首のヘルニアと言われても、できることはある。とんとんのアプローチ

画像の「ヘルニア」と、腕のしびれは必ずしも一致しない

首から腕にしびれが出て、画像で頚椎のヘルニアと言われると、手術しかないのかと不安になります。けれど画像のヘルニアと、今のしびれや痛みは必ずしも一致しないことが知られています。とんとん整骨院が頚椎椎間板ヘルニアをどう見て、どう考え、どうアプローチをするのか。とんとん社長 瀬谷崎将也と臨床技術責任者 伊藤聡史が分かりやすくご紹介します。

頚椎椎間板ヘルニアは、首の骨の間のクッションが出っ張って神経に触れ、首から腕にしびれや痛みが出ると説明されます。ただ、画像上のヘルニアは症状のない人にも見つかることがあり、画像だけで判断せず、神経の症状や経過をあわせて見ていくことが大切です。

頚椎椎間板ヘルニアの原因について。画像のヘルニアと今の症状は
頚椎椎間板ヘルニアの原因について。画像のヘルニアと今の症状は必ずしも一致しません(頚椎椎間板ヘルニアのページより)。

画像のヘルニアと、腕のしびれは必ずしも一致しない

伊藤聡史伊藤聡史

首のヘルニアと言われた方も『手術しかない』と思い込みがちです。ただ腰と同じで、画像上のヘルニアは無症状の方にも見つかる。画像と症状は必ずしも一致しませんね。

瀬谷崎将也瀬谷崎

そうなんです、伊藤先生。だから画像だけで手術と決めない。経過を見るうちに症状が落ち着いていく方も少なくない。

伊藤聡史伊藤聡史

もちろん手術適応もある。そこの見極めは要りますが、多くは首や腕の負担を減らしながら経過を追えますね。

瀬谷崎将也瀬谷崎

ええ。首だけでなく、肩甲骨や胸郭、姿勢まで含めて負担を減らす視点が大事です。

ここがポイント

画像上の頚椎ヘルニアは、症状のない人にも見つかることがあると言われています。画像の所見と今の症状は必ずしも一致しないため、画像だけで判断せず、神経症状の有無や経過をあわせて見ていくことが大切です。手術が必要な状態を見極めたうえで、多くは負担を減らしながら経過を見ていける場合があります(個人差あり)。

首から腕のしびれの見方は首から腕にしびれが出るとき、どこを確認するか、見逃したくない首の病気は頭や首の痛みで見逃したくない危険な病気、体のつながりは痛い場所が、悪い場所とは限らない。運動連鎖とはにまとめています。

画像でなく、今の症状から方針を決める

伊藤聡史伊藤聡史

方針を決めるうえで、最初に外すべきは脊髄症を含む神経症状の評価ですね。

瀬谷崎将也瀬谷崎

はい。手の力が入りにくい、細かい作業がしにくい、両手脚に広がる、歩きにくい、お手洗いの変化があれば、すぐ医療機関へ。ここは様子を見ません。

伊藤聡史伊藤聡史

それを外したうえで、今の症状がどの姿勢・動きで変わるかを見て、負担の少ない範囲を決める。

瀬谷崎将也瀬谷崎

そうです。決めつけず、でも危ないサインは絶対に見逃さない。

まれに、この場合は先に医療機関へ

ほとんどは整骨院で対応できますが、次のサインがあるときは先に医療機関で確認を。

  • 手や腕の力が入りにくい、細かい作業がしにくくなった
  • 両手・両脚に症状が広がる、歩きにくい・足がもつれる
  • 排尿・排便のしにくさなど、いつもと違う変化がある
  • 安静にしても強く痛む、発熱を伴う

