定年退職後のトレーニングで右膝全面がズキズキして歩けなくなった状態から約1年かけて深くしゃがめるまでに戻った症例
主訴
2週間ほど前からトレーニングをきっかけに症状が出始めました。定年退職後に運動習慣をつけようと週1〜2回のトレーニングに意欲的に取り組んでいたところ、やりすぎてしまった可能性があるとのことです。歩くと痛みが出て、正座やしゃがみ動作もできない状態が続いており、日常生活にかなり支障が出ていました。来院時の痛みスコアは10段階中10でした。
当院の評価
患者様への説明
膝そのものだけでなく、股関節と足首の動きの硬さがあり、膝への負担が集中しやすい状態になっていた可能性があります。また臀部の筋力低下により、膝を支えるための力が不足していたと考えられます。
日常動作・解剖学的動診
【日常動作】 歩行時に右膝前面に痛みが出る しゃがみ動作など膝を曲げる動作で痛みが出る 正座ができない 【解剖学的動診】 膝屈曲動作:右膝前面に痛みが出る 歩行:右膝に荷重時痛が出る
身体機能評価
股関節の可動域制限や足関節の可動域制限 臀部筋群の筋出力低下 股関節や足関節の制限による膝への代償負荷
判断
股関節や足関節の機能低下と臀部筋力の低下が重なり、右膝前面への過剰な負荷を引き起こしていることが主な原因である可能性があると判断しました。
施術内容
患者様への説明
膝だけでなく、股関節と足首の動きを獲得しながら臀部の筋力を高めることで、膝への負担を分散させる方針で進めました。途中から鍼も取り入れ、腰や臀部、内転筋へのアプローチも行いました。
専門的内容
【手技療法】 股関節可動域改善手技・足関節可動域改善手技 【運動療法】 臀部筋群の筋出力向上トレーニング 【物理療法】 電気施術(ハイボルト)※初期〜中期 【鍼灸】 腰・臀部・内転筋への鍼施術(中期以降) 【セルフケア指導】 トレーニング量の調整指導・膝に負担をかけない動作指導
施術の経過
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初期
1回〜3回 初回施術後は痛みの変化がなく歩行痛が続いていましたが、数回施術を重ねる中で膝の痛みが少しずつ和らいできました。動かすことへの恐怖感も徐々に減ってきた様子でした。 痛みスコア:10→8
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中期
4回〜10回 歩行時の痛みが来院時の半分程度まで落ち着いてきました。その後は歩行時の痛みをほぼ感じなくなる場面が増えてきましたが、1週間経つと元に戻りやすい状態が続いていました。日常生活での支障はほぼなくなってきたものの、最大屈曲ではまだ症状が出る状態でした。 痛みスコア:8→3
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後期
11回〜17回 2週に1回ペースへ移行しました。深くしゃがめないことが悩みでしたが、施術を継続する中で徐々に深屈曲が可能になっていきました。その後ほぼ完全にしゃがめる状態になり、腰の張りもなくなりました。約1年間の施術を経て卒業となりました。 痛みスコア:2→0
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
施術 4,400円 + 物理療法 1,100円
2回目以降の料金
施術 4,600円 + 物理療法 1,100円 + 鍼灸 1,100円
通院の目安
施術回数
17回
施術期間
約12ヶ月
施術担当者



















今回の症例のように、退職後に運動を始めた際の急激な負荷増加は、膝への過剰なストレスを引き起こすことがあります。オスグッドの既往がある方では膝前面の組織がもともと脆弱になっていることもあり、慎重なアプローチが必要でした。股関節・足関節の機能を整え、臀部の筋力を高めることで膝への負担を分散させながら、段階的に深屈曲の動作を回復させることができました。再発を防ぐためには、トレーニング量の管理と定期的なメンテナンスの継続が大切です。