膝をひねって「ブチッ」となったのはなぜ?前十字靭帯損傷の考え方
症状コラム
膝が「ブチッ」、その後の崩れる感じ
スポーツで膝をひねって「ブチッ」と音がして腫れた、その後、膝が崩れる感じがする。前十字靭帯(ACL)の損傷かな、と思っていませんか。切れた靭帯は自然にはつながらないため、早めの受診が大切です。ここでは応急の対処・受診の目安・手術やリハビリの考え方・よくある疑問までを一つずつ見ていきます。
ジャンプの着地や急な方向転換で膝をひねり、「ブチッ」という音とともに痛みが走り、数時間で腫れる。その後、走ったり方向を変えたりすると膝が崩れる(がくっとなる)。スポーツをする方に多いケガです。まずは「どうすればいいか」を見ていきます。
まなぶ先生
教子先生
瀬谷崎前十字靭帯損傷って、どんな状態?
前十字靭帯(ACL)は、膝の中で骨どうしのズレやひねりを抑えている靭帯です。ジャンプの着地や急な切り返しなど、人とぶつからない場面でも、膝がねじれて切れることがあります。
受傷したときに「ブチッ」という音や感覚があり、数時間で膝が腫れます(関節内の出血)。その後、膝が崩れる(ギビングウェイ)感じが出ます。半月板や他の靭帯を一緒に傷めることも多いケガです。
なってしまったら(応急の対処)
- 運動をやめる:無理に動かさない、競技を続けない
- 冷やす・安静:腫れと痛みを抑える
- 膝を支える:サポーターや弾性包帯で保護し、挙上する
- 早めに受診:歩けても、まず整形外科で調べる
「歩けるから大丈夫」とは限りません。切れた靭帯は自然にはつながらず、放っておくと膝崩れを繰り返し、半月板や軟骨を傷めてしまうことがあります。スポーツ復帰を目指す方は手術(再建)が選ばれることが多く、いずれにせよリハビリが大切です。まず受診して調べましょう。
こんなときは早めに相談を
膝をひねって「ブチッ」と音がした/受傷後すぐに腫れた/膝が崩れる・不安定な感じがある/膝が引っかかって伸びない(半月板の合併)。こうしたときは、湿布で様子を見続けず、整形外科を受診してください。早く調べることが、その後の経過や合併症の予防につながります。
よくある質問
Q. 自然に治りますか?
切れた前十字靭帯は自然にはつながりません。活動性に応じて、手術(再建)かリハビリ中心かを医師と相談して決めます。
Q. 歩けるのですが、放っておいていいですか?
歩けても切れていることがあります。放置すると膝崩れを繰り返し、半月板を傷めることがあるため、受診して調べましょう。
Q. 手術しないとダメですか?
スポーツ復帰を目指す方は再建術が選ばれることが多いですが、活動性によっては保存も選択肢です。医師と相談しましょう。
Q. どれくらいで復帰できますか?
手術の場合、復帰には時間がかかり、段階的なリハビリと客観的な基準が必要です。急ぐと再断裂のリスクがあります。
「歩けるから大丈夫」と思わない
前十字靭帯損傷は、歩けても切れていることがあり、早めの受診が大切なケガです。膝をひねって腫れた・崩れる感じがあるときは、まず受診し、その後のリハビリも含めて一度ご相談ください。
瀬谷崎




