手のひらにしこりができて指が伸びないのはなぜ?デュピュイトラン拘縮の考え方
症状コラム
手のひらのしこりと、伸びない指
手のひらにしこりやすじができて、薬指や小指が伸ばしにくくなってきた。デュピュイトラン拘縮かな、と思っていませんか。痛みは少ないものの、自分で伸ばして治るものではなく、進むときは医療での治療が必要です。ここでは原因・受診の目安・よくある疑問までをまとめました。
手のひらに硬いしこりや、皮膚の下に張ったすじができ、だんだん薬指や小指が伸ばしにくくなる。痛みはあまりないけれど、指がまっすぐにならない。中高年の方に多い症状です。まずは「これは何で、どうすればいいか」を見ていきます。
まなぶ先生
教子先生
瀬谷崎デュピュイトラン拘縮って、どんな状態?
手のひらの皮膚の下には「手掌腱膜」という膜があります。これが硬く厚くなって、しこりや、すじ状のかたまり(索状物)ができ、指が手のひら側に引っぱられて伸ばせなくなるのがデュピュイトラン拘縮です。薬指と小指に多くみられます。
痛みは少なく、年単位でゆっくり進むのが特徴です。中高年の男性に多く、糖尿病やお酒、体質(遺伝)が関係するとされます。
なぜ起きるのか
- 体質・遺伝:家族に多いことがある
- 中高年の男性に多い
- 糖尿病
- お酒・たばこ
使いすぎが直接の原因というより、体質的な要因が大きいと考えられています。
おうちでできること
残念ながら、自分でしこりを伸ばして治すことはできません。無理に引っぱるのは避け、進み具合を見ておくのが基本です。
- 無理に伸ばさない・もまない:索状物を引き伸ばして治すことはできません
- 進み具合を見る:手のひらを机に平らに置けるか、ときどき確認する
- 糖尿病などがあれば、その管理を続ける
- 生活に支障が出てきたら、早めに受診する
デュピュイトラン拘縮は、セルフケアやマッサージで「治す」ことが難しい症状です。痛みが少ないため放置されがちですが、進むと指が伸びず生活に支障が出ます。手のひらが机に平らに置けなくなってきたら、治療を相談する目安です。
こんなときは早めに相談を
手のひらを机に平らに置けない/指が伸ばせず生活に支障がある(手を洗う・ポケットに入れる・握手がしにくい)/拘縮が進んできた。こうしたときは、自己流で伸ばそうとせず、整形外科(手の外科)にご相談ください。注射や手術で指の伸びを改善できることがあります。
よくある質問
Q. マッサージやストレッチで治りますか?
残念ながら、もんだり引っぱったりで治すことはできません。無理に伸ばすのは避けましょう。
Q. 放っておくとどうなりますか?
ゆっくり進んで、指が伸ばせなくなることがあります。手のひらが平らに置けなくなったら、治療を相談する目安です。
Q. 手術しないと治りませんか?
進行したものは、注射や手術で指の伸びを改善する方法があります。軽いうちは経過を見ることもあります。手の外科で相談しましょう。
Q. 再発しますか?
治療しても再発することがあります。経過を見ながら付き合っていく症状です。
「自分で伸ばす」より「進み具合を見て相談」
デュピュイトラン拘縮は、自分で伸ばして治すより、進み具合を見て適切な時期に治療を相談することが大切な症状です。手のひらのしこりや指の伸びにくさが気になるときは、一度ご相談ください。
瀬谷崎













