階段でのギクギクした膝の痛みが施術を経てやわらいだ例
主訴
当院の評価
患者様への説明
膝そのものだけでなく、股関節や足関節の動きのアンバランスが膝への負担を増やしていた可能性があります。また膝が内側に入りやすい動作パターンが、膝への過剰な負荷につながっていたと考えられます。
日常動作・解剖学的動診
【日常動作】 階段の降段時に左膝にギクギクとした痛みが出る 歩行時に左膝の痛みが出る 【解剖学的動診】 膝屈曲動作:左膝に痛みが出る 荷重:膝が内側に入る動作が見られる
身体機能評価
足関節の可動域制限や股関節の可動域制限 大腿筋や中殿筋の筋出力低下 荷重で膝が内側に入るアライメント不良
判断
股関節や足関節の機能低下による膝へのアライメント不良が、左膝への過剰な負荷を引き起こしていることが主な原因である可能性があると判断しました。
施術の様子
患者様への説明
この方は、膝そのものだけでなく、股関節や足首の動きのアンバランスで膝に負担が集中し、膝が内側に入りやすい状態でした。股関節・足関節まわりを整え、お尻の筋肉を使えるようにして膝の負担を減らす方針で進めました。
専門的内容
【手技療法】 股関節周囲(大腿筋膜張筋・中殿筋)や足関節周囲(後脛骨筋・長母趾屈筋)の手技 【運動療法】 中臀筋のトレーニング 足の内在筋のトレーニング 【セルフケア指導】 歩き方の指導
施術の経過
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初期
1回〜2回 2回目の施術時には、前回の施術後から動きやすくなり痛みも和らいできたとのことでした。ただし活動量が多いと痛みが出やすい状態が続いていたため、同様の施術を継続しました。
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中期
3回〜5回 週1回ペースで施術を継続しました。運動量が多いと痛みが出ることはありましたが、全体的には和らいできている状態でした。歩き方の指導も実施し、アライメントを意識することで痛みが出にくくなってきました。階段の上り降りで痛みが出ることはなくなり、昼・夜はほぼ問題ない状態になりました。
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後期
階段の上り下りでの膝の痛みが落ち着いてきています。膝に負担がかかりやすい方のため、再発予防として股関節・足首の柔軟性とお尻の筋力づくりを続けています。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
施術 4,400円
2回目以降の料金
施術 5,250円
通院の目安
施術回数
7回
施術期間
約2ヶ月
ここでは、この症例の記録とは別に、「階段を降りるときに左膝が痛む」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を確認します。
膝が痛くなるのはなぜ?
膝の痛みと、膝そのものだけでなく、股関節や足首の動き、太ももの筋力との関わりが指摘されています。立ち座りや階段で痛むときは、膝に負担が集まりやすい体の使い方が背景にあると考えられることもあり、脚全体まで範囲を広げて調べることが大切とされています。
膝の痛みでは、膝の上下にある股関節と足首、太ももの筋力とのつながりが見られることがあります。膝まわりと一緒に、脚全体のバランスを確かめることが役立つと考えられています。
川口 流世膝が痛むと視線は膝に集まりますが、股関節や足首の動き、太ももの筋力もあわせて診ていくと、膝へ負担がかかる背景が浮かび上がることがあります。膝そのものだけが原因ではない場合もあるんです。
こんな方に気になりやすい(セルフチェック)
次のような項目に心当たりが多い方は、負担が気になりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。
- 立ち座りの動作や階段の上り下りで膝の痛みが出やすい
- 膝の曲げ伸ばしがぎこちなく、引っかかった感じになる
- 太ももの筋肉が減ってきた・弱まった感覚がある
- 股関節や足首がかたく動かしにくい気がする
自宅で取り入れやすい工夫
一般的なセルフケアの例としては、次のような工夫が紹介されています。
- 痛みが強くなる動作を一時的に控える
- 太ももの前の筋肉をゆっくり使う運動を無理のない範囲で行う
- 股関節や足首をやさしく動かして柔軟性を保つ
痛みやしびれが強いとき、力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。
こんなときは医療機関へ
膝の症状の多くは負担の見直しで和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
- 膝が大きく腫れている、熱を持っている
- 膝に力が入らない、急にがくっと崩れる
- 安静にしていても強く痛む、夜間に痛みで目が覚める
- 発熱を伴う、または転倒など強くぶつけた後の痛み
よくある質問
膝の痛みがあるときは、安静が一番ですか?
強い痛みや腫れのある時期を除けば、一般には太ももの筋力を保つことが膝の負担軽減に役立つと言われています。痛みの少ない範囲で徐々に動かすことがすすめられる場合があります。
膝が痛いだけなのに、股関節や足首も調べるのはどうしてですか?
膝は上下の股関節と足首にはさまれた関節という位置関係にあり、周囲の動きの影響を受けやすいと言われています。そのため脚全体まで含めて調べるようにしています。
変形があると言われたあとも、体を動かして大丈夫ですか?
適度に体を動かす習慣は、一般に膝へよい影響があると言われています。不安があるときは医療機関にご相談ください。
川口 流世階段を降りるたびに膝が痛むと、気持ちまで沈みがちですよね。脚全体の使い方をひとつずつ確かめて切り分けると、負担が和らぐことがあります。困ったときはいつでもご相談ください。
この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。
施術担当者

経歴
症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。








膝の痛みは、膝そのものより股関節や足首の動きのアンバランスが背景にあることがあります。この方も膝が内側に入りやすい状態でした。土台の動きを整えたことが変化につながった症例です。