親指の付け根が痛いのはなぜ?母指CM関節症の考え方
症状コラム
親指の付け根、そのつまむと痛む感じ
親指の付け根が痛い、瓶のふたや鍵を回すとズキッとする、つまむと力が入りにくい。母指CM関節症かな、と思っていませんか。多くは関節を守る工夫と装具で、痛みをやわらげていけます。ここでは痛くなる理由・家でできること・受診の目安・よくある疑問までをまとめました。
瓶のふたを開ける、布巾を絞る、鍵を回す、スマホを操作する。そんな親指を使う動作で、付け根がズキッと痛む。中年以降の女性に多い痛みです。まずは「なぜ痛くて、どうすればいいか」を見ていきます。
まなぶ先生
教子先生
瀬谷崎母指CM関節症って、どんな状態?
親指の付け根(手首に近い関節)は、親指を広い範囲で動かし、つまむときに大きな力がかかる関節です。長年の使用や負担で軟骨がすり減ると、関節が変形して痛みが出ます。これが母指CM関節症です。
つまむ・ひねる・つかむ動作で親指の付け根が痛み、進むと関節が出っぱって見えたり、親指が開きにくくなったりします。中年以降の女性に多くみられます。
なぜ起きるのか
- 長年の手の使用:つまむ・ひねる動作の積み重ね
- 中年以降の女性に多い(ホルモンの関係も指摘)
- 家事や手作業、スマホの操作
- もともとの関節の形や体質
おうちでできること
親指の付け根の関節を守りながら使うのが基本です。やりすぎず、痛みと相談しながら続けてください。
- 装具:付け根の関節を支えるサポーターを、痛い作業のときや夜に使う
- 道具を使う:瓶オープナー、太めのグリップ、てこを使って力を分散
- つまみ動作を減らす:強くつまむ・ひねるを避け、手のひら全体で持つ
- 温める:こわばりや痛みがあるときは温めてやさしく動かす
- 痛みが強いときは無理をしない
まったく使わないのは難しいので、「関節を守りながら使う」のがコツです。痛い作業のときだけ装具を使い、道具で力を分散する。変形を元に戻すのは難しくても、痛みと使いやすさは工夫で変えられます。
こんなときは早めに相談を
痛みが強い・腫れがある/親指の付け根の関節が出っぱって変形してきた/親指が開きにくい/親指から人差し指にしびれを伴う/工夫してもよくならない。こうしたときは、自己流のケアを続けず、整形外科(手の外科)など医療機関にご相談ください。
よくある質問
Q. 母指CM関節症は治りますか?
変形そのものを元に戻すのは難しいですが、関節を守る工夫や装具で、痛みと使いやすさは改善できることが多いです。
Q. 使わないほうがいいですか?
まったく使わない必要はありません。道具や装具で力を分散しながら、関節を守って使うのが現実的です。
Q. 装具はどんなときに使いますか?
痛みの強い作業のときや夜に、付け根の関節を支える装具が役立ちます。合うものを専門家に相談すると安心です。
Q. 手術が必要ですか?
まずは装具や関節保護などの保存療法から。それでも痛みが強く生活に支障が続く場合に、注射や手術が検討されます。
「使わない」より「守って使う」
母指CM関節症は、使わないようにするより、関節を守りながら使う工夫が現実的な近道になりやすい症状です。親指の付け根の痛みが気になるときは、道具や装具の工夫も含めて一度ご相談ください。
瀬谷崎














