仕事に集中しづらくなるほど重だるかった数年来の首肩のこりが施術を経て楽になった例(20代男性)
主訴
2025年12月、首と肩のこりでご来院されました。こりは数年単位で続いており、重だるさのせいで仕事に集中しづらくなっているとのことでした。
当院の評価
患者様への説明
検査では、肩甲骨を背骨側へ引き寄せる筋肉(僧帽筋中部)の働きが弱まり、胸の前の筋肉(小胸筋)が特に縮こまっている状態がみられました。肩甲骨が外側へ開いて肩が前に入りやすく、そのぶん首を反らす方向で頭を支える負担が偏りやすい姿勢になっていたことから、首と肩の筋肉が休めずに重だるさが続いていると考えました。
日常動作・解剖学的動診
【日常動作】数年単位の首肩こり・重だるさがあり仕事への集中力が低下 【評価】頚椎伸展症候群・肩甲骨外転症候群の傾向
身体機能評価
僧帽筋中部の筋力低下/小胸筋の短縮
判断
胸の前の小胸筋が縮こまり、肩甲骨を引き寄せる僧帽筋中部の働きが弱まったことで、肩甲骨が外へ開いた姿勢が続き、首を反らす方向で頭を支える負担が首肩の筋肉にかかり続けたことが主な要因と考えられます。
施術の様子
患者様への説明
縮こまっていた胸の前の筋肉をゆるめて肩甲骨が本来の位置に戻りやすい状態を作り、働きの弱まっていた僧帽筋中部はトレーニングで支える力を育てる方針で進めました。ご自宅でも小胸筋のストレッチと僧帽筋中部のトレーニングを続けていただきました。
専門的内容
【手技療法】小胸筋を中心とした肩甲帯周囲へのアプローチ/【運動療法】僧帽筋中部のトレーニング/【セルフケア指導】小胸筋のストレッチ・僧帽筋中部のトレーニング
施術の経過
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初期
2回目の時点で、重だるさは違和感程度まで軽くなりました。
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中期
5回目には首肩のこりが気にならなくなりました。ご自宅での小胸筋のストレッチと僧帽筋中部のトレーニングも並行して続けていただきました。
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後期
7回目以降は2週間に1回、10回目以降は月1回のメンテナンスへと間隔をあけ、現在は再発を防ぐために通院を続けていらっしゃいます。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
施術 3,740円
2回目以降の料金
施術 6,480円
通院の目安
施術回数
10回を超えて継続中
施術期間
7回目以降は2週間に1回、10回目以降は月1回のメンテナンスで再発予防のため通院を継続中
ここでは、この症例の記録とは別に、「数年単位で首肩のこりが続き、重だるさで仕事への集中力が落ちている状態」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を順にたどります。
どうして首肩の重だるさが何年も続くの?
胸の前の筋肉が縮こまり、肩甲骨を背骨側へ引き寄せる筋肉の働きが弱まると、肩甲骨が外へ開いて肩が前に入りやすくなると言われています。この姿勢では頭を支える負担が首と肩の筋肉に偏り、筋肉が休めない時間が長くなるため、重だるさが抜けにくくなると考えられています。首肩だけをほぐしても戻りやすいのは、こうした背景が残っているためと言われています。
長く続く首肩のこりでは、こっている場所だけでなく、胸の前の硬さと肩甲骨を支える力のバランスを確かめることが、進め方を考えるうえで役立つと言われています。
大畑 維吹首肩のこりは「仕事をしていれば仕方ない」と思われがちですが、集中力にまで響いているなら体からのサインです。こっている場所の外側に要因があることも多いので、一度バランスから確かめてみてください。
こんな方に気になりやすい(セルフチェック)
次のような項目に心当たりが多い方は、負担が集まりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。
- 首肩のこりが数年単位で続いている
- 重だるさで仕事や作業に集中しづらい
- 肩が前に入り、胸が縮こまっている感じがある
- ほぐしてもらっても数日で戻ってしまう
ご自宅でできる工夫
痛みが和らいできたら、一般的なセルフケアとして次のような工夫が知られています。
- 作業の合い間に胸を開くように、胸の前の筋肉を痛みのない範囲でゆっくり伸ばす
- 肩甲骨を背骨側へ軽く寄せる動きを、無理のない回数で習慣にする
- 長時間同じ姿勢が続くときは、こまめに立ち上がって肩を回す
痛みやしびれが強いとき、力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。
こんなときは医療機関へ
多くは時間とともに和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
- 腕や手にしびれや力の入りにくさがある
- 首を動かしていないときにも痛みが強まり続けている
- 強い頭痛やめまい、吐き気を伴う
- 転倒や強くぶつけたあとに痛みが続いている、発熱を伴う
よくある質問
何年も続いた肩こりでも変わりますか?
経過には個人差がありますが、この症例の方は数年来のこりがあり、2回目で重だるさが違和感程度に、5回目で気にならない状態になりました。要因に合わせて進めることで変化がみられる場合があります。
セルフケアはどんなことをしましたか?
この症例では、縮こまっていた小胸筋のストレッチと、働きの弱まっていた僧帽筋中部のトレーニングをご自宅で続けていただきました。内容はお一人おひとりの状態に合わせてお伝えしています。
良くなったあとも通う必要はありますか?
状態によります。この症例では、7回目以降は2週間に1回、10回目以降は月1回と間隔をあけ、再発を防ぐ目的で通院を続けていらっしゃいます。続けるかどうかは、状態を見ながらご相談しています。
大畑 維吹長く付き合ってきた首肩のこりも、背景がわかれば進め方が見えてきます。ご自身のケアと組み合わせて、仕事に集中できる毎日を一緒に目指しましょう。
この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。
施術担当者

経歴
症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。









数年続いた首肩のこりは、首や肩そのものより、胸の前の縮こまりと肩甲骨を支える力の弱まりが背景にあることがあります。この方は早い段階で重だるさが軽くなり、セルフケアを取り入れながら通院の間隔を少しずつあけて、今は再発予防のメンテナンスに移っています。長く続いたこりでも、要因に合わせた進め方とご自身でのケアを組み合わせることで、間隔をあけて付き合える状態を目指せる症例でした。