長く変化のなかった頭痛・肩こりが施術を経て楽になった例
主訴
患者様はデスクワーク中心の仕事に従事されており、ずっと以前から頸肩凝りに伴う頭痛を自覚されていました。常に頸肩周りの重さや痛み、頭痛があり、症状が強い日には肩に湿布を貼ったり痛み止めを服用しながらお仕事や家事をされていました。 これまでも整骨院やリラクゼーションなどに通われていましたが、大きな変化には至らず、当院へ来院されました。
当院の評価
患者様への説明
猫背により肩甲骨が外に開いてしまう。それにより首や肩の筋肉が引っ張られていることが原因。 また、頭が前に出ているような姿勢もあるため、首の後ろの筋肉に負荷がかかり、筋肉の間を通る神経を圧迫し頭痛が出てしまっている。
日常動作・解剖学的動診
・頭部前方変位 ・肩甲骨外転位 ・頚椎の伸展時痛 ・左右側屈制限
身体機能評価
・小胸筋の短縮 ・後頭下筋群の短縮 ・僧帽筋下部中部線維の弱化、延長 ・頸長筋の弱化、延長
判断
デスクワークによる肩甲骨外転と頭部前方位姿勢の継続により、小胸筋や後頭下筋群の短縮が起き、大後頭神経を圧迫することで頭痛が発症。僧帽筋下部中部線維の弱化、延長による肩甲骨外転位の継続によって肩甲上部および肩甲間部の筋緊張。
施術の様子
患者様への説明
この方は、猫背で肩甲骨が開き、首や肩の筋肉が引っぱられて慢性的な頭痛・頸肩のこりにつながっていました。胸や首まわりをゆるめ、首を支える筋肉を使えるようにして負担を減らす方針で進めました。
専門的内容
・頚部伸筋群のリラクゼーション ・小胸筋のストレッチ ・頸長筋のトレーニング ・僧帽筋中部、下部のトレーニング
施術の経過
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初期
(1回~4回) 頸肩こりが半分ほどに軽減、頭痛の頻度低下。
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中期
(4回~8回) 頸肩こりはさらに軽減。頭痛はほとんどなし。(この期間中湿布や痛み止めの服用なし)
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後期
常にあった頸肩の重さや頭痛が落ち着いてきています。デスクワークが続く方のため、再発予防として姿勢づくりと首まわりのケアを続けています。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
施術 3,740円 + 電気治療 990円
2回目以降の料金
施術 7,480円 + 電気治療 990円
通院の目安
施術回数
12回
施術期間
6ヶ月
ここでは、この症例の記録とは別に、「頭痛や肩こりがなかなか変化しない」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を順にたどります。
肩こりと頭痛が同時に起こるのはどうして?
首や肩のこりとあわせて出る頭痛には、首の後ろから肩にかけての筋肉の緊張や、姿勢による負担が関わっていると言われることがあります。うつむいた姿勢が長く続くことや、疲労・ストレスが背景にあるケースも考えられています。また、頭痛にはいくつかの種類があり、原因ごとに対処のしかたが変わるとされています。
肩こりを伴う頭痛には、首・肩の緊張や姿勢が関わっている場合があります。ただし頭痛にはタイプがあるため、強い頭痛やいつもと違う頭痛は医療機関で相談することが大切だと考えられています。
伊藤 聡史頭痛があると、薬でしのぐしかないと感じる方も多いと思います。首や肩の緊張、姿勢の負担が背景にある場合もあるので、そのあたりを確かめつつ、気になる頭痛は医療機関と連携するのが安心です。
こんな方に気になりやすい(セルフチェック)
次のような項目に心当たりが多い方は、負担が気になりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。
- 首や肩のこりとともに、頭が重くなったり痛んだりする
- 夕方や、同じ姿勢が長く続いたあとに出やすい
- デスクワークやスマホ操作で、下を向いている時間が長い
- 疲れやストレスがたまったときに出やすい
ご自宅でできる工夫
セルフケアの一般的な工夫として、次のようなものが知られています。
- 長く同じ姿勢を続けず、こまめに首・肩を動かす
- 画面の高さを上げ、うつむきすぎない環境にする
- 睡眠や休息の時間を意識して確保する
痛みやしびれが強いとき、力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。
こんなときは医療機関へ
頭痛にはさまざまな原因があります。次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
- これまで経験したことのない、突然の激しい頭痛
- 手足のしびれ・力の入りにくさ、ろれつの回りにくさを伴う
- 発熱や首の硬さ、吐き気・嘔吐を伴う
- 頭痛の頻度や強さが、いつもと明らかに変わってきた
よくある質問
頭痛のたびに痛み止めを飲んでいても大丈夫ですか?
市販薬をどのように、どのくらいの頻度で使うかは、薬剤師や医師に相談することがすすめられています。頻繁に必要になる場合は、原因の確認も含めて医療機関にご相談ください。
肩こりは頭痛と関係があるのでしょうか?
首や肩の筋肉が緊張すると、頭痛につながることがあると言われています。ただしタイプによって対処が変わるため、医療機関で原因を確かめることが大切とされています。
どんな頭痛だと受診した方がよいですか?
突然の激しい頭痛、これまでと違う頭痛、しびれや発熱を伴う頭痛などは、早めに医療機関を受診してください。
伊藤 聡史頭痛は我慢しがちですが、背景に首や肩の負担があることもあります。気になる頭痛が続くときは、無理にやり過ごさず医療機関にも相談しつつ、できることを確かめていきましょう。
この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。
施術担当者

経歴
症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。








長く続く頭痛・頸肩こりは、猫背で首や肩に負担が積み重なることが背景にあることがあります。この方も姿勢の影響が大きい状態でした。首の支えを整えたことが変化につながった症例です。