慢性的な首の痛みで3時間も眠れなかった状態から目を覚ますことなく朝を迎えられるように
主訴
患者様はデスクワーク中心の仕事に従事されており、数年前から頸肩の凝りを自覚されていました。2025年春から夏にかけて忙しい期間が続き頸部の痛みに変化し、仕事の集中力が低下していきました。睡眠においては3時間おきに起きてしまい、熟睡できていない状況でした。頸部痛をなくし、仕事に集中できるようにしたいという思いから当院へ来院されました。
当院の評価
患者様への説明
肩甲骨回りの筋肉の硬さと筋力低下や顔が前に出ることで首の後ろ側の筋肉が硬くなることで首の痛みが出てしまっていると考えられます。
日常動作・解剖学的動診
・後屈動作:左頸部の詰まり感 ・左回旋動作:左頸部の痛み
身体機能評価
・可動域制限:右側屈、左回旋 ・筋出力低下(筋延長を含む):僧帽筋中下部の延長弱化、頸長筋の弱化 ・姿勢や代償:頭部前方変位姿勢と肩甲骨外転位
判断
頸部と肩甲骨の位置異常により頸部へ過剰な負担をかけている状態と判断しました。
施術の様子
患者様への説明
この方は、肩甲骨まわりの硬さと筋力低下に加え、顔が前に出ることで首の後ろの筋肉が硬くなり痛みにつながっていました。後頸部への鍼と肩甲骨の動きづくりで、首への負担を減らす方針で進めました。
専門的内容
・後頸部を中心とした鍼施術 ・肩甲骨内転可動域の向上手技 ・頸部、背部の筋出力向上の運動療法 ・ストレッチや運動療法を用いたセルフケア ・デスクワーク時の同一姿勢の時間制限
施術の経過
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初期
週末にかけて痛みは出てきますが、仕事終わりや仕事途中の痛みが軽減しました。
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中期
仕事の集中力が上がり、痛みもほとんど感じなくなりました。また、睡眠中起きてしまうことがなくなり睡眠の質も向上しました。
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後期
忙しい時期に強まった首の痛みが落ち着いてきています。デスクワークが続く方のため、再発予防として肩甲骨まわりと姿勢のケアを続けています。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
施術 3,740円 + 鍼灸 1,650円
2回目以降の料金
施術 7,480円 + 鍼灸 3,300円
通院の目安
施術回数
6〜10回
施術期間
5〜8週間
ここでは、この症例の記録とは別に、「慢性的な首の痛みがある」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を見ていきます。
首や肩のこり・痛みはどこから来る?
首や肩のこり・痛みは、うつむいた姿勢が長く続くことや、肩甲骨まわりの動きの少なさと結びついていると言われています。頭の重さは思いのほか大きく、前に出た姿勢のままでは首の後ろや肩の筋肉が負担を受け持ちやすいと考えられています。デスクワークやスマホと過ごす時間の長さが要因の一つになることも多いとされています。
首肩のこりをたどると、首のほかに、肩甲骨の動きや姿勢が関わっている場合があります。背中や肩甲骨も含めて全体を見直すことが役立つと考えられています。
稲毛田 和磨首だけをほぐしても戻ってしまう、という方は少なくありません。肩甲骨の動きや、頭が前に出ていないかといった姿勢まで範囲を広げて調べると、負担の出どころがつかみやすくなることがあります。
こんな方に気になりやすい(セルフチェック)
次のような項目に心当たりが多い方は、負担が気になりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。
- デスクワークやスマホで、長くうつむく時間がある
- 夕方になると首や肩が重く・痛くなる
- 肩甲骨まわりが動きにくい・硬い感じがする
- 頭が前に出た姿勢になりやすいと言われる
- こりに加えて頭が重く感じることがある
ご自宅でできる工夫
一般的なセルフケアとして、次のような工夫が知られています。
- 30分〜1時間に一度は画面から目を離し、姿勢を変える
- 肩甲骨を寄せる・回すように軽く動かす
- 画面の高さを上げ、うつむきすぎない環境にする
痛みやしびれが強いとき、力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。
こんなときは医療機関へ
首肩のこりの多くは姿勢の工夫で和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
- 腕や手にしびれ・力の入りにくさがある
- 強い頭痛やめまい、吐き気を伴う
- 安静にしていても強く痛む、急に強くなった痛み
- 発熱を伴う、または転倒など強くぶつけた後の痛み
よくある質問
首や肩は、もみほぐした方がよいですか?
もめば一時的に和らいで感じることもありますが、姿勢や肩甲骨の動きがもとのままだと戻りやすいと言われています。ケアとあわせて環境も見直すことが現実的とされています。
首が原因のはずなのに、背中や肩甲骨を診るのはなぜですか?
首にたまる負担は、肩甲骨の動きや背中の姿勢と関わっていることがあると言われています。そのため首のみでなく、周囲の動きもあわせて確認するようにしています。
頭が重いのはこりのせいでしょうか?
首の後ろの筋肉が固まることが、頭の重さの背景になると言われることがあります。ただし強い頭痛やしびれを伴う場合は、別の原因の可能性もあるため医療機関にご相談ください。
稲毛田 和磨首肩のこりは当たり前になってしまいがちですが、姿勢や肩甲骨の動きを切り分けると軽く感じられることがあります。我慢が続くときは無理せず一度ご相談くださいね。
この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。
施術担当者

経歴
症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。








デスクワークで続く首の痛みは、肩甲骨の硬さと顔が前に出る姿勢が背景にあることがあります。この方もその姿勢が首の後ろに負担をかけていました。鍼と運動で整えられたことが変化につながった症例です。