ベッドで横になれなかった腰とお尻から脚の痛み・しびれが施術を経て楽になった例(50代男性)
主訴
2022年8月、腰とお尻から脚にかけての痛み・しびれでご来院されました。寝返りのたびに痛むためベッドで横になることができず、ソファで寝ておられる状態でした。ゴルフで熱中症になったのをきっかけに痛み始めたとのことで、もともと腰痛はあったものの、脚にまで症状が出たのは今回が初めてでした。
当院の評価
患者様への説明
動きの検査では、腰を反らす動きでお尻から左脚にかけての痛みが出ており、左のふくらはぎの後ろ側にはしびれがありました。股関節の前側の筋肉が硬く、体を反らす動きを腰が肩代わりして反りすぎることで、お尻から脚への症状につながっていると考えました。
日常動作・解剖学的動診
【日常動作】寝返りで強い痛み・ベッドで横になれない 【検査】腰椎伸展時に臀部から左下肢の痛み/左下腿後面のしびれ
身体機能評価
股関節屈筋群の緊張/大腿直筋の柔軟性低下(腰椎伸展の代償)
判断
股関節の前側の筋肉(股関節屈筋群・大腿直筋)の硬さで、体を反らす動きを腰椎が代償して反りすぎており、伸ばす動きのたびにお尻から脚への痛み・しびれとして現れていたことが主な要因と考えられます。
施術の様子
患者様への説明
痛む腰そのものを強く押すのではなく、腰を反りすぎさせている股関節の前側とももの前の硬さをゆるめ、腰の肩代わりを減らしていく方針で進めました。あわせて、ご自宅でのストレッチを続けていただきました。
専門的内容
【手技療法】股関節屈筋群の緊張緩和/大腿直筋の柔軟性の獲得・緊張緩和(腰部の代償動作の抑制)/【セルフケア指導】ストレッチ
施術の経過
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初期
初回から3回目までの施術で、腰を反らしたときの痛みは出なくなりました。
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中期
4回目から6回目にかけて痛みの程度がはっきり和らぎ、ご来院時の動きの検査でも痛みは出なくなりました。セルフケアのストレッチも、ご自身で頻度を上げて続けておられたとのことでした。
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後期
7回目以降は再発予防のメンテナンスとして、月1回のペースで通院を続けておられます。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
施術 3,740円+物療 990円
2回目以降の料金
施術 7,480円+物療 990円
通院の目安
施術回数
約6回
施術期間
改善後、月1回の再発予防メンテナンスを継続中
ここでは、この症例の記録とは別に、「腰を反らすと出るお尻から脚の痛み・しびれ」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を順にたどります。
どうして腰なのにお尻や脚に痛み・しびれが出るの?
腰を反らす動きが繰り返されると、腰の関節や神経の通り道に負担が集まり、お尻から脚への痛みやしびれとして感じられることがあると言われています。股関節の前側の筋肉が硬いと、体を起こす・反らす動きを腰が肩代わりして反りすぎやすく、症状の出ている場所よりも、股関節側に要因が見つかる場合があると考えられています。
お尻から脚への痛み・しびれでは、症状の場所だけでなく、どの動きで強まるか、腰の反りを強めている部位はどこかを確かめることが役立つと言われています。
鈴木 英二脚のしびれが出ると不安になりますよね。動きの検査で「反ると強まる・かがむと変わる」といった傾向がつかめると、施術の的が絞りやすくなります。眠る場所を変えるほどつらい状態の方も、まずは動きの確認からご相談ください。
こんな方に気になりやすい(セルフチェック)
次のような項目に心当たりが多い方は、負担が集まりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。
- 腰を反らすとお尻や脚に痛み・しびれが出る
- 寝返りや横になる姿勢がつらい
- 立ち姿勢が長く続くと症状が強まる
- 股関節の前側やももの前が硬いと感じる
ご自宅でできる工夫
痛みが和らいできたら、一般的なセルフケアとして次のような工夫が知られています。
- 仰向けがつらいときは、横向きで膝を軽く曲げるなど、楽に眠れる姿勢を探す
- ももの前や股関節の前側をゆっくり伸ばすストレッチを、痛みのない範囲で行う
- 長く立つときは片足を低い台に乗せるなど、腰の反りをゆるめる工夫をする
痛みやしびれが強いとき、力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。
こんなときは医療機関へ
多くは時間とともに和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
- 足に力が入りにくい、つまずきやすいと感じる
- 排尿・排便のコントロールがしづらい
- 安静にしていても痛み・しびれが強まり続けている
- 発熱や、転倒・強くぶつけたあとの痛みを伴う
よくある質問
しびれがあっても施術を受けられますか?
動きの検査で症状の出方を確かめながら進めます。力が入りにくいなど神経の症状が強い場合は、医療機関の受診をおすすめすることがあります。この症例の方は、動きによって強弱が変わるタイプの症状でした。
腰ではなく股関節にアプローチするのはなぜですか?
股関節の前側が硬いと、反る動きを腰が肩代わりして反りすぎやすいと言われています。この症例でも股関節屈筋群とももの前をゆるめる施術を中心に進め、初回から3回目までで腰を反らしたときの痛みが出なくなりました。
メンテナンスはどれくらいのペースで通うのですか?
この方は7回目以降、月1回のペースで再発予防を続けておられます。通い方は状態とご希望に合わせてご相談しています。
鈴木 英二眠れないほどの痛みでも、動きを確かめると変えられる要因が見つかることは少なくありません。ご自宅でのストレッチも、無理なく続けられる形でご提案します。お気軽にご相談ください。
この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。
この症例を担当した鈴木英二は、東武練馬店(東武練馬駅南口より徒歩30秒)に勤務しています。練馬区北町・徳丸・下赤塚エリアの方が多く来院されています。店舗の様子・初回の流れ・アクセスはこちらをご覧ください。
施術担当者

経歴
症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。





ソファでしか眠れないほどの状態でも、確認してみると、痛む腰ではなく股関節の前側の硬さが反りすぎの要因になっていた症例です。ご自宅でのストレッチの頻度をご自身で上げて続けてくださったことが、変化を後押ししてくれました。もともとあった腰痛が脚の症状へ広がったときこそ、負担のかかり方を確かめる場面だと感じます。