何年も続いた首と肩の重さ・こりが施術を経て楽になってきた例(50代女性)
主訴
2026年1月、首や肩の重さ・こり・すっきりしない感覚でご来院されました。もともと保育士として現場のお仕事をされていましたが、現在は運営のお仕事でデスクワークが中心になっています。何年も前から症状があり、最近は頻繁に感じるようになっていました。動作での痛みはありませんでした。
当院の評価
患者様への説明
動作による痛みはなく、肩甲骨が外側に開いた位置になり、肩甲骨を支える僧帽筋の中部・下部がうまく働きにくくなっている状態でした。
日常動作・解剖学的動診
【日常動作】デスクワーク中心の生活で首・肩の重さ、こりが頻繁に出る 【検査】動作での痛みはなし
身体機能評価
肩甲骨の外転位/僧帽筋中部・下部の筋出力低下と筋延長
判断
肩甲骨が外側に開いた位置で固定され、支える筋肉が働きにくくなっていたことで、首や肩まわりの筋肉に負担が集まりやすくなっていたことが主な要因と考えられます。
施術の様子
患者様への説明
この方は、肩甲骨が外側に開いた位置のまま、デスクワークで負担が積み重なっていました。胸の前や肩甲骨まわりの筋肉をゆるめ、首の付け根の緊張を和らげて、肩甲骨が本来の位置で支えられる状態へ整える方針で進めました。
専門的内容
【手技療法】小胸筋・前鋸筋へのアプローチ/後頭下筋群のリラクゼーション
施術の経過
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初期
初回ごろは肩の重さ・こりが強い状態で、週1回のペースで施術を続けました。はじめのうちは、翌日に軽くなってもすぐ戻る状態が続きました。
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中期
中盤。徐々に良くなり、日常生活で重い症状が出にくくなってきました。
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後期
現在は最初のころより楽になり、疲れは残るものの、つらさは軽減しています。ここ最近は10日〜2週間の間隔でもつらくなりにくい状態で、週1回ベースで約20回、施術を継続中です。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
施術 2,980円
2回目以降の料金
施術 4,600円
通院の目安
施術回数
約20回・継続中
施術期間
約5〜6ヶ月・継続中
ここでは、この症例の記録とは別に、「痛みというより重さ・こり・すっきりしない感覚が続く首や肩の状態」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を確認します。
痛くないのに、どうして首や肩が重く感じるの?
はっきりした痛みではなく、重さやこり、すっきりしない感覚が続くことがあります。デスクワークで腕を前に出す時間が長いと、肩甲骨が外側に開いた位置で固まりやすく、支える筋肉(僧帽筋の中部・下部)が働きにくくなると言われています。支えが弱まると、首や肩の表面の筋肉が代わりに頑張り続け、重だるさとして感じられやすいと考えられています。
動かして痛みがない場合でも、肩甲骨の位置と支える筋肉の働きが崩れていることがあります。お仕事の内容が変わって体の使い方が変化したときは、こうした崩れが起こりやすいタイミングと言われています。
川口 流世体を動かすお仕事からデスクワークに変わると、体の使い方が大きく変わりますよね。痛みがなくても、肩甲骨の位置や支える筋肉の働きを確認すると、重さの背景が整理できることがあります。長く続いた症状ほど焦らず、段階を踏んで進めていきましょう。
こんな方に気になりやすい(セルフチェック)
次のような項目に心当たりが多い方は、負担が集まりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。
- 痛みというより、重さやこり・すっきりしない感覚が続いている
- デスクワークやパソコン作業の時間が長い
- お仕事や生活のスタイルが変わってから症状が気になり始めた
- マッサージなどでほぐしても、すぐに戻ってしまう
ご自宅でできる工夫
痛みが和らいできたら、一般的なセルフケアとして次のような工夫が知られています。
- 作業の合間に、肩甲骨を寄せる・下げる動きをゆっくり行う
- 1時間に1回は席を立つなど、同じ姿勢が続かない工夫をする
- 胸の前を開くように、腕を後ろへ伸ばすストレッチを取り入れる
痛みやしびれが強いとき、力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。
こんなときは医療機関へ
多くは時間とともに和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
- 腕や手のしびれ、力が入りにくい感じを伴う
- 急に強い痛みが出てきた
- 頭痛やめまい、吐き気を伴う
- 安静にしていても強く痛む、夜間に痛みで目が覚める
よくある質問
ほぐしてもらうと楽になるのに、すぐ戻るのはなぜですか?
表面の筋肉をゆるめると一時的に楽になりますが、肩甲骨を支える筋肉が働きにくいままだと、同じ負担のかかり方が続くため戻りやすいと言われています。ゆるめることと支えを取り戻すことの両方が大切と考えられています。
何年も続いた症状でも変わりますか?
長く続いた症状は行きつ戻りつしながら段階的に変化していくことが多いと言われています。すぐに結果を求めず、体の使い方の見直しと合わせて進めることがすすめられます。
痛みがないのに通ってもよいのでしょうか?
痛みの有無にかかわらず、重さやこりで生活の快適さが下がっている場合はご相談いただけます。気になる症状が強いときや、しびれなどを伴うときは、医療機関での評価もあわせてご検討ください。
川口 流世すっきりしない状態が当たり前になってしまうと、つらさに気づきにくくなります。支える力を取り戻しながら、間隔が空いても楽な状態を保てるところまで、一緒に段階を踏んで進めていきましょう。
この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。
施術担当者

経歴
症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。


















何年も続いた首や肩のこりは、すぐには変わらないことも多く、行きつ戻りつしながら少しずつ変化していきます。この方も、翌日には戻ってしまう状態から、間隔を空けてもつらくなりにくい状態へと、段階を踏んで進んでいる症例です。