小指と薬指がしびれるのはなぜ?肘を曲げると強くなるしびれの考え方

小指と薬指の、そのしびれ

小指と薬指がしびれる、肘を曲げていると強くなる、肘をぶつけると響く、朝にしびれて目が覚める。肘部管症候群かな、と思っていませんか。多くは肘を深く曲げない工夫や肘の保護で和らいでいきます。ここではしびれる理由・家でできること・受診の目安・よくある疑問までをまとめました。

小指側がしびれる、肘を長く曲げているとき(電話・睡眠)に強くなる、肘の内側をぶつけるとビリッと響く。手のしびれで知られる手根管症候群とは、しびれる指も場所も違う症状です。まずは「なぜしびれて、どうすればいいか」を見ていきます。

まなぶ先生まなぶ先生

「小指がしびれるんですが何ですか」と患者さんからよく聞かれます。

教子先生教子先生

「手のしびれ=手首でしょう」と思っている方も多いですよね。

瀬谷崎瀬谷崎

小指側のしびれは、肘の内側を通る神経が圧迫されて起こることが多いんです。手首の手根管とは別の場所。肘を深く曲げると強くなるのが特徴で、寝るときに肘を伸ばす工夫で和らぐことがあります。ただ、手の筋肉がやせてきたら進んだサインなので、早めに相談を。

肘部管症候群って、どんな状態?

肘の内側には、小指側を担当する神経(尺骨神経)が通る「肘部管」というトンネルがあります。ここで神経が圧迫・引っぱられると、小指と薬指の小指側にしびれや痛みが出ます。これが肘部管症候群です。

肘を深く曲げると神経が引き伸ばされるため、電話や睡眠で肘を曲げているときに強くなります。肘の内側をぶつけてジンとくる、あの神経です。進むと、手の細かい動きがしにくくなったり、手の筋肉がやせたりすることがあります。

なぜ起きるのか

  • 肘を曲げたままの時間が長い:睡眠・長電話・デスクワーク
  • 肘をつくクセ:机や肘掛けで肘の内側を圧迫する
  • 肘の変形や、過去のケガ
  • 肘をよく使う作業やスポーツ

おうちでできること

肘を深く曲げない・圧迫しないのが基本です。やりすぎず、症状と相談しながら続けてください。

  • 寝るときに肘を伸ばす:タオルを軽く巻いて深く曲がらないようにする
  • 肘をつかない:机や肘掛けで肘の内側を圧迫しない
  • 長く曲げ続けない:電話やスマホで肘を曲げ続けるのを避ける
  • 肘の内側を守る:当たって痛い動作を減らす
  • 強いしびれのときは無理をしない
続けるコツ

とくに効くのが「寝るときに肘を深く曲げない」ことです。タオルを巻くだけでも、夜中や朝のしびれが和らぐことがあります。肘をつくクセも見直しましょう。手の筋肉がやせてきた・指を閉じる力が落ちたと感じたら、様子を見すぎず受診してください。

こんなときは早めに相談を

受診・相談の目安

手の甲の骨の間や小指側の筋肉がやせてきた/指を閉じる・開く力が入りにくい/しびれが一日中続く・強くなる/首の動きで腕までしびれる。こうしたときは、自己流のケアを続けず、整形外科(手の外科)など医療機関にご相談ください。進んだ場合は手術が検討されることもあります。

よくある質問

Q. 肘部管症候群は自然に治りますか?
軽いものは肘を深く曲げない工夫や肘の保護で和らぐことがあります。ただし手の筋肉がやせる・力が入らないときは受診を。

Q. 手根管症候群と違うのですか?
違います。手根管は手首で正中神経が圧迫され親指側がしびれ、肘部管は肘で尺骨神経が圧迫され小指側がしびれます。

Q. 寝るときの工夫は本当に効きますか?
肘を深く曲げて寝ると神経が引っぱられます。タオルを巻いて伸ばし気味に保つと、夜間・朝のしびれが和らぐことがあります。

Q. 手術が必要ですか?
まずは保存的な方法から。筋肉がやせる・力が入らないなど進んだ場合に、手術が検討されます。

「血行のせい」より「肘を伸ばして守る」

肘部管症候群は、血行だけのせいにせず、肘を深く曲げない工夫と肘の保護で和らぐことが多い症状です。小指側のしびれが続く・手の筋肉がやせると感じるときは、一度ご相談ください。

瀬谷崎瀬谷崎

寝るときに肘を深く曲げないこと、肘をつかないことから。手の筋肉がやせる・力が入らないときは進んだサインなので、様子を見すぎず手の外科に相談してください。

瀬谷崎将也
株式会社とんとん/とんとん整骨院 代表。臨床系セラピストスクール「ANOアカデミー」主宰。

とんとん整骨院 代表。柔道整復師として、都内に鍼灸整骨院4店舗・鍼灸院1店舗を運営。多くの患者と関わる中で、「痛み」や「慢性疼痛」への深い理解の必要性を痛感し、EBM(根拠に基づく医療)・バイオメカニクス・BPSモデル(生物心理社会モデル)を軸とした臨床を実践。その知見をもとに、臨床系セラピストスクール「ANOアカデミー」を主宰し、セミナー運営など施術者の育成・教育にも精力的に取り組んでいる。

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