手首や指の腱鞘炎、繰り返さないために。とんとんの腱鞘炎アプローチ

痛む場所だけでなく、手の使い方まで見る

親指側の手首が痛い、指が引っかかる、朝にこわばる。腱鞘炎は、手や指の使いすぎが積み重なって起こることが多い症状です。とんとん整骨院が腱鞘炎をどう見て、どう考え、どうアプローチをするのか。とんとん社長 瀬谷崎将也と臨床技術責任者 伊藤聡史が分かりやすくご紹介します。

腱鞘炎は、腱とそれを包む腱鞘がこすれて炎症を起こし、痛みや動かしにくさが出る状態と言われています。親指側の手首(ドケルバン病)や指(ばね指)など場所はさまざまですが、共通するのは手や指の使いすぎ。痛む場所だけでなく、手の使い方や負担のかかり方まで見ることが役立ちます。

腱鞘炎は、手や指の使いすぎが積み重なって起こる

伊藤聡史伊藤聡史

腱鞘炎の方は『急に痛くなった』とおっしゃいますが、問診すると、スマホや家事、抱っこなど同じ動きの積み重ねが背景にあることが多いですね。

瀬谷崎将也瀬谷崎

そうなんです、伊藤先生。使いすぎで腱と腱鞘がこすれて炎症が起こる。きっかけは急でも、背景は積み重ね。

伊藤聡史伊藤聡史

ドケルバンやばね指など場所はさまざまでも、共通するのは使いすぎ。痛む場所だけ見ても、使い方が変わらなければ繰り返しますね。

瀬谷崎将也瀬谷崎

ええ。手首や指だけでなく、肩や肘を含めた腕全体の使い方を見ておきたい。

ここがポイント

腱鞘炎は、手や指の使いすぎが積み重なって、腱と腱鞘がこすれて炎症を起こすと言われています。親指側の手首(ドケルバン病)や指(ばね指)など場所はさまざまですが、共通するのは使いすぎ。痛む場所だけでなく、手や腕全体の使い方を見ることが、繰り返さないために大切です。

親指側の手首の痛みは親指側の手首が痛いのはなぜ?ドケルバン病と産後の手の痛み、指が引っかかる場合はばね指(弾発指)を評価する。A1プーリー腱鞘の病態と保存療法、体のつながりは痛い場所が、悪い場所とは限らない。運動連鎖とはにまとめています。

手や腕の使い方を見極める

伊藤聡史伊藤聡史

評価では、腱鞘炎と決めつける前に、神経症状の除外も要りますね。

瀬谷崎将也瀬谷崎

はい。手や指に広がるしびれや力の入りにくさ、感覚の鈍さ、関節が赤く腫れて熱を持つ場合は、腱鞘炎と決めず受診を。しびれは神経の問題のこともある。それを外したうえで、どの動きで痛むか、手や腕にどう負担がかかっているかを見ます。

伊藤聡史伊藤聡史

負担のかかり方が分かれば、整える道筋が立つ。

瀬谷崎将也瀬谷崎

ええ。決めつけず、でも見逃さない。

まれに、この場合は先に医療機関へ

ほとんどは整骨院で対応できますが、次のサインがあるときは先に医療機関で確認を。

  • 手や指に広がるしびれ、力が入りにくい、感覚が鈍い
  • 関節が赤く腫れて熱を持つ、急に大きく腫れた
  • 安静にしても強く痛む、夜間に痛みで目が覚める
  • 発熱を伴う、けがの後の強い痛み

親指の付け根の関節の痛みは親指の付け根が痛いのはなぜ?母指CM関節症の考え方もあわせてどうぞ。

休めると動かすを両立し、繰り返さない手へ

伊藤聡史伊藤聡史

整える段では、休めると動かすのバランスが難しいですね。炎症期に無理に使えば落ち着かないし、固めすぎればこわばる。

瀬谷崎将也瀬谷崎

そのとおりです。炎症が強い時期は使いすぎを減らして休める。落ち着いたら、こわばらないよう無理のない範囲で動かす。そして繰り返さないよう、手や腕の使い方そのものを見直します。

