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右の肋骨の下がズキズキ・チクチク痛むのはなぜ?考えられる原因と病院受診の目安

たまに刺すその痛み、筋肉か、神経か、内臓か

右の肋骨の下が、たまにズキズキする。チクチク刺すような痛みが急に来て、しばらくすると消える。場所が場所だけに「内臓が悪いのでは」と不安になりますよね。右の肋骨の下の痛みは、大きく分けて筋肉・神経・内臓の3つの系統から出ます。それぞれの特徴と、病院で確認した方がよいサインをやさしく解説します。

右の肋骨の下という場所には、肋骨と肋軟骨、肋骨の間を走る神経、そして奥に肝臓や胆のう(たんのう)といった内臓が集まっています。だから同じ「ズキズキ」でも、出どころはいくつも考えられます。

ここで大切なのは、痛みの強さよりも「何をしたときに痛むか」です。この記事では、痛みの出方から系統を絞り込み、どんなときに病院で確認した方がよいかまでをたどっていきます。

右の肋骨の下に痛みが出る3つの系統

おおまかに、次の3つに分けて考えると見通しがよくなります。

  • 筋肉・肋軟骨の痛み。動きや姿勢、押すことで変わる
  • 神経の痛み。肋骨に沿ってピリピリ・チクチク走る
  • 内臓からの痛み。動きと関係なく、食事や時間帯と連動する
まなぶ先生まなぶ先生

この場所の痛みで来られる患者さんは、ほとんどの方が「肝臓が悪いんじゃないか」とまず不安を口にされますね。

教子先生教子先生

その不安は自然なことです。ただ、実際には「押すと同じ痛みが出る」「体をひねると痛む」という、体の表面や動きに理由がある痛みも多いんですよ。

瀬谷崎瀬谷崎

だからこそ順番が大事です。まず内臓のサインがないかを確認して、あれば病院へ。なければ動きや姿勢との関係を探す。この記事もその順番で進めます。

動きや姿勢で変わるなら、筋肉・肋軟骨の痛み

体をひねる・かがむ・深呼吸する・咳をする。こうした動きで痛みが強くなったり、痛い場所を指で押すといつもの痛みが再現できたりする場合は、肋骨まわりの筋肉や肋軟骨の痛みが考えられます。

長時間のデスクワークで体が前に丸まった姿勢が続くと、肋骨の下側の筋肉は縮んだまま固まりやすくなります。ふとした瞬間にズキッと来て、たまにしか痛まないのに何度も繰り返す、というパターンはこの系統でよく見られます。肋骨と軟骨のつなぎ目が痛む肋軟骨炎(ろくなんこつえん)も、押すと痛い場所がはっきりしているのが特徴です。

肋骨に沿ってピリピリ走るなら、神経の痛み

肋骨の間には肋間神経(ろっかんしんけい)という神経が走っていて、これが刺激されると、肋骨に沿って帯のようにピリピリ・チクチクした痛みが走ります。いわゆる肋間神経痛です。

ここで一つ知っておきたいのが帯状疱疹(たいじょうほうしん)です。体の片側にピリピリした痛みが先に出て、数日遅れて赤い発疹や水ぶくれが現れることがあります。痛みだけの段階では見分けがつきにくいので、片側のピリピリが続いて発疹が出てきたら、早めに皮膚科を受診してください。肋間神経痛については別の記事で詳しく扱っています。

食事と連動するなら、内臓からのサイン

右の肋骨のすぐ下には肝臓と胆のうがあります。特に胆のうは、脂っこい食事のあとに縮んで胆汁を送り出すため、胆石などがあると食後にズキズキ・キリキリした痛みが出やすくなります。右の肩や背中に痛みが抜ける感じを伴うこともあります。

内臓からの痛みの特徴は、体の動きや姿勢とほぼ関係がないことです。じっとしていても痛む、食事の内容や時間帯と連動する、痛みの場所を指で押しても再現できない。このパターンなら、内科・消化器内科での確認を優先してください。

病院受診の目安

こんなときは病院で確認を

  • 発熱を伴う、白目や肌が黄色っぽい
  • 脂っこい食事のあとに強い痛みを繰り返す
  • 動きや姿勢と関係なく、じっとしていても痛む
  • 痛みがだんだん強く・頻繁になっている
  • 片側のピリピリした痛みに、発疹や水ぶくれが出てきた(皮膚科へ)
  • 夜間や安静時の痛みで目が覚める

行き先に迷ったら、内科(消化器内科)が最初の相談先です。急な激痛・冷や汗・呼吸が苦しいなど、ただごとではない感じがあるときはためらわず救急相談(#7119)を使ってください。頼り先の選び方は別の記事にまとまっています。

整骨院で相談してよいケース

病院の検査で内臓に異常が見つからなかった、あるいは押すと痛みが再現できて、体をひねる・かがむ動きで痛みが変わる。この条件がそろうなら、肋骨まわりの筋肉や姿勢の問題としてアプローチできる可能性があります。

当院では、痛みが出る動きを実際に確認しながら、肋骨まわり・背中・脇腹の筋肉の状態と、日常の姿勢のクセをチェックしています。「検査では異常なしと言われたのに、まだたまにズキッとする」という相談は少なくありません。

瀬谷崎瀬谷崎

右の肋骨の下は、不安が先に立ちやすい場所です。だからこそ、内臓のサインの有無をまず確認する。なければ動きとの関係を探す。順番さえ守れば、怖がりすぎる必要はありません。

この記事は一般的な情報提供です。症状の出方には個人差があります。気になる症状が続くときは、医療機関への受診をご検討ください。

瀬谷崎将也
株式会社とんとん/とんとん整骨院 代表。臨床系セラピストスクール「ANOアカデミー」主宰。

とんとん整骨院 代表。柔道整復師として、都内に鍼灸整骨院4店舗・鍼灸院1店舗を運営。多くの患者と関わる中で、「痛み」や「慢性疼痛」への深い理解の必要性を痛感し、EBM(根拠に基づく医療)・バイオメカニクス・BPSモデル(生物心理社会モデル)を軸とした臨床を実践。その知見をもとに、臨床系セラピストスクール「ANOアカデミー」を主宰し、セミナー運営など施術者の育成・教育にも精力的に取り組んでいる。

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