親指の付け根の裏が痛いのはなぜ?種子骨障害の考え方
症状コラム
親指の付け根の裏の、その痛み
親指の付け根の裏(母趾球)が痛い、歩く蹴り出しやヒールで痛む、つま先立ちがつらい。種子骨の障害かな、と思っていませんか。多くは足裏への負担を減らすパッドや靴の工夫で和らいでいきます。ここでは痛くなる理由・家でできること・受診の目安・よくある疑問までをまとめました。
歩くときに地面を蹴る瞬間や、つま先立ち、ヒールを履いたときに、親指の付け根の裏がズキッと痛む。ランニングやダンスをする方、前足部に体重がかかる方に多い痛みです。まずは「なぜ痛くて、どうすればいいか」を見ていきます。
まなぶ先生
教子先生
瀬谷崎種子骨障害って、どんな状態?
親指の付け根の裏(母趾球)には、「種子骨」という小さな骨が2つあり、体重を支えたり親指を曲げたりするのを助けています。歩く・走る・つま先立ちなどで前足部に繰り返し負担がかかると、この種子骨やまわりが傷んで痛みが出ます。これが種子骨障害です。
母趾球の裏を押すと痛く、地面を蹴る動作やヒールで悪化します。炎症のものから、疲労骨折、もともと骨が分かれているもの(分裂種子骨)が痛むものまで、いくつかのタイプがあります。
なぜ起きるのか
- 前足部への繰り返しの負担:ランニング、ダンス、ジャンプ
- ヒールの高い靴:前足部に体重が集中する
- 足の形(前足部に体重がかかりやすい)
- 硬い路面や、底の薄い靴
おうちでできること
痛む種子骨への荷重を減らすのが基本です。やりすぎず、痛みと相談しながら続けてください。
- パッド・インソール:母趾球の負担を分散する(痛む部分を避けて支える)
- 靴を見直す:ヒールを控え、底にクッションのある靴
- 蹴り出しの負担を減らす:痛い時期は走る・跳ぶを控える
- テーピング:親指の反りすぎを抑える
- 強く痛むときは無理をしない
痛む種子骨の真下を避けて、まわりで体重を受けるようにパッドを当てると楽になります。ヒールや前足部に体重がかかる動作を減らすことも大切。強い痛みが続くときは疲労骨折のこともあるので、我慢せず受診してください。
こんなときは早めに相談を
痛みが強い・腫れがある/赤く熱を持って急に激しく痛む/体重をかけられない/工夫しても長く続く。こうしたときは、自己流のケアを続けず、整形外科など医療機関にご相談ください。疲労骨折や痛風など、別の原因のこともあります。
よくある質問
Q. 種子骨障害は自然に治りますか?
足裏への負担を減らせば和らぐことが多いですが、疲労骨折のときは時間がかかります。強い痛みが続くなら受診を。
Q. 外反母趾とどう違うのですか?
外反母趾は親指が外を向く変形と関節内側の痛み、種子骨障害は母趾球の裏の痛みです。痛む場所が違います。
Q. パッドやインソールは効きますか?
痛む部分を避けて荷重を分散すると楽になることが多いです。当て方が大切なので、合わない場合は相談しましょう。
Q. ヒールは履けませんか?
痛い時期は控えめに。前足部に体重がかかるヒールは負担が大きいので、底にクッションのある靴がおすすめです。
「我慢して蹴る」より「免荷して守る」
種子骨障害は、我慢して歩き続けるより、パッドや靴で母趾球への負担を減らすことが近道になりやすい痛みです。親指の付け根の裏の痛みが気になるときは、靴や歩き方も含めて一度ご相談ください。
瀬谷崎














