テニス肘は安静で治る?肘の外側が痛いときに知っておきたいこと
症状コラム
テニスをしていなくても、なる
物を持つと肘の外側がズキッと痛む。テニスをしていないのに「テニス肘」?安静にすれば治る? 実は使い方と負荷の調整が鍵で、ただ休めるだけだと長引くこともあります。ここでは原因・家でできること・治るまでの目安・よくある疑問までを整理します。
タオルを絞る、フライパンを持つ、パソコン作業。そんな何気ない動きで肘の外側が痛む。これって何だろう、と気になっていませんか。
多くは「テニス肘(上腕骨外側上顆炎)」と呼ばれる状態です。名前のわりに、テニスをしていない人にもよく起こります。
まなぶ先生
教子先生
瀬谷崎テニス肘って、どんな状態?
肘の外側、手首を反らす筋肉の付け根に、負担が積み重なって痛みが出ます。タオルを絞る、物を持ち上げる、長いパソコン作業など、手首と指をよく使う動作で起こりやすいものです。
名前に「炎」とつきますが、強い炎症というより、使いすぎで筋肉の付け根(腱)が傷んで、うまく回復しきれていない状態と考えられています。だから「冷やして安静」だけでは噛み合わないことがあるのです。
なぜ起きるのか
- 手首と指の使いすぎ:タオルを絞る、重い物を持つ、長時間のパソコンやスマホ操作
- 握りながら手首を反らす動作の繰り返し:工具や調理、ラケットやマウスの操作など
- 年代:30〜50代に多く、利き手側に出やすい傾向があります
- 急に量が増えたとき:引っ越し、大掃除、慣れない作業のあとに出ることもあります
「安静だけ」では長引くことも
完全に動かさず休めるより、痛みの出る使い方を減らしつつ、少しずつ手を使っていくほうが、回復につながりやすいと考えられています。痛いから一切使わない、を続けると、筋力や動きが落ちて、かえって長引くことがあります。ポイントは「ゼロか百か」ではなく、痛みと相談しながら負担を調整することです。
おうちでできること
痛みの出る動作を減らしながら、無理のない範囲で手を使っていきます。
- 軽くストレッチ:ひじを伸ばし、反対の手で手首をゆっくり手のひら側へ。突っぱる手前で止める
- 持ち方を変える:重い物は手のひらを上にして持つ、両手で持つ、こまめに持ち替える
- 作業を区切る:長く続けず、合間に手を休める。マウスやキーボードの位置も見直す
- 道具を借りる:肘のバンド(サポーター)で付け根の負担を一時的に分散する
- 痛みが強い日は無理をしない:やりすぎず、翌日に痛みを持ち越さない範囲で
どれくらいで良くなる?
個人差はありますが、多くは数か月から1年ほどかけて、少しずつ落ち着いていくとされています。長くかかることに不安を感じやすい症状ですが、「時間はかかっても、使い方を整えれば多くは良くなる」という見通しを持っておくと、焦らず取り組めます。途中でぶり返すこともあるので、痛みが軽くなっても急に負担を戻さないことが大切です。
手や指のしびれがある/力が入りにくい/夜も痛くて眠れない/ぶつけたあとから痛む。こうしたときは、自己流のセルフケアを続けず、医療機関や専門家にご相談ください。
よくある質問
Q. テニスをしていないのに、なぜテニス肘?
テニスで起こりやすいことから付いた通称です。実際には家事・パソコン・工具の使用など、手首と指をよく使う人に広く起こります。
Q. 湿布と安静だけで治りますか?
痛みが軽い時期は助けになりますが、完全に使わないままだとかえって長引くことがあります。痛みの出る動作を減らしつつ、少しずつ手を使っていくのが回復につながりやすいです。
Q. 肘のサポーターは効きますか?
付け根の負担を分散して痛みをやわらげる助けになりますが、それだけで治すものではありません。使い方の見直しと組み合わせるのがおすすめです。
Q. どれくらいで治りますか?
多くは数か月から1年ほどで落ち着いていくとされます。焦らず、痛みと相談しながら負担を調整していくことが近道です。
「休む」より「使い方を変える」
テニス肘は、完全に休めば消えるというより、手首や腕の使い方を整えながら、少しずつ負担に慣らしていくことが回復の近道になりやすい症状です。なかなか取れないときは、どの動作でどこが痛むのかを手がかりに、一度ご相談ください。
瀬谷崎













