肩こりと背中の張りが施術を経て楽になった例(20代女性)
主訴
2025年7月、肩こりと背中の張りを主訴にご来院されました。首を反らすと動かしづらく、前に倒すと首・肩・背中に張りを感じる状態でした。動作そのもので強い痛みが出るわけではありませんでした。
当院の評価
患者様への説明
肩甲骨が外に開き、頭が前に出た姿勢(猫背)が続くことで、首から背中の筋肉に負担が偏っていた可能性があります。
日常動作・解剖学的動診
【日常動作】肩こり・背中の張り 【検査】頸部伸展の可動域低下/屈曲時に首・肩・背中の張り
身体機能評価
肩甲骨の外転(開き)/頭部前方位姿勢
判断
肩甲骨の外転と頭部前方位の姿勢が、首から背中への負担につながっていた主な要因と考えられます。
施術の様子
患者様への説明
この方は、肩甲骨が外に開き頭が前に出た姿勢が負担の中心でした。肩や首を直接ほぐすだけでなく、胸まわりや首の筋肉をゆるめ、肩甲骨を支えられるようにして、姿勢からくる負担を減らす方針で進めました。
専門的内容
【手技療法】頸部伸筋群・小胸筋・胸鎖乳突筋へのアプローチ/肩甲胸郭関節のモビライゼーション(肩甲骨の外転に対して)
施術の経過
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初期
1〜3回。初回後から経過は順調で、3回目にやや戻りがあったものの当初ほどではありませんでした。
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中期
4〜5回。疲労がたまった時期に症状が出ることもありましたが、5回目には「重たい感じがなく、最初より楽」とのお話がありました。
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後期
現在は月1回のメンテナンスを続けています。姿勢の負担がかかりやすい方のため、再発予防として肩甲骨まわりのケアと姿勢づくりを続けています。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
施術 4,400円
2回目以降の料金
施術 5,250円
通院の目安
施術回数
約5回
施術期間
約4〜5ヶ月
ここでは、この症例の記録とは別に、「肩こりと背中の張りがある」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を確認します。
首や肩のこりや痛みが起こるわけは?
首や肩のこり・痛みは、長い時間うつむく姿勢や、肩甲骨まわりの動きにくさが背景にあると言われています。頭は意外なほど重く、前に出た姿勢が習慣になると首の後ろや肩の筋肉に負担が集まりやすいと考えられています。デスクワークやスマホの時間の積み重ねが影響することも多いとされています。
首肩のこりには、首とあわせて、肩甲骨の動きや姿勢が関わっている場合があります。首まわりだけでなく、背中や肩甲骨まで含めた見直しが役立つと考えられています。
川口 流世首だけをほぐしても戻ってしまう、という方は少なくありません。肩甲骨の動きや、頭が前へ出ていないかといった姿勢まで含めてたどると、負担の出どころが見えてくることがあります。
こんな方に気になりやすい(セルフチェック)
次のような項目に心当たりが多い方は、負担が気になりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。
- デスクワークやスマホで、長くうつむく時間がある
- 夕方になると首や肩が重く・痛くなる
- 肩甲骨まわりが動きにくい・硬い感じがする
- 頭が前に出た姿勢になりやすいと言われる
- こりに加えて頭が重く感じることがある
ご自宅でできる工夫
一般的なセルフケアとして、次のような工夫が知られています。
- 30分〜1時間に一度は画面から目を離し、姿勢を変える
- 肩甲骨を寄せる・回すように軽く動かす
- 画面の高さを上げ、うつむきすぎない環境にする
痛みやしびれが強いとき、力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。
こんなときは医療機関へ
首肩のこりの多くは姿勢の工夫で和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
- 腕や手にしびれ・力の入りにくさがある
- 強い頭痛やめまい、吐き気を伴う
- 安静にしていても強く痛む、急に強くなった痛み
- 発熱を伴う、または転倒など強くぶつけた後の痛み
よくある質問
首や肩のこりは、もんで楽にしてよいのでしょうか?
もむことでいっとき楽に感じる場合もありますが、姿勢や肩甲骨の動きが従来どおりだと戻りやすいと言われています。ケアと環境の見直しの両輪で進めることが現実的とされています。
首が原因といわれたのに、背中や肩甲骨を調べるのはなぜですか?
首の負担は、肩甲骨の動きや背中の姿勢の影響を受けている場合があると言われています。そのため首だけでなく、周囲の状態まで含めて調べていきます。
こりと一緒に頭の重さも出るのは、関連がありますか?
首の後ろの筋肉に緊張があると、頭の重さとして感じられることがあると言われています。ただし強い頭痛やしびれを伴う場合は、別の原因の可能性もあるため医療機関にご相談ください。
川口 流世首肩のこりは当たり前になってしまいがちですが、姿勢や肩甲骨の動きを切り分けると軽く感じられることがあります。我慢が続くときは無理せず一度ご相談くださいね。
この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。
施術担当者

経歴
症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。









肩こりや背中の張りは、肩甲骨の位置や頭の前方姿勢が背景にあることがあります。この方も肩甲骨の外転と頭部前方位が負担につながっていました。姿勢と肩甲骨の動きを整えたことで、無理なく変化につながった症例です。