仕事に支障が出ていた腰の痛みが施術を経て楽になった例
主訴
患者様はタクシー会社に務めており歩行時に腰の痛みを自覚されていました。仕事中の会計動作や荷物の積み下ろしなどで痛みが出る状態でした。痛みが強くなり業務に集中ができず、日常生活にも支障が出だしたので来院。
当院の評価
患者様への説明
本来の腰の動きとして股関節から先に動きそのあと腰が動くはずがお仕事柄(座ったまま体をに練って会計、長時間座っていること)、股関節が固定された状態で腰を動かすことが多いので過剰な負担がかかったのではないかと説明。
日常動作・解剖学的動診
・伸展、回旋動作:激痛 ・側屈動作:痛い ・歩行時の痛み
身体機能評価
・股関節の伸展回旋制限 ・股関節屈筋群、内転筋群のオーバーユース ・筋出力低下(大殿筋、腹斜筋) ・長時間の座位姿勢
判断
股関節と体幹の連動性低下が腰部へ過剰な負担をかけている状態と判断しました。
施術の様子
患者様への説明
この方は、長時間の座位とひねる会計動作で股関節が固まり、その動きを腰が肩代わりしていました。股関節の屈筋群をゆるめ、お腹・お尻を使えるようにして、ひねる動作でも腰に負担が偏りにくい状態を目指しました。
専門的内容
・股関節屈筋群の押圧(大腿直筋、大腿筋膜張筋、腸腰筋、内転筋、梨状筋) ・運動療法(腹斜筋) ・患部疼痛緩和を目的とした電気治療 ・股関節の運動連鎖指導
施術の経過
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初期
(1回~2回) 来院当日にスムーズに立てるようになり、2回目には抱っこもできるようになりました。
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中期
(3回~6回) 日常生活やお仕事中に腰の不安感はなくなりました。
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後期
日常やお仕事中の腰の不安感が落ち着いてきています。長く座り、ひねる動作が多いお仕事のため、再発予防として股関節の柔軟性づくりを続けています。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
施術 3,740円 + 電気治療 1,650円
2回目以降の料金
施術 7,480円 + 電気治療 990円
通院の目安
施術回数
1回~3回
施術期間
2週間
ここでは、この症例の記録とは別に、「左腰の痛みが日常に支障となる」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を順にたどります。
立ち時間が長いと腰が重くなるのはなぜ?
立っている時間や歩行の時間が長いほど、腰の反りすぎや、お尻・太もも・体幹といった筋肉の使い方が腰の負担に関わってくると言われています。長く続く腰の重さ・張りの背景には、単一の原因ではなく、姿勢や日々の動作の積み重ねがあると考えられる場合が多いです。
立ち姿勢のときの腰の負担には、腰の反りの程度やお尻・体幹の支えが関わっている場合があります。腰とあわせて、立ち方や歩き方まで見直すことが役立つと考えられています。
二宮 寿己立って過ごす時間や歩く時間が長い方の場合、腰の負担には腰自体より姿勢の支え方が関係していることがあります。腰を反らせて立っていないか、お尻や体幹の支えが使えているか、そうした点からたどっていきます。
こんな方に気になりやすい(セルフチェック)
次のような項目に心当たりが多い方は、負担が気になりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。
- 立ち仕事や長時間の歩行が多い
- 立っていると、だんだん腰が重く・痛くなってくる
- 腰を反らすとつらい、反り腰気味だと言われたことがある
- お尻や太ももの筋肉が硬い・弱い感じがする
- 長く続く腰の張りやだるさがある
ご自宅でできる工夫
一般的なセルフケアとして、次のような工夫が知られています。
- 同じ立ち姿勢を続けず、ときどき体重のかけ方を変える
- 骨盤を軽く立て、腰を反りすぎない姿勢を意識する
- お尻・太もも・体幹をゆっくり動かす・ストレッチする
痛みやしびれが強いとき、力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。
こんなときは医療機関へ
長く続く腰の症状の多くは生活の工夫で和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
- 脚のしびれや、力が入りにくい感じがある
- 歩いていると脚がしびれて休みたくなる
- 安静にしていても強く痛む、夜間に痛みで目が覚める
- 発熱を伴う、または急に強くなった痛み
よくある質問
腰痛が長く続いていると、もう変わらないものなのでしょうか?
長い経過があっても、姿勢や体の使い方を順に見直していくと変化が出てくることがあると言われています。年齢のほかにも目を向けられる要因はあるため、できる工夫から着手することが役立つとされています。
ストレッチしているのに変化がないのはどうしてですか?
合ったストレッチであっても、日中の姿勢や立ち方からくる負担のほうが勝っていると、変化を実感しにくいことがあるとされています。セルフケアと普段の動作の両輪で見直すことが現実的と言われています。
歩くことはこれまで通り続けてよいのでしょうか?
一般には、無理のない範囲で体を動かすことが腰の助けになると言われています。歩くと脚がしびれて休みたくなる場合は、別の対応が必要なこともあるため医療機関にご相談ください。
二宮 寿己長年の腰の張りであっても、姿勢や使い方を分けて確かめていくと変わっていくことがあります。年齢のせいと諦める前に、気になるときは一度ご相談くださいね。
この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。
施術担当者

経歴
症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。







長く座ってひねる動作が多いお仕事では、股関節が固まって腰がその動きを肩代わりすることがあります。この方も股関節の伸展・回旋制限が腰の負担につながっていました。順に整えられたことが変化につながった症例です。