坐骨神経痛

お尻から太ももに広がる痛みとしびれが施術を経て楽になった例(60代男性・個人差あり)

お尻から太ももに広がる痛みとしびれが施術を経て楽になった例(60代男性・個人差あり)

主訴

お尻から太ももに広がる痛みとしびれ
患者様: 男性 (60代)
来院日: 20241105

2024年11月、1週間前から特にきっかけなく出てきた右のお尻の痛みと、右の太もものしびれを主訴にご来院されました。前に屈むときや歩いているときに症状が出る状態が続いていました。

当院の評価

患者様への説明

前にかがむ動きや歩行で症状がみられ、骨盤が前に傾いて前方へずれた姿勢と、お尻の奥の筋肉が引き伸ばされたときに症状が出ることが確認されました。お尻の奥の筋肉の緊張と、近くを通る神経への負担が背景にあった可能性があります。

日常動作・解剖学的動診

【日常動作】前屈動作・歩行時に右臀部痛と右大腿のしびれ 【検査】梨状筋の伸長時痛

身体機能評価

骨盤の前傾・前方偏移/梨状筋の伸長時痛、右大腿の神経症状(しびれ)

判断

骨盤の前傾・前方偏移により梨状筋が伸張位で緊張し、近接する神経への負担が生じていたことが、臀部痛と下肢のしびれにつながっていた主な要因と考えられます。

施術の様子

患者様への説明

この方は、骨盤の傾きでお尻の奥の筋肉が引き伸ばされ、神経にも負担がかかっていました。骨盤の傾きを整え、お尻の奥の筋肉の緊張をゆるめながら、神経の通り道の負担を減らす方針で進めました。

専門的内容

【手技療法】股関節屈筋群へのアプローチ・梨状筋の緊張緩和・神経モビライゼーション/【運動療法】殿筋群・腹筋群のトレーニング、梨状筋の短縮化エクササイズ

施術の経過

初期

初回。施術後に、お尻から太ももにかけての症状が和らいできました。

中期

5回目ごろ。日中は気にならなくなり、症状が起床時の一時的なものに限られるようになってきました。

後期

現在は症状が落ち着き、再発予防を目的にメンテナンスを継続しています。骨盤の傾きとお尻まわりを支える力を整え、負担がかかりにくい状態づくりを続けています。 ※経過には個人差があり、すべての方に同じ変化を保証するものではありません。気になる症状があるときは医療機関への受診もご検討ください。

お尻の痛みと下肢のしびれは、お尻の奥の筋肉や骨盤の傾きが関わっていることがあります。この方も骨盤の前傾で梨状筋が引き伸ばされ、神経に負担がかかっていた状態でした。出どころを整理して順に進められたことが変化につながった症例です。

料金・通院目安

料金の目安

初回料金

施術 3,740円+物療 1,650円

2回目以降の料金

施術 7,480円

通院の目安

施術回数

約5〜8回

施術期間

約1〜2ヶ月

※症状や状態により個人差があります。
この症状について お尻から脚に広がる痛み・しびれをどう見るか

ここでは、この症例の記録とは別に、「お尻から脚にかけての痛みやしびれ」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を整理します。あくまで一般的な情報で、症状の感じ方や経過には個人差があります。

お尻から脚に痛みやしびれが広がるのはなぜ?

特別なきっかけがなくても、お尻から太ももにかけて痛みやしびれが広がることがあります。こうした症状は、お尻の奥にある筋肉(梨状筋など)の緊張や、骨盤の傾きによって、近くを通る神経が刺激されることが背景にあると言われることがあります。腰そのものよりも、骨盤やお尻まわりの状態が関わっていると考えられる場合もあります。

ここがポイント

お尻から脚の症状でも、お尻の奥の筋肉の緊張や骨盤の傾きが関わっていることがあります。どこから症状が出ているのかを整理することが、対応を考えるうえで役立つと考えられています。

伊藤 聡史伊藤 聡史

お尻から脚にかけての痛みやしびれは、不安になりますよね。お尻だけでなく、骨盤の傾きや神経の通り道まで含めて確認していきます。出どころを整理しながら、無理のない範囲で進めましょう。

こんな方に気になりやすい(セルフチェック)

次のような項目に心当たりが多い方は、お尻から脚に負担が出やすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。

  • 長く座っていると、お尻や太ももがしびれてくる
  • 前にかがむ・歩くときにお尻から脚へ症状が出る
  • お尻の奥が硬い・つっぱる感じがする
  • 反り腰の姿勢になりやすい

ご自宅でできる工夫

痛みが強い急性期を過ぎて落ち着いてきたら、一般的なセルフケアとして次のような工夫が知られています。

  • 同じ姿勢を長く続けず、こまめに立ち上がって体勢を変える
  • 痛みの強い時期は無理に動かさず、楽な姿勢で過ごす
  • 落ち着いてきたら、お尻や股関節まわりをゆっくり動かす・ストレッチする

しびれや痛みが強いとき、脚に力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。

こんなときは医療機関へ

お尻や脚の痛み・しびれの多くは時間とともに和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。

  • 脚のしびれが強い、力が入りにくい感じがある
  • 両脚にしびれがある、または症状が広がってきている
  • 排尿・排便のしにくさを伴う
  • 安静にしていても強く痛む、夜間に痛みで目が覚める

よくある質問

お尻から脚のしびれは、坐骨神経痛ですか?

お尻から脚にかけての痛みやしびれは坐骨神経痛と呼ばれることがありますが、これは症状の呼び名であって、原因そのものを指す言葉ではないと言われています。どこで神経に負担がかかっているのかは人によって異なるため、評価して見極めていくことが役立つとされています。

安静にしていた方がよいですか?

強く痛む時期は無理をせず楽な姿勢で過ごすことがすすめられますが、痛みが和らいできたら少しずつ動いていくほうがよいと言われています。動かし方に迷うときはご相談ください。

しびれはマッサージでとれますか?

しびれの感じ方や原因は人それぞれで、自己流で強く揉むとかえって負担になることもあると言われています。続くしびれは原因を整理することが役立つとされていますので、無理をせず一度ご相談いただくと安心です。

伊藤 聡史伊藤 聡史

お尻から脚の症状は、その場をほぐして終わりにせず、なぜ神経に負担が集まったのかを整理することが大切だと考えています。長引いてお困りの方は、無理せず一度ご相談くださいね。

症例をさらに深掘り

この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。

お尻から足のしびれ、原因は股関節と腰の反りすぎか。症例をスタッフで検討

施術担当者

伊藤 聡史
とんとん整骨院 ときわ台店

経歴

愛媛県出身。中学・高校では陸上長距離に熱中する一方、ケガに悩まされた経験から治療家の道へ。症状により気持ちまで後ろ向きになってしまう方を減らしたいという思いを持ち、患者様の症状に誠実に向き合っている。
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