坐骨神経痛

座っていると出ていたお尻の痛みが施術を経て楽になった例(20代男性)

座っていると出ていたお尻の痛みが施術を経て楽になった例(20代男性)

主訴

30分ほど座っていると出てくる、右のお尻の痛みとしびれのような感覚
患者様: 男性 (20代)
来院日: 20250511

2025年5月、半年前から続く右のお尻の痛みでご来院されました。30分から1時間ほど座っていると、痛みやしびれのような症状が出てくる状態でした。椅子の種類によって症状が出るまでの時間に差がありましたが、だんだんとどの椅子でも変わらなくなってきていました。

当院の評価

患者様への説明

体を動かしたときに痛みが増えたり減ったりすることはなく、座っている時間に応じて症状が出てくる状態でした。座ったときに体重がかかる坐骨のまわりで、太もも裏の筋肉の付け根に刺激が集まりやすくなっていた可能性があります。

日常動作・解剖学的動診

【日常動作】30分〜1時間の座位で右のお尻に痛み・しびれのような症状 【検査】動作による痛みの増減はなし

身体機能評価

長時間の座位による坐骨部(座面にあたる部分)への持続的な刺激/ハムストリングス付着部への負担

判断

動きでは痛みが変わらず、座っている時間に応じて症状が出ることから、座面にあたる坐骨部への持続的な刺激が、太もも裏の筋肉(ハムストリングス)の付着部に負担を集めていたことが主な要因と考えられます。

施術の様子

患者様への説明

この方は、長く座ることで坐骨のまわりに刺激が集まり、痛みにつながっていました。太もも裏の付け根への超音波と、状態に合わせた段階的なストレッチで、座る時間に耐えられる状態へ整える方針で進めました。

専門的内容

【物理療法】ハムストリングス付着部への超音波治療/【手技療法】ハムストリングスの段階的ストレッチ・モビライゼーション

施術の経過

初期

初回〜3回目ごろ。午前中は座っていられるようになってきました。座面の固い椅子では痛みが出ることがありました。

中期

4〜7回目ごろ。症状の感じ方は半分以下になり、痛みがまったくない日はないものの、気にならない程度になってきました。8回目以降はストレッチを続けながら、来院の間隔を10日前後に空けはじめました。

後期

11回目以降は痛みをほとんど感じなくなり、現在は月1回程度の再発予防のメンテナンスを継続しています。

鈴木 英二
鈴木 英二

動きで痛みが変わらず、座っている時間に応じて出てくる症状は、筋肉の付け根への持続的な刺激が背景にあることがあります。急がず段階的にストレッチを進めることで、少しずつ座れる時間を伸ばしていけた症例です。

料金・通院目安

料金の目安

初回料金

施術 3,740円

2回目以降の料金

施術 7,480円

通院の目安

施術回数

約11回

施術期間

改善後、月1回のメンテナンスへ移行

※料金は、施術内容やご提案(物理療法・テーピング・鍼灸など)によって幅があり、掲載している金額は施術当時の実額です。現在の基本料金の考え方は 料金のご案内 をご覧ください。
この症状について 座っていると出てくるお尻の痛み、付け根への刺激から考える

ここでは、この症例の記録とは別に、「長く座っていると出てくるお尻の痛み・しびれのような感覚」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を整理します。

どうして座っているとお尻が痛くなるの?

動いているときは何ともないのに、座っている時間が長くなるとお尻が痛くなることがあります。座ったとき、お尻では坐骨と呼ばれる骨のまわりに体重が集まり、そこには太もも裏の筋肉(ハムストリングス)の付け根があります。長時間の座位でこの部分に刺激が積み重なると、痛みやしびれのような感覚につながりやすいと言われています。

ここがポイント

動作では痛みが変わらないのに座ると出てくる症状は、座面から受ける持続的な刺激が関わっていることがあります。座る環境や時間の工夫と、刺激を受けている組織の状態を整えることの両方が役立つと考えられています。

鈴木 英二鈴木 英二

座るたびに痛むと、仕事や勉強に集中しづらいですよね。動きで痛みが出るかどうか、どの椅子でどれくらいの時間で出るかを手がかりに、負担が集まっている場所を確認していきます。座る時間との付き合い方も含めて、無理のない範囲で進めていきましょう。

こんな方に気になりやすい(セルフチェック)

次のような項目に心当たりが多い方は、負担が集まりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。

  • 30分〜1時間ほど座っているとお尻が痛くなる
  • 固い椅子や座面によって症状の出方が変わる
  • 立って動いているときはほとんど気にならない
  • 太もも裏が硬い感じがする・伸ばすとつっぱる

ご自宅でできる工夫

痛みが和らいできたら、一般的なセルフケアとして次のような工夫が知られています。

  • 長く座るときは、こまめに立ち上がって休憩をはさむ
  • クッションを使うなど、座面からの刺激をやわらげる工夫をする
  • 痛みが落ち着いてきたら、太もも裏をゆっくり伸ばす(反動をつけず、痛みのない範囲で)

痛みやしびれが強いとき、力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。

こんなときは医療機関へ

多くは時間とともに和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。

  • しびれがお尻から脚へ広がってくる
  • 脚に力が入りにくい感じがある
  • 安静にしていても強く痛む、夜間に痛みで目が覚める
  • 排尿・排便のしにくさを伴う
  • 発熱や、転倒・強くぶつけたあとの痛み

よくある質問

座るのを避けた方がよいですか?

座ること自体を完全に避ける必要はないと言われていますが、症状が強い時期は連続して座る時間を短くし、こまめに立つことがすすめられます。クッションなどで座面からの刺激をやわらげる工夫も役立つとされています。

しびれのような感覚があるのですが、大丈夫でしょうか?

座っている間だけ出る局所のしびれ感は、圧迫による刺激で起こることがあると言われています。ただし、しびれが脚へ広がる・力が入りにくいといった場合は神経の関与も考えられるため、医療機関での評価を受けることが大切です。

ストレッチはすぐに始めてよいですか?

刺激に敏感になっている時期に強く伸ばすと、かえって症状が出やすいことがあります。状態に合わせて段階的に進めるほうがよいと言われていますので、始め方や強さはご相談ください。

鈴木 英二鈴木 英二

座ると出てくるお尻の痛みは、原因が見えにくく不安になりやすい症状です。どこに刺激が集まっているのかを整理し、座り方の工夫とケアを段階的に進めることが大切だと考えています。焦らず一緒に進めていきましょう。

症例をさらに深掘り

この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。

お尻から足のしびれ、原因は股関節と腰の反りすぎか。症例をスタッフで検討

施術担当者

鈴木 英二
とんとん整骨院 東武練馬店

経歴

柔道整復師。東武練馬店所属。お一人おひとりの状態をていねいに評価し、生活に合わせた施術とセルフケアの提案を心がけています。
監修:瀬谷崎 将也(とんとん整骨院 代表・柔道整復師)
症例の掲載方針

症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。

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