手指のしびれと脊髄症の見分けは手指のしびれは末梢だけで判断しない。頚椎症性脊髄症を見逃さないもどうぞ。

保存でできること、首の負担の減らし方

伊藤聡史伊藤聡史

保存で進める段では、自己流の強い操作が一番のリスクですね。牽引やぐいぐい回すような。

瀬谷崎将也瀬谷崎

そのとおりです。神経に負担をかけて悪化させることがある。首だけをかばわず、肩甲骨や胸郭、姿勢を整えて、首や腕への負担を分散します。

伊藤聡史伊藤聡史

日常の姿勢のかけ方を変えられるかが、経過を左右する。

瀬谷崎将也瀬谷崎

おっしゃるとおりです、伊藤先生。痛みの少ない姿勢を見つけ、同じ姿勢を続けない。自分でできる工夫まで一緒に設計します。

ご自宅でできる工夫
  • 痛みの少ない姿勢を見つけ、同じ姿勢を続けすぎない
  • 自己流で首を強く引っぱる・ぐいぐい回すことは避ける
  • 首だけでなく、肩甲骨や胸郭、姿勢にも目を向ける
  • 手の力の入りにくさや歩きにくさが出たら、すぐ医療機関に相談する

姿勢・肩甲骨との付き合い方は姿勢は「正しく固める」ものではない。とんとんの姿勢アプローチもどうぞ。

とんとんの頚椎椎間板ヘルニアへの施術の考え方です(施術イ
とんとんの頚椎椎間板ヘルニアへの施術の考え方です。

とんとんの首や腕のしびれへのアプローチの流れ

ここまでの考え方を、実際の進め方として整理すると、次のような流れになります。

  1. 危険なサインがないかを確かめる手の力の入りにくさや歩きにくさ、排尿・排便の変化など、危険な神経症状がないかを確認します。
  2. 今の症状と動きを見極めるどの姿勢・動きで症状が増えるか減るかを確認し、負担の少ない範囲を探します。
  3. 首の負担を減らす首だけをかばうのでなく、肩甲骨や胸郭、姿勢を整えて、首や腕にかかる負担を分散します。
  4. セルフケアと経過観察ご自身でできる工夫をお伝えし、経過を見ながら無理なく付き合えるようにします。

画像の首ヘルニアで決めず、今の症状と神経のサインを見る

頚椎椎間板ヘルニアと言われると手術しかないように感じますが、画像のヘルニアと今の症状は必ずしも一致せず、経過を見るうちに落ち着いていく方も少なくないと言われています。だからこそ、まず急いで受診すべき神経のサインを外し、今の症状に合わせて首や腕の負担を減らしていく。首だけをかばわず、肩甲骨や胸郭、姿勢まで含めて整える。これがとんとんの頚椎椎間板ヘルニアへのアプローチです。手術が必要な状態もあり、変化の出方には個人差があります。すべての方に同じ結果を保証するものではありません。

※本記事は一般的な情報です。症状の感じ方や経過には個人差があります。強い痛みやしびれ、安静時にも続く痛み、力が入りにくいなどがあるときは、自己判断せず医療機関への受診もご検討ください。

よくある質問

首のヘルニアは手術しないと治りませんか?

手術が必要な状態もありますが、多くは負担を減らしながら経過を見ていける場合があると言われています。神経症状の有無を見極めながら判断していくことが大切です。

画像でヘルニアと言われましたが、それが原因ですか?

画像上のヘルニアは症状のない人にも見つかることがあり、画像と症状は必ずしも一致しません。今の症状の経過や神経のサインをあわせて見ていきます。

首を自分で引っぱったり回したりしてもいいですか?

自己流で強く引っぱる・ぐいぐい回すことは、神経に負担をかけて悪化させることがあります。無理のない範囲で進めることをおすすめします。

手の力が入りにくいのですが通えますか?

手の力の入りにくさや歩きにくさ、排尿・排便の変化がある場合は、まず医療機関の受診をおすすめします。判断に迷うときは、来院前にお電話でご相談ください。

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瀬谷崎将也
株式会社とんとん/とんとん整骨院 代表。臨床系セラピストスクール「ANOアカデミー」主宰。

とんとん整骨院 代表。柔道整復師として、都内に鍼灸整骨院4店舗・鍼灸院1店舗を運営。多くの患者と関わる中で、「痛み」や「慢性疼痛」への深い理解の必要性を痛感し、EBM(根拠に基づく医療)・バイオメカニクス・BPSモデル(生物心理社会モデル)を軸とした臨床を実践。その知見をもとに、臨床系セラピストスクール「ANOアカデミー」を主宰し、セミナー運営など施術者の育成・教育にも精力的に取り組んでいる。

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