手指のしびれ、夜中に強くなるのはなぜ?手根管症候群の考え方

夜中に強くなる、手指のしびれ

親指から薬指がしびれる、夜中や明け方に強くなる、手を振ると少し楽になる。手根管症候群かな、と思っていませんか。多くは夜のサポーターや手の使い方の工夫で和らいでいきます。ここではしびれる理由・家でできること・受診の目安・よくある疑問までをまとめました。

家事やスマホのあとに手がしびれる、夜中にしびれや痛みで目が覚める、手を振るとマシになる。とくに中年以降の女性や、妊娠中、手をよく使う方に多い症状です。まずは「なぜしびれて、どうすればいいか」を見ていきます。

まなぶ先生まなぶ先生

「手の指がしびれるんですが何ですか」と患者さんからよく聞かれます。

教子先生教子先生

「しびれくらい様子を見ればいいですよね」と思っている方も多いですよね。

瀬谷崎瀬谷崎

手首のトンネルで神経が圧迫されてしびれる、手根管症候群のことが多いんです。多くは夜のサポーターや手の使い方で和らぎます。ただ、親指の付け根がやせてきた・力が入らないときは進んだサインなので、早めに相談したほうがいいですよ。

手根管症候群って、どんな状態?

手首の手のひら側には、神経やすじが通る「手根管」というトンネルがあります。ここで神経(正中神経)が圧迫されると、その神経がつながる親指・人差し指・中指・薬指の半分にしびれや痛みが出ます。これが手根管症候群です。

夜中や明け方に強くなり、手を振るとやわらぐのが特徴です。進むと、親指の付け根の筋肉がやせて、つまむ動作がしにくくなることがあります。

なぜ起きるのか

  • 手の使いすぎ:手首をよく使う家事・仕事・スマホ
  • 妊娠・出産期:むくみやホルモンの変化で起こりやすい
  • 中年以降の女性に多い
  • 糖尿病・甲状腺の病気・透析などが背景にあることも
  • 手首を曲げたまま寝るクセ

おうちでできること

手首を休めて、夜の圧迫を減らすのが基本です。やりすぎず、症状と相談しながら続けてください。

  • 夜のサポーター:手首をまっすぐ保つ装具で、寝ている間の圧迫を減らす
  • 手を休める:手首の曲げ伸ばしの繰り返しや強い握りを減らす
  • しびれたら手を振る・休める:無理に使い続けない
  • 手首を反らした作業を避ける:キーボードやスマホの姿勢を見直す
  • むくみ対策:冷えやむくみを和らげる
続けるコツ

夜のサポーターは「寝るときだけ」と割り切ると続けやすいです。手首がまっすぐ保たれると、夜中のしびれが和らぐことがあります。親指の付け根がやせてきた・力が入らないと感じたら、様子を見すぎず受診してください。

こんなときは早めに相談を

受診・相談の目安

親指の付け根の筋肉がやせてきた/つまむ・つかむ力が入りにくい/しびれが一日中続く・強くなる/首の動きで腕までしびれる。こうしたときは、自己流のケアを続けず、整形外科(手の外科)など医療機関にご相談ください。進んだ場合は手術で改善することもあります。

よくある質問

Q. 手根管症候群は自然に治りますか?
軽いものは手を休めたり夜のサポーターで和らぐことがあります。妊娠に伴うものは出産後に楽になることも多いです。ただし筋肉がやせる・力が入らないときは受診を。

Q. サポーターはいつ着ければいいですか?
夜中や明け方に強くなることが多いので、まずは寝るときの使用がおすすめです。日中の作業時に使うこともあります。

Q. 手術が必要ですか?
まずは保存的な方法から。親指の付け根がやせる・力が入らないなど進んだ場合に、手術(トンネルを開く手術)が検討されます。

Q. 首のヘルニアと違うのですか?
しびれる指の範囲が違います。小指までしびれる、首の動きで腕に響くときは、首から来ていることもあるので受診で確かめましょう。

「様子見」より「休めて夜を守る」

手根管症候群は、我慢して使い続けるより、手を休めて夜の圧迫を減らすことが近道になりやすい症状です。手指のしびれが続く・親指の付け根がやせると感じるときは、一度ご相談ください。

瀬谷崎瀬谷崎

夜のサポーターと手を休めることから。親指の付け根がやせる・力が入らないときは進んだサインなので、様子を見すぎず手の外科に相談してください。

瀬谷崎将也
株式会社とんとん/とんとん整骨院 代表。臨床系セラピストスクール「ANOアカデミー」主宰。

とんとん整骨院 代表。柔道整復師として、都内に鍼灸整骨院4店舗・鍼灸院1店舗を運営。多くの患者と関わる中で、「痛み」や「慢性疼痛」への深い理解の必要性を痛感し、EBM(根拠に基づく医療)・バイオメカニクス・BPSモデル(生物心理社会モデル)を軸とした臨床を実践。その知見をもとに、臨床系セラピストスクール「ANOアカデミー」を主宰し、セミナー運営など施術者の育成・教育にも精力的に取り組んでいる。

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