用

施術の経過

初期

はじめの2週間は3〜4日に1回のペースで来院していただき、座っているとき・立っているときの痛みが少しずつ落ち着いてきました。

中期

その後は1週間に1回のペースで3週間ほど続け、お仕事中の支障が気にならなくなってきたところで、2週間に1回に間隔を空けて経過を確かめました。

後期

現在は月1回のメンテナンスで継続しています。お仕事が忙しくなった時期や、旅行などで体への負担が増えたタイミングでは症状が出やすいため、そのサインを確かめながら整えています。経過のなかで頭痛や眠りの悩みもうかがい、鍼の施術を加えたところ、ご本人の実感として、頭痛の出る回数は以前より少なくなってきているとのことです。

安田 晃樹
安田 晃樹

抱っこの時間が増えたことがきっかけでしたが、確かめてみると、腰そのものより股関節の前側の筋肉が縮んで腰を反らせていることが負担の出どころでした。前側をゆるめて反りを減らし、支える力を運動でつけていくことで、座っていても立っていても痛むという状態からは抜け出せています。お仕事で抱っこは続きますので、忙しい時期や旅行のあとに出やすいことを前提に、月1回のペースで状態を確かめています。頭痛や眠りの悩みには鍼を加えて、体全体を整える形で続けていただいています。

料金・通院目安

料金の目安

初回料金

ー

2回目以降の料金

ー

通院の目安

施術回数

約8〜9回で月1回のメンテナンスへ移行(継続中)

施術期間

約2〜3か月で月1回のメンテナンスへ移行し、現在も継続中

※料金は、施術内容やご提案(物理療法・テーピング・鍼灸など)によって幅があり、掲載している金額は施術当時の実額です。現在の基本料金の考え方は 料金のご案内 をご覧ください。
この症状について 仕事で抱っこの時間が増えて出た腰の痛みを、股関節の前側と支える力から考える

ここでは、この症例の記録とは別に、「お仕事で子どもを抱っこする時間が増えてから、座っていても立っていても腰が痛む状態」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を順にたどります。

抱っこの時間が増えると、腰が痛くなるのはなぜ?

子どもを体の前で抱えて支えるとき、体は重さに負けないように股関節の前側の筋肉に力を入れ続け、腰を反らせて重心を保つ姿勢になりやすいと言われています。短い時間なら問題になりにくいのですが、抱っこの時間が急に増えると、股関節の前側の筋肉が縮んだままになり、腰の反りが戻りにくくなります。すると、体を後ろに反らす・横に倒す・ひねるといった動きのたびに腰が引っかかり、座っていても立っていても痛むという状態につながると考えられています。

痛みの出どころは腰そのものとは限らない

腰が痛いと腰をもんだり伸ばしたりしたくなりますが、反りを強めている股関節の前側の筋肉をゆるめ、体幹とお尻で支える力をつけるという組み立てが取られることがあります。この症例でも、太ももの前と股関節の奥、太ももの外側の筋肉をゆるめることから始め、運動療法を加えました。はじめは間隔を詰め、落ち着いてきたら1週間、2週間と空けて、どこまで保てるかを確かめながら進めています。

忙しい時期や旅行のあとに戻るのは悪化?

お仕事で抱っこを続ける以上、負担がなくなることはありません。忙しさが増した時期や旅行のあとに症状が出やすいのは、体が負担の増え方に反応しているサインとみることができます。そのたびに振り出しに戻るわけではなく、月1回の確認で早めに整えておくと落ち着きやすいと言われています。当院では保育の仕事で急に出た腰の痛みの症例や、育児の抱っこで強まった腰の痛みの症例も記録しています。急に出たものか、時間が増えてじわじわ出たものかで進め方が変わるため、来院時にはきっかけの経緯もあわせて教えていただけると見通しが立てやすくなります。

ここがポイント

抱っこで出る腰の痛みでは、腰そのものだけでなく、股関節の前側の筋肉が縮んで腰を反らせていないか、体幹やお尻が支えられているかを確かめることが、進め方を考えるうえで役立つと言われています。

安田 晃樹安田 晃樹

お仕事で抱っこが多い方は、「仕事だから仕方ない」と我慢しがちですが、股関節の前側をゆるめて支える力をつけると、同じ抱っこでも腰への負担の集まり方が変わってきます。負担が増える時期に出やすいことも含めて、一緒に付き合い方を組み立てていきましょう。

こんな方に気になりやすい(セルフチェック)

次のような項目に心当たりが多い方は、負担が集まりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。

  • 仕事や育児で子どもを抱っこする時間が長い、または最近増えた
  • 座っていても立っていても腰が痛む
  • 体を反らす、横に倒す、ひねる動きで腰が引っかかる
  • 太ももの前や股関節の付け根が硬く、反り腰気味だと言われたことがある
  • 忙しい時期や旅行のあとに腰の痛みが出やすい

ご自宅でできる工夫

痛みが和らいできたら、一般的なセルフケアとして次のような工夫が知られています。

  • 片膝立ちで骨盤を前に送り、股関節の前側を伸ばす時間を1日のどこかでつくる
  • 抱っこのときは体を反らせず、子どもを体に近づけてお腹とお尻で支える意識を持つ
  • 長く座ったあとは立ち上がって股関節の前を伸ばし、同じ姿勢を続けない

痛みやしびれが強いとき、力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。

こんなときは医療機関へ

多くは時間とともに和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。

  • 脚にしびれや力の入りにくさが出てきた
  • 排尿や排便の感覚がいつもと違う、下半身の感覚が鈍い
  • 安静にしていても、夜間も痛みが強く続く
  • 発熱や体重減少など体調の不調を伴っている
  • 転倒や事故のあとに痛みが出た

よくある質問

抱っこで出た腰の痛みは、どのくらいで変わりましたか?

この症例では、はじめの2週間は3〜4日に1回、その後1週間に1回を3週間ほど続け、お仕事中の支障が気にならなくなったところで2週間に1回へ間隔を空けました。現在は月1回のメンテナンスで続けています。経過には個人差があります。

仕事で抱っこを続けながらでも進められますか?

この症例では、お仕事での抱っこを続けながら施術と運動療法を進めました。負担が増える時期には症状が出やすいことを前提に、ご自宅での股関節の前側のストレッチと、月1回の確認を組み合わせています。

頭痛や眠りの悩みも相談できますか?

この症例では、腰の症状が落ち着いてから頭痛や眠りの悩みもうかがい、鍼の施術を加えて行っています。体の状態や症状によって適した進め方は異なりますので、来院時にご相談ください。

安田 晃樹安田 晃樹

抱っこの時間が増えてから出てきた腰の痛みは、股関節の前側と支える力から確かめると進め方が見えてきます。いつから、どんな場面でつらいかを教えていただければ、そこから一緒にたどっていきますので、一度ご相談ください。

症例をさらに深掘り

この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。

抱っこや中腰で腰が痛い、立ち仕事の腰痛をどう考えるか。症例をスタッフで検討

施術担当者

安田 晃樹
とんとん整骨院 ときわ台店

経歴

鍼灸師・アスレティックトレーナー。ときわ台店所属。お仕事や生活の負担に合わせて、施術とトレーニング・セルフケアを組み合わせ、忙しい毎日でも続けやすい体づくりをサポートしています。
監修:瀬谷崎 将也(とんとん整骨院 代表・柔道整復師)
症例の掲載方針

症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。

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