左お尻から足先のしびれが施術を経て楽になった例
主訴
2週間前から左の股関節にゴワゴワとした違和感が出現し、3日後から左お尻・足先へのしびれが加わりました。思い当たる原因はなく、患者様ご自身は冷えやエアコンによる影響を疑っておられました。 長く歩く、キッチンでの立位作業、顔を上げた姿勢、寒い環境で症状が悪化し、体育座りや腰・股関節を丸めた姿勢では症状が軽減する傾向がありました。日常生活全般に支障が出ている状態で来院されました。 以前に整体院で施術を受けましたが、刺激が強くお尻にあざができてしまったため、施術に対する不安もありました。 来院時の
当院の評価
患者様への説明
股関節周りの筋肉が硬くなり、腰を反り過ぎてしまっていることで、腰から足へとつながる神経が緊張しやすい状態になっている可能性があります。腰そのものだけでなく、股関節の動きを引き出すことが重要と考えました。
日常動作・解剖学的動診
長時間歩行・立位・顔を上げた姿勢でしびれや痛み誘発 寒冷環境で症状悪化
身体機能評価
伸展・側屈・回旋動作で症状誘発 繰り返し動作は疼痛が強いため、評価困難 股関節伸展・内外転可動域制限 腸腰筋・TFL・内転筋の短縮
判断
股関節伸展可動域の制限により腰椎での代償的伸展が生じ、左下肢への神経症状が出現していることが主な原因である可能性があると判断しました。なお、初回は疼痛が強く十分な検査ができませんでしたが、2回目以降の改善により、伸展症候群の確認検査も陽性でした。
施術の様子
患者様への説明
この方は、股関節まわりの硬さから腰を反りすぎ、腰から足へつながる神経が緊張しやすい状態でした。股関節まわりをゆるめ、体幹・お尻を使えるようにし、神経への負担を減らす方針で進めました(患部には鍼も併用)。
専門的内容
腸腰筋・TFL・内転筋・梨状筋への押圧 腹斜筋トレーニング 臀部トレーニング 鍼灸施術(患部)
施術の経過
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初期
(1〜3回) 寝返りは困難。近所のスーパーへ歩いて行けるように。寒い環境での症状は残存。かかとに違和感あり。
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中期
(4〜6回) スーパーの買い物・洗い物が可能に。寝返りもできるように。電車で遠出ができるようになりました。
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後期
お尻から足先のしびれが落ち着いてきています。再発予防として股関節の柔軟性と体幹・臀部の筋力づくりを続けています。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
施術 4,400円 + 電気治療 1,100円
2回目以降の料金
施術 4,600円 + 鍼灸施術 1,100円
通院の目安
施術回数
15〜20回
施術期間
3~6ヶ月
ここでは、この症例の記録とは別に、「左のお尻から足先にかけてしびれと腰痛がある」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を見ていきます。
お尻から足先へのしびれや痛みはなぜ起こる?
太ももやふくらはぎまで及ぶお尻の痛み・しびれは、腰やお尻まわりの神経の通り道が受ける負担と関係していると言われています。反り腰ぎみの姿勢やお尻の奥の筋肉の硬さ・股関節の動きが関係していると考えられることもあり、症状が出る場所と原因の場所がずれることもあるとされています。
お尻から脚にかけての不調には、腰と、お尻の奥の筋肉や股関節の動きの両方が関わることがあります。しびれの強さや範囲を追いながら、どこに負担が集中しているかを確かめることが大切だと考えられています。
川口 流世脚のしびれは不安が大きいと思います。腰なのか、それともお尻なのか、どの動きで増すのかを確かめていくと、負担の出どころが見えてきやすくなります。しびれの変化は一歩ずつ丁寧にたどります。
こんな方に気になりやすい(セルフチェック)
次のような項目に心当たりが多い方は、負担が気になりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。
- お尻から足の方へ痛みやしびれが伝わる
- 長い時間座る・前かがみになると症状が強く出る
- お尻の奥が硬く感じられ、押すと響く
- 左右どちらかの脚に症状が現れやすい
ご自宅でできる工夫
一般的に知られているセルフケアとして、次の工夫が挙げられます。
- 症状が強くなる姿勢を一時的に避ける
- お尻や股関節まわりをゆっくり動かす・ストレッチする
- 長時間同じ姿勢を続けず、こまめに体勢を変える
痛みやしびれが強いとき、力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。
こんなときは医療機関へ
お尻や脚の症状の多くは時間とともに和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
- 脚に力が入りにくい、つまずきやすくなった
- 両脚にしびれが広がる、症状が急に強くなった
- 排尿・排便のしにくさなど、いつもと違う変化がある
- 安静にしていても強く痛む、夜間に痛みで目が覚める
よくある質問
しびれがあるときは、なるべく動かない方がよいですか?
動かさないでいるより、症状が強くならない範囲で軽く体を動かす方が役立つと一般に言われています。ただし力が入りにくい、しびれが広がるといった場合は医療機関にご相談ください。
腰でなくお尻や股関節を調べるのは、どんな理由からですか?
お尻から脚への症状には、神経の通り道となるお尻の奥の筋肉や股関節の状態がかかわっている場合があると言われています。痛むところの周囲まで広げて確かめる理由はここにあります。
しびれの変化はゆっくりだと聞きますが、本当でしょうか?
痛みと比べると、しびれは変化までに時間を要することがあるとされています。気になる変化があれば早めにご相談ください。
川口 流世お尻や脚のしびれは長引くと不安になりますよね。負担のかかりどころを確かめていくと、この先の見通しが立ちやすくなります。気になるときは無理せずご相談ください。
この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。
施術担当者

経歴
症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。







お尻から足先のしびれは、股関節の硬さから腰を反りすぎ、神経が緊張しやすくなることが背景にあることがあります。この方も股関節まわりの硬さが影響していました。神経への負担を減らせたことが変化につながった症例です。