膝の曲げ伸ばしのつらさが施術を経て楽になった例
主訴
1年前から発症し、3~4か月前から増悪。 【仕事の状況】飲食店で働いており、立ち仕事。 【悪化する動作】自転車を漕ぐ、靴下を履く、仕事中、歩行時 【日常生活の困りごと】歩行時にびっこを引いてしまう。仕事への影響 【これまでの対処】整形外科を受診し、ヒアルロン酸注射と痛み止めの服用
当院の評価
患者様への説明
足関節の硬さとお尻の筋力低下により、膝に負担が集中している状態でした。また、膝裏と太ももの筋肉が硬くなることで膝の曲げ伸ばしの動きが悪くなっている可能性があります。
日常動作・解剖学的動診
【日常動作】 仕事等での立位の継続 自転車を漕ぐ 歩行 【解剖学的動診】 膝関節屈曲
身体機能評価
膝関節屈曲制限、膝関節完全伸展不可、足関節背屈制限 中殿筋の筋力低下 大腿筋膜張筋、ヒラメ筋、長母指屈筋の緊張 大腿直筋の短縮
判断
股関節と膝、足関節と膝の連動性低下が膝へ過剰な負担をかけていることが主な原因である可能性があると判断しました。
施術の様子
患者様への説明
この方は、足首の硬さとお尻の筋力低下で膝に負担が集中し、膝裏や太ももの硬さで曲げ伸ばしがしづらくなっていました。足首・太ももまわりをゆるめ、お尻を使えるようにして膝の負担を減らす方針で進めました。
専門的内容
【手技療法】 大腿筋膜張筋、大腿直筋、ヒラメ筋、長母指屈筋への施術 【運動療法】 中殿筋のトレーニング、膝窩軟部組織のストレッチ、膝の屈曲伸展運動 【物理療法】 超音波+ハイボルト 【セルフケア指導】 中殿筋トレーニング
施術の経過
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初期
1回〜8回 歩行時の痛みが軽減し、外出する機会が増えました 自転車での痛みが軽減し、両足でペダルを回せるようになった
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中期
9回〜12回 継続中。膝の屈曲角度が増加傾向
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後期
自転車や靴下を履く動作での膝のつらさが落ち着いてきています。立ち仕事の方のため、再発予防として足首の柔軟性とお尻の筋力づくりを続けています。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
施術 3,740円 + 物理療法 1,100円
2回目以降の料金
施術 4,980円 + 物理療法 1,100円
通院の目安
施術回数
約12回・継続中
施術期間
約3ヶ月・継続中
ここでは、この症例の記録とは別に、「膝が曲げにくく、膝の裏や下腿の外側が痛む」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を見ていきます。
膝が痛くなるのはなぜ?
膝の痛みには、膝そのものだけでなく、股関節や足首の動き、太ももの筋力も関係していると言われています。立ち座りや階段の場面で痛む場合、膝に負担が集まりやすい体の使い方が背景にあると考えられることもあり、膝とあわせて全身の使い方まで確かめることが大切とされています。
膝の痛みは、膝の上下にある股関節と足首、太ももの筋力の状態と関わることがあります。膝まわりはもちろん、脚全体の使い方をとらえ直すことが助けになると考えられています。
新谷 優樹膝が痛いときこそ、股関節や足首の動き、太ももの筋力までまとめて調べてみると、なぜ膝に負担が集まるのかが読み取れることがあります。実は膝の外に原因があることもあるんです。
こんな方に気になりやすい(セルフチェック)
次のような項目に心当たりが多い方は、負担が気になりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。
- 階段の上り下りや椅子の立ち座りで膝が痛くなる
- 膝の曲げ伸ばしに引っかかりがあり、動かしにくい
- 太ももの筋力が落ちた・頼りない感じがする
- 股関節や足首がこわばっている感じがする
ご自宅でのセルフケアの工夫
一般に、セルフケアとして次のような工夫が知られています。
- 痛みが強くなる動作を一時的に控える
- 太ももの前の筋肉をゆっくり使う運動を無理のない範囲で行う
- 股関節や足首をやさしく動かして柔軟性を保つ
痛みやしびれが強いとき、力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。
こんなときは医療機関へ
膝の症状の多くは負担の見直しで和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
- 膝が大きく腫れている、熱を持っている
- 膝に力が入らない、急にがくっと崩れる
- 安静にしていても強く痛む、夜間に痛みで目が覚める
- 発熱を伴う、または転倒など強くぶつけた後の痛み
よくある質問
膝が痛むときでも、動かしてよいのでしょうか?
強い痛みや腫れがあるあいだは無理を控えたうえで、一般には太ももの筋力を保つことが膝を支えるうえで役立つとされています。痛みと相談しながら少しずつ動かすことがすすめられるケースもあります。
膝の痛みなのに、股関節や足首の動きも確かめるのはなぜですか?
膝は上下の股関節と足首にはさまれる位置にある関節で、両方の動きから影響を受けやすいとされています。したがって膝と一緒に脚全体まで範囲を広げて確かめます。
変形があると言われた場合、膝は使わない方がよいですか?
体を適度に動かすことは、一般に膝のためになると言われています。不安があるときは医療機関にご相談ください。
新谷 優樹膝が思うように曲がらないと、日常の動作ひとつひとつが気になりますよね。脚全体の使い方から負担のもとを切り分けると、和らいでいくことがあります。気になったら無理をせずご相談ください。
この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。
施術担当者

経歴
症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。







膝の曲げ伸ばしのつらさは、足首の硬さとお尻の弱さで膝に負担が集中することが背景にあることがあります。この方も足首まわりの硬さが影響していました。土台を整えたことが変化につながった症例です。