伊藤聡史伊藤聡史

使い方を変えられるかが、再発予防の肝ですね。

瀬谷崎将也瀬谷崎

おっしゃるとおりです、伊藤先生。自分でできる工夫まで含めて、繰り返しにくい手にしていきます。

ご自宅でできる工夫
  • 炎症が強い時期は、痛む動きの使いすぎを減らして休める
  • 落ち着いてきたら、こわばらないよう無理のない範囲で動かす
  • 手首や指だけでなく、肩や肘も含めた腕の使い方を見直す
  • しびれや脱力、関節の腫れがあるときは、無理せず医療機関に相談する

手や腕の使い方・体のつながりは痛い場所が、悪い場所とは限らない。運動連鎖とはもどうぞ。

とんとんの手首や指の痛みへのアプローチの流れ

ここまでの考え方を、実際の進め方として整理すると、次のような流れになります。

  1. 腱鞘炎と決めず、サインを外す広がるしびれや脱力、関節の腫れなど、腱鞘炎以外の原因を疑うサインがないかを確認します。
  2. 手や腕の使い方を見極めるどの動きで痛むか、手や腕にどう負担がかかっているかを確認します。
  3. 休めると動かすを両立する炎症が強い時期は使いすぎを減らし、落ち着いたら無理のない範囲で動かして、こわばりを残さないようにします。
  4. 繰り返さないために手や腕の使い方を見直し、自分でできる工夫をお伝えします。

腱鞘炎は「使いすぎ」を見直す。痛む場所だけで見ない

腱鞘炎は、手や指の使いすぎが積み重なって起こることが多いと言われています。だからこそ、まず広がるしびれや脱力などのサインを外したうえで、痛む場所だけでなく手や腕全体の使い方を見て、休めると動かすを両立しながら、繰り返さないよう使い方を見直していく。これがとんとんの腱鞘炎へのアプローチです。回復のしかたには個人差があります。

※本記事は一般的な情報です。症状の感じ方や経過には個人差があります。強い痛みやしびれ、安静時にも続く痛み、力が入りにくいなどがあるときは、自己判断せず医療機関への受診もご検討ください。

よくある質問

腱鞘炎は安静にしていれば治りますか?

炎症が強い時期は使いすぎを減らすことが大切ですが、全く動かさず固めるとこわばりが残りやすいこともあります。休めると動かすのバランスと、使い方の見直しが大切だと考えています。

なぜ繰り返すのですか?

痛む場所だけを見て、手や腕の使い方が変わらないと繰り返しやすいことがあります。使い方そのものを見直すことが予防につながると考えています。

ばね指やドケルバンも相談できますか?

ご相談いただけます。ただし強いしびれや脱力、関節の腫れがある場合は、まず医療機関での確認をおすすめします。

指がしびれるのですが腱鞘炎ですか?

手や指に広がるしびれは、神経の問題のこともあります。腱鞘炎と決めず、まず医療機関の受診をおすすめします。判断に迷うときは、来院前にお電話でご相談ください。

手首や指の痛みでお困りの方へ

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瀬谷崎将也
株式会社とんとん/とんとん整骨院 代表。臨床系セラピストスクール「ANOアカデミー」主宰。

とんとん整骨院 代表。柔道整復師として、都内に鍼灸整骨院4店舗・鍼灸院1店舗を運営。多くの患者と関わる中で、「痛み」や「慢性疼痛」への深い理解の必要性を痛感し、EBM(根拠に基づく医療)・バイオメカニクス・BPSモデル(生物心理社会モデル)を軸とした臨床を実践。その知見をもとに、臨床系セラピストスクール「ANOアカデミー」を主宰し、セミナー運営など施術者の育成・教育にも精力的に取り組んでいる。

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